seraphim

花に嵐

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花に嵐

最近の記事

ぐちゃぐちゃ

いつから道を違ったのか、どこからやり直せば正されるのか、そういうことを20歳くらいまではよく考えていた。 その結果はいつも、どこからやり直してももう最初から壊れていた、もしくはそれでもそれなりに悪くない人生だからどうでもいい、だったので、過去のことはお化けと同じようなふんわりした、あるにはあるけど目視はできないし恐れても仕方ないもの、として置かれている。 せっかくセックスのことをこれだけ考えたので、自慢でも自戒でもないが遍歴を遡ってみます。全部書いていたらキリがないので大き

    • どろどろ

      最近はしっかり文章を書くこと、日々の死ねとぶっ殺すと生きててよかったあを物語に昇華させる作業を暇さえあればしている。 それと共に、結構何が起きても、わたしはいまどう思ってる?どう感じてる?言語化した時の最適解は?とすぐ切り売りするそっちに頭が回転し、感情を自分だけのものとして向き合う時間が減っていた気もする。無意識のうちに。 だからいまいちばんわたしを振り回すものと向き合ってみる。 大好きで、なくちゃ生きていけなくて、でもなかったらどんなに楽だろうと思う。 好きなことはどこ

      • リヴ フォーエバー

        わたしのロックスター。 TOO YOUNG TO DIEがロックスターのセオリーだった時代から、しぶとく生き続けて散々酷いことをして散々傷ついてそれでも音楽の隣に居続けるoasisが、はじめて出会った高校生の頃からずっとわたしのスターだった。 もうふたりが並び立つ姿を見ることはもう不可能だと思っていたし、そもそも彼らがこの世界に生き、同じ世界で今も息をしていることをほとんどわたしは信じていなかった。 ので、現実味もなく、先日の日本のロックスターの訃報にうなだれるパパと呑気に百

        • 観測地点

          いつからだろう、苛立ちがいつからか諦めになり、今ではもう辟易している。 LGBTQについて、わたしはそこまで詳しくないので専門的なことは分からないけど、あくまでわたしが触れ、見聞きし、対話した感触があるいくつかのひとたちのことを書いてみようと思う。 まず前提に、わたしにLGBTQに対する偏見は薄い。薄いというか他人への興味がそもそも薄い。誰が誰を好きでもよいし、そんなもの他人が認めるも何も無い。人を好きになってその人と生きることも、誰も好きにならずに生きていくことも、同時に

        ぐちゃぐちゃ

          またこの季節が来た、と思う。 去年の夏から今日までの一年はとてもとても長く、激しかった。 わたしの夏はいつでも激しい。 旦那と付き合ったのが一昨年の夏で結婚したいと言われたのが昨年の夏。 結婚を決めてから、好きな男と好きじゃないけど関係があった男たちにその話をしたら好きじゃないけど関係があった男たちは「まじ?」と笑ったあとで「お前には無理だよ」と口を揃えて言った。それが現実味を帯びた途端、「幸せになっていくのは見たくない」と離れて行ったが。 好きな男だけが、「そっか」と言った

          好きな話

          夜眠る前によく話をする。これまでわたしたちがそれぞれ別々に生きていた時の話をする。 生活してみるとそれは今までのようなデートだけとは違って、ご飯を食べたりお風呂に入ったりなんやかんやであっという間に夜は過ぎるので、そんな話をしながらいつの間にか眠っている。 今ではもう会うことのない、それでも短い時間共にいた人の話や、もう戻ることのない時間の話。 わたしの彼氏は頭が良くないので、中学生の頃キスで子供が出来ると思っていたらしい。 仲のいい友達にそうじゃないことを聞き、じゃあ何を

          好きな話

          花のような

          今年もまた、花のような一年だった。 荒野をゆくとこころにきめて、いつだって楽じゃない方を選んで、めんどくさい死にそうだと言いながら結局笑って生きている。 やってきたことややっていることの正解不正解なんて死ぬまでわかんないし死んでもわかんないよ。ただ、何も間違っていないと言ってくれるひとたちがいることと、その人たちのその想いだけは不正解にしてはいけないということはわかっているつもり。 そばにいなくてもきっと一生大切な宝物だと思えたものと、隣で一緒に生きていくことを決めた。 遠

          花のような

          泡沫

          だいすき、本当にだいすき!と昨日手を叩いた宝物でさえ今日には指の隙間からさらさらとこぼれおちていく。それは当たり前のこと、そうしなければわたしは生きていけないのに多分いつまでも捨てることが下手くそ。それらは決して失われてはいないってこと、ただ、いまのわたしが大切に愛でる対象ではなくなっただけの話、いつまでも変わんないでいられたら誰も傷つけずに済むのになあと思ってる。わたしが傷つかずに済むのにな。 好んで見ていたはずの映画や、定規も使わず赤い線をひっぱった小説、わたしの「好き」

          人生に偶然はない

          人生に偶然はないらしい 映画で言っていた 偶然を除いたら必然か はたまた運命とかそういうのか 好きじゃないな~運命 流されているつもりで そんなつもりじゃないと言いながらいつも私たちは選んでいる 選ばされているという顔をしてしっかり選んでいる あの日会おうと言ったのもわたしだし 会おうと言われていいよと言ったのもあなただから 選び続けたい わたしはあなたのことを

          人生に偶然はない

          宝物

          選んで選ばされて捨てて失ってどんどん宝物になっていくものたち。わたしはもうほしいものがなにもないね。一生分の美しさを醜さを完璧さを見てしまって、そばにいてもいなくてもそれらはもうわたしの一生ものだから 高い婚約指輪も大人になった証の高級時計も何もいらない。色んなことが早いんだよと言われて、生き急いだ訳でもないのにもうこんな所にいる。わたしはきっと早く死ぬから、と笑って返したけど。混沌の中で手の中に残ったものは本物だった。審美眼があるとは思わないけど、死にたくて苦しくて楽しくて