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沖縄唯一、国指定重要文化財の「津嘉山酒造所」

大正13年創業。現存する赤瓦葺き屋根を有する木造建築としては最大。
戦前から唯一残っている国の重要文化財。
大きな建物なので、アメリカ軍が爆撃を外し、将校たちが住んだことでも有名。

國華という泡盛が有名で、数年前に國華の限定年代を富裕層に販売した事があり、当時で1本、25万円!

という津嘉山酒造所に行ってきた。

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泡盛の知識を少し。
日本で600年前に初めて作られた蒸留酒である泡盛は4つの条件を満たす必要がある。
1. 原料に米を使用していること
2. 黒麹菌を用いること
3. 仕込みが1回だけの全麹仕込みであること
4. 単式蒸留機で蒸留していること

タイ米に黒麹を混ぜて米麹にする。それに水と酵母を加えてモロミにし、発酵させる。これを蒸留させてできるのが泡盛だ。

水とアルコールでは沸点が違う。水は100度だがアルコールは78.3度のため、加熱するとアルコールが先に蒸発する。この時に集めた蒸気を冷やして、液体にすることで濃度の高いアルコールとなる。飲用に適したアルコールを抽出するには、78~82度でゆっくりと蒸留すると良いといわれている。

蒸留した時に出るお湯はお風呂に使い、酒粕は豚の餌になり、
当時は全て無駄なく使用された。

蒸留し、液体となったときに泡が盛り上がるようだったので、泡盛といわれるようになった。

また3年以上熟成したものを古酒(クースー)と呼ぶ。
どんな古酒になるかはカメ次第で「テーゲー」(大概から派生した沖縄弁。適当に、みたいな意味かと思う。)にできるそうだ。
ちなみにちゃんと保存すると100年単位で保存できるらしい。

柱に黒麹菌が存在するらしく、柱も重要らしい。
庭には樹齢100年の黒檀の木がある。

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お庭も建物もなんとも言えない趣があった。

実のところ、お酒の勉強な1日にしたくてオリオンビールの工場にも足を運ぼうと思っていたけど、こちらはコロナの影響でお休み中。(残念。)

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