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大切なことは前日までの備え、十分な睡眠、そして天命を待つこと

先日、大学院受験を経験し、合格することができた。
私は大学受験の際もAO型で突破したため、己の知識を問われる筆記試験が課される形での試験は本当に久しぶりであった。
そのため、もし、同じように大学院受験を考えている人がいて、私と同じように久しく筆記試験を受けていない人のために、ちょっとした記録をここに残そうと思う。

[私の環境]
・国公立(地方)→国公立(旧帝大)に進学を希望(外部受験)
・専門は心理
・就活などは3年夏で辞め、大学院進学に絞った進路選択

[~学部3年3月までの出来事]
・大学の単位を取りきる(なるべく好成績が残せるよう)

・就活にチャレンジして、まだ研究を続けたいという思いを再確認
(就活の雰囲気が苦手だったというのもある、修士でもう一度頑張る)
→大学院進学に振り切る

・自身の興味関心を元に卒業研究に手を付け始める(先行研究を集める)
―ここで私のテーマは指導教官に「うちの研究室じゃ厳しい」と言われたので、外部受験を第一希望として研究室探しを始める
(もし外部受験でダメだった時には、そのまま現在通っている大学の院に進学する予定だった)

・興味のある研究室があれば、その先生の出している本・論文を読み、自身の研究したい部分と重なるかを確認

・自身の研究分野に関する包括的な知識を身につけるための講義選択や参考書の読み込みを行う


[学部3年3月~受験直前まで]
・志望先の研究室が2つに絞られたので、両方の大学院の昨年度入試要項を確認し、必要になりうる資格・試験などの申し込みを行う
―個人的に、この行動が間違いなくこの受験において最もファインプレーだった。当初は試験や資格などが必要のない大学院を第一志望としていたが、4月の面談で変わったので危なかった。

・進学希望先の研究室の先生とオンライン面談の予定を組み、実施。
―大学院では先生との相性も大切であると先輩から聞いていたので、そちらを重視しつつ、先生の研究や自身の研究に関する話をした。
―先生の実績なども加味しつつ、話しぶりや私の言葉に対する反応などから、どちらの先生の下でよりのびのびと研究をできるか考えた。

・志望先を決定、第一志望の研究室へ実際に訪れる
―実際に会って話さなければわからないこともあると思い、これを決行。日帰りできる距離だったので、リュック一つ背負って行った。

・事前に申し込みをしておいた外部試験のtoeicを受験・結果の受け取り
―申し込み日と結果の到着が出願期日のぎりぎりであったので、本当に危なかった。志望校が早々に決まっているのであれば、昨年度版の募集要項を確認して事前に準備しておくのが吉。募集要項が発表されるのはこういった外部試験の申込の有無を踏まえると、意外とぎりぎりだったりする。
―外部試験の成績提出は出願期限を過ぎてもできることが後ほどわかったが、安牌を取るなら昨年度の動きを参考に申し込みなどを済ませておくほうが良いと思う。

・過去問を入手・分別
―心理学に関する知識を問うような試験形式。私は天才ではないので、全てを覚えるのは無理と悟り、自身の研究と近い分野、もしくは興味関心のあるテーマを含む問題だけを選んだ。当日のことを考えると、この選択は間違いなく正しかったとは言えない。
―実際に過去問を集中して解いたのは試験前2週間ほど。それまでは卒論の先行研究・データ分析の方を優先させていた。合格したからよかったものの、やはり筆記試験に自信はなかった。
―過去問の問題は、キーワードをGoogle scholarに打ち込んで論文を参照して解答、志望先の先生方の出版した本を読み込んでそれらを統合して学習していた。

・卒業研究を進めて、ある程度結果を出す
―私の実験ではデータが取得しやすかったので、比較的早い時期からデータ回収とその分析に手をつけることができた。指導教官と結果を共有し、改善点などを多く挙げてもらったことは、口頭審問でいかすことができた。

[受験当日]
・試験は筆記試験・口頭審問を二日かけて実施された。

・金銭的な事情もあって、試験一日目に移動。バタバタした一日目であったが、問題なく会場につくことができた。もし、遅延していたら遅刻していた気がするので、前日に受験地に到着していることは大事だと思う。

・筆記試験は過去問で対策した部分が一切出てこなかった。
―ここもこの受験における波乱の一つ。自分の知識である程度自信を持って答えられる問題だけ集中して解いた。もし筆記試験対策でもう少し時間をかけることができていたら、私の研究分野の基礎・応用分野に関する知識をつけていたかもしれない。

・口頭審問は研究に関する質問が多くみられた。
―初めて「素人質問で恐縮ですが…」シリーズの質問をくらった。本当に怖かった。誤魔化しは効かないので、自分の持ちうる知識と分析データで精いっぱい回答して、今の時点で答えられない部分は今後の課題とした。

・口頭審問時の立ち居振る舞いは面接でのそれを参考。
―筆記試験の時は私服姿の人も多くみられたが、口頭審問の際にはほとんどがスーツ姿だった (二人だけTシャツだった)。私は白のブラウス、パンツスーツ、パンプス姿で参戦。ジャケットを持っていけば良かったと思ったが、暑かったからと言い訳してあとは振る舞いと受け答えで頑張ろうと思った。

[感想]
就活もしていなかったので、合格することができて本当に良かった。ギリギリの外部試験申し込みや対策をしていない分野の筆記試験、そのほかにもトラブルの多い受験ではあったけれど、終わってみれば楽しかったと感じる。
私が今の大学でよくしてもらった先輩が、大学院になったらどうしても病んでしまうことがあるので、せめて相性のいい先生のゼミに所属することが大切だと言っていたのを志望校選択の念頭に置いていた。もう一方の志望校の方が設備などで優れているが、それはそれ、と思って割り切って選択した。この選択が今後どうなるかわからない。今の時点では後悔はない。
私はやはり要領がいいわけではないので、このような受験対策になった。今思えば改善点など沢山挙げることはできるが、きっとこれが現時点での最善であったと思う。
来年からの大学院生活に向けて、卒論を頑張る。

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