トライコーンのコア・バリュー「トライ・バリューズ」に込めた想い#セプテーニグループ会社インタビュー
こんにちは。note編集部です。
セプテーニグループには、現在、国内外あわせて30社以上のグループ会社があります。
そのひとつであるトライコーンが、
2020年1月から、彼らのコア・バリューをリニューアルしました。
そこで今回は、トライコーンがなぜいまコア・バリューをリニューアルし、そしてそこにどのような想いを込めたのかを、代表取締役社長 福原さんに聞いてきました!
トライコーン株式会社 代表取締役社長 福原雄亮
2003年 セプテー二に新卒入社。2010年まで、営業部門の本部長を務める。2011年以降は複数のグループ会社の代表や取締役に就任。
2019年1月にトライコーン代表取締役社長およびセプテーニ・ホールディングス グループ執行役員に就任。
ーはじめに、トライコーンの事業や沿革について、教えてください。
当社は、1996年に創業し、もともと「アウトバーン」というメール配信システムを開発・提供していました。
2004年にセプテーニグループにジョインし、マーケティングや業務管理等に活用頂ける各種サービスを開発・提供しています。
現在はクラウド型CRMシステム「クライゼル」を筆頭に、SalesforceやLINEに連携した配信システムや、データ活用やクリエイティブ支援といったサービスを展開しています。
また、2018年には、LINEを活用したデジタルマーケティング支援事業を行うミロゴスという子会社も設立しました。
今年で、創業から24期目を迎え、セプテーニグループに入ってからは16年目になります。
ーありがとうございます。早速ですが、トライコーンでコア・バリューを新しく創ったとのことですが、このタイミングでリニューアルをしようとしたのは何か理由があったのでしょうか。
当社は現在、創業してから24年の中で第三の潮流を迎え、大きな変化のタイミングにいます。
変化のタイミングというのは、それぞれ、
第一の創業期。
また、第二はセプテーニグループに入って新たに歩み始めたとき。
このときにいまの当社の主幹サービスである「クライゼル」が誕生しました。
そこから10年以上、このサービスは多くのお客様にご利用いただいています。
そして現在、第三の新しい変化の時期を迎えています。
事業的には、これまでのビジネスに加え、2016年よりLINEを活用したデジタルマーケティング支援事業という、市場が大きくさらに成長する領域でのビジネスに挑戦し始め、2018年には子会社ミロゴスも設立しました。
事業以外の面でいうと、以前はほとんどが中途社員でしたが、
新卒採用に力を入れることができる体制が整い、現在では全体の3~4割に増えています。
また、人事評価制度も改定しました。
今までよりもさらに社員の納得度が高く、透明性を担保し、評価基準が可視化できるような制度を導入したのです。
こういった中で、現在トライコーンとミロゴス含めて社員が60人ほどいるのですが、
担当する事業も年次も異なった、より多様な人が集まる環境になってきています。
そうすると、やはりそれぞれ持っている価値観が違うので、
何か行動や意思決定をするときに、ちょっとずつズレが生じてきます。
なので、改めてみんなの指針やとよりどころとなるものとして、
コア・バリューを創り出そうということになりました。
―だんだんステージアップして多様な人々が集まる組織になれたからこそ、企業の価値観を方向付けていく必要がでてきたということなのですね。
コア・バリューの作成は、どのようなメンバーで、どのようにつくっていったのでしょうか。
最初に今期のキックオフの日に、経営陣から今期の経営方針を発表し、
そのあとに社員全員でコア・バリューを創るためのエッセンスや言葉を抽出するワークショップをしました。
そしてその出てきたエッセンスをもとに経営陣や管理職が「つまりこういうことだよね」と落とし込み、言語化していきました。
―社員全員がコア・バリューの創出に携わっているのですね!
そうです。
みんながそれぞれ違った価値観を持っていることはあたりまえなのですが、その中でもそれぞれが大事にしている重なり合う部分を、当社のコア・バリューにしたいと考えていました。
また、できれば全社員みんなで決めたものでありたかったんです。
創り出した当事者として、みんなに大切にしてもらえたらいいなと。
具体的なワークショップについては、セプテーニグループのサインコサイン加来さんにアレンジとファシリテートをしてもらい、レゴを使いながら行いました。
まず、個々人で「わたしたちが提供する価値」などを言語化する作業を行いました。
こうして、例えば「安心感」とか「感動」といったワードが出てきます。
次はグループで話し合って、さらに言語や文章に落とし込んでいきました。
こうしてワークショップで出てきたエッセンスとしての単語や文章を、
役員と管理職が集約し、最終的にこの「トライ・バリューズ」ができたのです。
―みなさんの想いが詰まったトライ・バリューズなのですね。
改めて、この3つのバリューに込めた想いをそれぞれ詳しく教えてください。
はい。
まず、「TRY TOGETHER 私たちは、顧客とともにゴールを目指します」は、ワークショップで抽出したワードの中で一番多かったのが、当社のサービスを使っていただいている「お客様」や「顧客」という表現でした。
では、「わたしたちはお客様とどうなっていたいんだっけ」ということを考えたときに、「お客様と帆走する」とか「当社もお客様と一緒になって挑戦する・ゴールを目指す」といったことを表現したかったので、このバリューになりました。
2つ目の「RUN! SAFETY 私たちは、石橋を叩きながら駆け抜けます」についてですが、
当社は、事業上、お客様の大切な資産である重要情報をお預かりしているので、セキュリティ面を担保しながら大切に扱わなければなりません。
ただ、しっかりする一方でスピード感をもって、早く成長していきたいという想いもあります。
スピード感を優先した結果雑になってセキュリティが保たれなければ本末転倒だし、セキュリティばかりに意識を向けてもスピード感が失われてします。
当社ではこういった一見相反するものを両立させたいと思い、このバリューを2つ目に決めました。
「石橋を叩きながら駆け抜けます」という日本文は、そのシーンを想像してみると面白いかもしれませんね。セプテーニグループの社是のとおり、少しひねって考えてみました。
最後の「INPUT&OUTPUT 私たちは、いつまでも学び続けます」は、ワークショップででてきた社員の学びに対する高い意欲を表現しました。
エッセンスの中に「知識」や「トレーニング」「学び」といった自己研鑽に関連したワードが非常に多く、学習意欲の高い人たちが集まっているということを改めて実感し、3つ目に入れました。当社の大きな特徴かもしれません。
―3つそれぞれにトライコーンらしさがあふれていますね。
「トライ・バリューズ」を掲げ、これからトライコーンはどのように成長していきたいと考えていますか。
事業面では、現在の事業に加えて、今後はデータ活用に関するビジネスに注力できればと思っています。
既存のサービスを発展させていくことはもちろんですが、その中核となる情報資産を安心かつ安全に管理したうえで、お客様に活用手法を提案できるようになりたいですね。
そうすれば、世の中の企業により必要としていただけるのではないかと思っています。
また、セプテーニグループにいるうえでも、データや情報資産というキーワードが出たときに、トライコーンがグループ内で重要な中核会社だと思ってもらえるように取り組んでいきたいです。
グループ間で連携してお客様にさらに良いサービスや価値を提供することで、
セプテーニグループの一企業として成長に寄与したいと思っています。
また改めてですが、トライコーンは創業から第三の潮流にある中で、
みんなで一緒に今後の大きな変化を楽しんでいければと思っています。
この「トライ・バリューズ」のもと、全員が当事者となって会社自体を良いほうに変革させていき、成長し続けていきたいです。
ーありがとうございました!
【トライコーンサービス一覧】
・クラウド型CRMシステム「Kreisel(クライゼル)」
・アウトソーシングサービス「IMOSSS(アイモス)」
・メール配信システム「Autobahn(アウトバーン)」
・Salesforce連携メール配信システム「Autobahn for AppExchange(アウトバーン フォー アップエクスチェンジ)」
・LINE連携メッセージ配信システム「LOOPASS(ルーパス)」
・データ活用サービス「DEVELTA(ディベルタ)」