多趣味で良い

窮屈な世の中だと思う。
それは幼き頃から今日に至るまで片時も離れない思考だ。

学校の自己紹介では特技や趣味を発表させられ、何か一つ秀でた才能があればもてはやされる。特筆すべきものがなければつまらない人間だとジャッジされる。
社会も同じだ。ひとつのことに打ち込むことが良しとされている。
続ける努力をすること、プロになること、一流を目指すことを求められる。この社会は飽き性で好奇心旺盛な私のような人間には不向きな環境だ。

難しい質問

「趣味はなに?」
これはこの世で最も難しい質問である。ひとことで答えられないからだ。
(そもそも「趣味」という概念がよくわかっていない。個人的には「好きなこと」というざっくりとした解釈をしているが…)
この質問に大真面目に答えるならこうだろう。
「音楽を聴くのは昔から好きですね。ジャンルでいえばロック、ポップス、ジャズ、EDM、ボカロ、気に入ったら何でも聴きますね。何を聴くかはその日の気分です。楽器はギターを少しと、ピアノではジャズを弾くのが好きで、8年ほど習っていたこともあります。オイルパステルで絵を描くこともあります。読書は毎日するのですが、小説で面白かったのは村上春樹の『風の歌を聴け』、詩も好きで特に西尾勝彦さんの『なんだか眠いのです』という詩集はすごく良いです。最近はスピリチュアルや自己啓発系の本を読むことがおおいですね。スピリチュアルといえば占いも好きで、タロットは毎朝自分で引きますし、占星術も面白くてホロスコープを毎日眺めています。数秘術も面白いですね。気になった芸能人やYouTuberの生年月日を調べて数秘やホロスコープを出して遊ぶことも多いです。そうそうYouTube自体昔から視聴者側でヘビーユーザーで、最近よく見るのはホラー系や旅系、タロットリーディング系ですかね。あとk-popにはまったことがきっかけで韓国語の勉強もしてます。日本語と似ていて面白いんですよね…」

とまあ広く浅くだからこいつは結局なにがしたいんだと思われても仕方がない。


多趣味という趣味

自分でも思う。「結局何がしたいんだろう」と。
しかしそれはこの社会にそう思わされているだけなのかも知れない。
幼き頃純粋に思ったことがある。「この世のすべてを体験したい」と。
それはこういった趣味の範疇にはとどまらず、貧乏も裕福も、結婚も離婚も浮気も、転職も旅も何もかもだ。
さすがに大人になってからは趣味以外のでかいことはリスクを考えてしまうようになったが、つまりは経験することをしたいのだ。
そういう生き方の人が居たっていいと思う。何か極めなくても、続けなくても、肩書がなくても、興味のままに楽しく生きてもいいのではなかろうか。

結論


長くなったがこのnoteには私のしたかった経験を経験したレビューを書こうと思う。
多様なジャンルを発信することで、社会に毒された人々が広く浅い生き方に肯定的になってくれればいいと思う。
「自由でいいんだ」と思ってもらえれば幸いだ。





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