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アメーバ組織とは

アメーバ組織(アーメバそしき)は、企業活動において部門間の柔軟な連携や組織の機動性を重視する経営手法の一つです。
アメーバ組織では、何かしらの単位(アメーバと呼ばれる)が自己完結的な組織体として機能し、目標達成に向けて効率的かつ迅速に行動することを重要視しています。
この組織形態は、大きな組織が持つ機動性や柔軟性を重視する一方で、各単位が自己責任を持ちながら組織全体の目標に向かって進むという特徴があります。

アメーバ組織のメリットとデメリット

アメーバ組織のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット:

  1. 柔軟性と迅速性:アメーバ組織は部門間の連携が柔軟で、意思決定が速やかに行われるため、変化に迅速に対応できます。

  2. 自己責任の強化:各アメーバが自己完結的に機能するため、各単位が自己責任を持ちながら業務に取り組むことができます。

  3. 機動力の向上:部門レベルでの意思決定や行動が可能なため、組織全体の機動力が高まります。

デメリット:

  1. コミュニケーションの困難:部門間で情報共有や連携が必要な場合、コミュニケーションの困難さが課題となることがあります。

  2. 目標の一貫性:各アメーバが自己完結的に機能するため、組織全体の目標に一貫性を持たせることが難しい場合があります。

  3. 組織全体のビジョンの欠如:アメーバ組織の導入により、組織全体のビジョンや方向性が欠如する可能性があります。

これらのメリットとデメリットを考慮しながら、アメーバ組織を導入する際にはバランスを保ちつ適切な運用が求められます。

アメーバ組織の事例

アメーバ組織の具体的な事例としては、日本の「SEM事業部」が有名です。
SEM事業部は、日本の製造業である呉工場が導入したアメーバ経営の事業部です。
同事業部は、部門ごとに利益・損失を意識し、予算や目標を細分化して管理しています。

SEM事業部では、各セル(アメーバ)が自己完結的に機能し、営業利益や売上目標を達成することを重視しています。さらに、各アメーバは自己責任を持ちながら業務に取り組み、部門間の協力や情報共有を通じて組織全体の目標達成に貢献しています。

SEM事業部の取り組みは、アメーバ組織の特徴である柔軟性や機動力を活かしつつ、部門レベルでの自己責任と目標達成を重視する良い事例として知られています。

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