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亡き父からのメッセージ


亡き父が家族に伝えたかったこと

昨年の暮れ、父は突然この世を去った。私は、結婚して、親元を離れているけれど、母の話によりと、いつも通りに車で近場へ出かけようとしたところ、駐車場で突然倒れ、帰らぬ人となった。

父ともっと話がしたかったな…。

父は、私たち家族に言葉としては伝えることはなかったけれど、どんなことを最期伝えたかったのだろう?

父の遺影

初孫(私の娘)を抱っこして、満面の笑みを浮かべて写っている写真。それを加工してもらって遺影にする。

お坊さんに、高齢の男性でなかなか笑顔の表情の遺影を見た事がない。と言われる。父(享年80歳)ぐらいの年代だと男の人って写真であまり笑わないのかな?

墓石に笑顔の二文字

お墓は父が生前に購入。父の希望で、墓石に笑顔という文字を掘ってもらっていた。

ここでも、笑顔というキーワード。

父が私たちに伝えたかったことは、

どんなに辛い時も、悲しい時も、悔しい時も、苦しい時も、笑顔を忘れないで。そんな時こそ、笑いなさい。
その笑顔が、今抱えている苦しみから救ってくれる。

そんな父からのメッセージが浮かんだ。

墓石になぜ笑顔の文字なのか?

家族揃って、このお墓の前で笑って欲しい。それがきっと父の一番の望みだ。
決して仲が良いとは言えない家族…。
問題だらけの家族…。
母との関係、姉との関係…。

私が人生を掛けて取り組むテーマは、きっと、家族関係なんだろうな。

墓石に塗られたペンキ??

墓石に笑顔の文字が掘られているが、その窪みの部分に青色のペンキが塗り込まれていた。

まわりにも、掘った部分に様々な色でペイントされている墓石があったけれど、それはきっと業者の方に頼んでやってもらっている。

うちの墓石のペンキ部分は、時間が経過したせいもあり、剥がれかけていた…。(家に残っていたペンキを使ったんだな)

それを見た母は、みっともない。恥ずかしい。人から見てどう思われるか?それをとても気にしていた。

私から見たら、やっぱり父らしいな。それが率直な感想だ。

父は、何を伝えようとしていた?

お墓は、父と母のもの。
父の最期の地上での居場所の一つ?

その場所を人からどう見られるかよりも、自分がどうしたいのか?それを父は大事にしていた。

墓石には母の名前も刻まれているから、そのお墓に入るつもり。だとしたら、母の人目を気にするって気持ちも大切にした方がいいのかも知れないけれど…。

人目を全く気にしない我が道を歩み続けた父。
人目ばかりを気にして、自分の道を歩めない母。

最期まで、母にこんな俺のことを受け入れて欲しい。そんな思いを母に伝えているような気がしてならない。母の生き辛さは、人目を気にし過ぎていること。そのことも父は、母に伝えたかったんじゃないのかな?

お墓での何気ないひと言

お墓を管理してくれている方の何気ないひと言。

ここに来る人のほぼ全員がそうしている。そのようにしなかったのは、今まで一人しか見たことがない。

普通、そう言う言葉を人からかけられると、じゃあ私の家もみんなの家と同じにしようかな?となるんだと思う。でも、私は、こういう言葉をかけられるとイラッとしてしまう。

私は、他の家がどうかなんてどうでもいい。(参考程度にはするけれど)こっちが尋ねてもいないのに、他の皆さんは…って話をされて、そうするのが当たり前みたいにこっちの考えを遠回しにコントロールしている気がする…。

私が、少数派の方を選ぶと、えぇ??何で??って驚く。
どっちを選ぶかは私の自由だよね?

この出来事からも、父からは、自分の考えをしっかり持ちなさいと言われている気がした。人の意見に耳を傾けることは大切だけれど、人からあなたの考えは、みんなと違うよ。おかしいと思われたとしても、あなたの考えはどうなの?

人からの反応を見て、自分の意見を変えちゃうの?そんなにあなたの考えは定まっていないの?

一般常識的に、世間的に、それが間違っていたり、おかしいと思われるようなことだとしても、あなたの本音はどうなの?そんなことを問われている気がした。

久しぶりのnote。
人からどう思われるか、それよりも、私は今、何をどのように感じているのか?自分のどんな気持ちも大切にしてあげよう。

読んで下さった方、ありがとうございます。

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