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血の通う考え方


ものでも言葉でも何でも
それを使うその人とその使い方による

そして、その「人」とその「使い方」は一緒
使い方には、その人の考え方が出るから


そして、その考え方って、
自分の考え方と、借り物の考え方がある
本物の木とハリボテの木があるように


どんなに立派な木に見えたって
果たしてその木が
本当に命を持っているか否かは
よく見ないと分からない


どこかで聞いた考え方
それと同じことを言ってる人がいる

一見立派そうに見えるその木
土から上のその様相は
まるでどこかのそれと一緒に見えても
一体その根っこはどうなってることか

根っこが腐ってりゃ
幹も葉っぱも腐ってる
どんなに立派な木を装ったって
腐ってるものは腐ってる

どんなに立派な木を装ったって
ハリボテはハリボテ、本物じゃない
偽物はやっぱり偽物



まさかこの地にハリボテの木があるなんて
思いもしてないある人は、
その木の本当に触れてショックを受ける
なんだハリボテじゃねぇかと
勝手に怒ったり悲しんだり

本物の木だと喜んで向かってったのは
その人自身なのに

こうして
自分で自分自身を傷つけ苦しむ
自らすすんで傷つきに行ってる自覚もなく


でも、ハリボテもあると分かっていたら?

ショックなんて受けない
悲しくもないし怒りもない

本当の木を探してるその人は
自分には全く関係のないものだと
さっさと判断しその場に留まらない

幹も葉っぱも立派そうに見えたって
根っこはどうなっていることか

腐った木か
血の通う生きている木か



木々が生い茂るこの道を行くなら
ちゃんと見極めれないといけない

しなくてもいい傷を
わざわざ負いに行かないために
大切なものを
みすみす無駄にしないために

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