アンメット ある脳外科医の日記
盛大なネタバレを含みます。読まれる方はご注意ください。
私の今日は明日につながる。
ミヤビ先生を救いたいと思う三瓶先生の気持ちが切なくて苦しくて、ただただ最後は涙でした。
ミヤビの脳梗塞が完成する前に、2人で過ごす穏やかな時間。
栄養ゼリーじゃない、きちんと相手のために作ったご飯。そんなものが出されたら、私もきっと号泣してしまうと思う。
一緒にご飯を食べて、美味しいねって笑い合える時間というのは今の2人にとっては本当に貴重で、ミヤビの脳梗塞が完成したと思われた朝、三瓶先生が1人でヨーグルトを食べる姿は本当に切なかった。
ミヤビと三瓶先生の思い出は思ってたより強烈で強かった。だから記憶はなくなっても、感情を覚えていられたんだ。
記憶はなくても、心は覚えている。
そうだったらいいな、とすごくすごく思った。
眠っている三瓶先生を見ながら、涙を流し、三瓶先生に手紙を書くミヤビ。美しくて切なくて苦しかった。
ミヤビが自分の状況を知りながらも「私は三瓶先生を信じています」と言ったこと。書いたこと。
こんなに深い愛情表現ってある?!ともうそこでは私、三瓶先生と一緒に嗚咽してました。
そして、このドラマは夫婦関係をテーマにしたエピソードが多くて、何だか自分たちに重ねたり、私たちの未来に重ねたりして、涙するシーンがとても多かった。
印象的だったのは、ミヤビたちが行きつけの料理屋さんの親父さんのお話。
嗅覚を失うかもしれない、という料理人にとっては致命的な状況で。
それまで、落ち込んだ姿を隠していた親父さんが「嗅覚が戻らなかったら辞めてもいいか?」と聞き、涙をこらえながら「いいよ!いいよ!」と明るく返す奥さん。
大切な人が、大切なものを諦める瞬間に私はあんな風に振る舞えるだろうか…。
手術が成功して奥さんが泣き崩れた時、私も号泣してしまった。本当に本当によかった。
ミヤビを支える病院の方たちも本当に優しく、素敵で、ドクターも看護師も院長も本当に素晴らしい人たちだった。
特に、星前先生の優しさ、懐の大きさ、医師としての意識の高さに何度泣かされたことか…。
脳梗塞が完成してしまいそうで、意識のないミヤビにも救急車の中で「ミヤビちゃん、もうすぐ着くからね」と落ち着いて、優しく話しかけていたところがとても印象的だった。
どのエピソードでも毎回、涙なしで見られなかったほど感情移入出来たドラマは久しぶり。
そして、ドラマを見終わった後のあいみょんの「会いに行くのに」がこれまた切なくて、すごく沁みる。歌詞がリンクしてる気がして。
私の最近のお気に入りの一曲になっている。
あぁ、もっともっと綾野先生と麻衣さんのこととか、ミヤビを支えてくれていた看護師さんの事も、麻酔科医の野呂さんの良さも話したいけど、とりあえず一旦ここまで。
とにかくサントラもいい!
fox capture planさん、最高です。
サントラも主題歌も聴き続けよう。
しばらくはこの余韻から抜け出せない気がする。
2024年、とても素晴らしいドラマに出会えました。
私の今日も明日につながるといいな。
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