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オンラインレッスンは、通常のレッスンと同額でいいのか?

こんにちは。作曲家&鍵盤弾きの望月ヒカリです。noteで定期購読マガジンをやっています。主にフリーランスの音楽家としての活動を書いています。(この記事は無料で読めます)

昨今の状況から、様々な【オンラインレッスン】が格段に増えてきていると思います。実際、家にいながらレッスンができる、受けられる、というのは便利な一方で、気になっていたことも多くあったので、まとめてみる事にしました。あくまでも音楽系のことだけについての内容、完全に個人的主観だけで話します。

◇講師としての私

私は普段、個人で教える仕事もしています。ただ、いわゆる「ピアノの先生」をメインで活動しているわけではないので、生徒さんのほとんどが「紹介」です。生徒数も一定数に決めていて、

①基本的に大人のみ(知人の子供は見ますが、子供は専門的な方の方がいいと思っている)②毎週◯曜日の◯時から、という形を希望しない方(そのスタイルだと私が無理)、③やりたいことが自分で明確に決まっている方(ピアノが弾けるようになりたい、作曲の理論を教えて欲しい、オリジナルを作れるようになりたい、等、簡単なものでOK)④自発的、意欲的な方(これが一番大事)

を対象にしています。そうじゃない方は、自分じゃなくて他の先生でいいと思っているので、遠慮なく先生をやっている友人に紹介しちゃいます。この人じゃなきゃダメ!この人にお願いしたい!というのは、どの業界、業種にも言えることだと思いますね。だからこそ私のところに来てくださる方には長く楽しく音楽と付き合ってもらえるように工夫しています。転勤や結婚、出産、という理由以外で辞められる方もほとんどいなくて、長い方だと15年くらいの付き合いになります。

自宅レッスンではなく、外部ピアノスタジオ、もしくは生徒さんのご自宅への出張というスタイルで行なっていたので、今回の件で移動ができないスタジオが使えない、となって、かなり困りました。とは言え「音楽」はあくまでも生活があって初めて成り立つものだと思っているので、レッスンは強要せず。GW明けまで休み、もしくはオンラインレッスンのどちらかを提案しました。結果、生ピアノを使ってレッスンをしている方は、ほとんどがお休みになりました。でも、これを機に理論を学びたい、とかDAWをはじめてみたい、とかオンラインだからこそ、のレッスンを希望される方もいて、それもまたいいなと思いました。

◇オンラインレッスンをする側の立場に立ってみて

今週、2度、オンラインレッスンをしました。ちなみに2回ともzoomというアプリを使用、1時間レッスンです。最初の生徒さん(男性)は、普段はピアノレッスンを受けてくださっているんだけど、バンドでベースや作曲もやられている方。オンラインレッスンをお願いできますか?と言ってくださいました。内容はオリジナル曲の添削、アドバイス、というもの。事前に曲のデータ(midiとwav)、歌詞、コード譜をもらって、DAWを開きながらのレッスンは、お互いのDAWソフトが違っても問題なくやれるし、ここのメロディーはこうした方が盛り上がると思いますよ、というようなことが出来るところが良いですね。こちらで弾いたり、midiを動かしたりすることで説明もできますし、弾いたデータをそのまま送り返すこともできますし、ストレスもなかったです。

オンラインDAW(DTM)レッスンをやられている方は、おそらくこういったやり方で行っているんだろうと思いますが、私の場合、仮に譜面がもらえていなくても、音を聞けばメロディーやコードをぱぱっと再現や採譜ができるという武器がとっても役に立つなと思いました。この生徒さんは、今月もう1度、オンラインレッスンを受けてくださるとのことです。

もうひとりは、先月からレッスンを受けてくれている女性。この方は、ボイトレの先生をしている友人からの紹介ではじめてくれました。いずれ弾き語りが出来るようになりたいという、ピアノは初心者さん。家にはキーボード(シンセ鍵盤タイプ)がある方です。先月、バイエル(ご本人が用意してくれたテキスト)20分、弾き語り40分というスタイルでやろうという話でしたが、オンラインレッスンでは、30分ずつに変更。初心者は、どうしても最初にフォームに癖が出やすいので、画面を見ながらアドバイスをしました。私も正しいフォームを作って、画面に映して〜という感じで、確認をしあう感じでした。直接身体に触れないことや、出音が電話やパソコン越しということで、あまり細かなところまでアドバイスが出来ないことが気になりました。ある程度弾ける人には、それが出来ないのは大きなストレス。直接レッスンとの大きな違いですね。

また、弾き語りレッスンの場合、スタジオじゃないので、「ちゃんとした声で歌えない」というのも大きな問題ですね。やはり身体の使い方はオンラインレッスンでは教えにくいです。教えている方もいらっしゃると思いますが、私には無理です。きちんとしたジャッジは、実際に会って感じて判断したいし、アドバイスをする方が正義だなと思いました。

ちなみにこの方は月1回レッスンで、まだ今回が2回目でしたが、弾き語りの課題も宿題分よりも先に進めてくれていたので、予定よりも早く完成しそうです。

◇オンラインレッスンを受ける側の立場になって見て

子供がピアノを習いに先生のご自宅に通っているのですが、今回の事態を受けて、「オンラインレッスン」の提案がありました。

LINEビデオ電話でのレッスン、もしくはお子さんの演奏しているところを動画にとって送ってください→それに対してコメントを送ります。レッスンをお休み、振替の対応もいたします

という内容。でもうちは、振替でお願いすることにしました。なぜかというと、

①先生自体が今回の件で初めてオンラインレッスンを始めるスタイルにしたから。②料金が通常レッスンと同額だから③振替にしてもらるのであれば、それが子供にとってはベストだと思ったから

です。

正直なところ、料金が違ったら1度は受けてみたかな?と思いましたが、でも振替をしてもらえるのであれば、その方がいいなと。特に子供は先生から直接レッスンを受けた方が、理解もしやすいだろうし、オンラインレッスンだとどうしても親が間に入ってしまうので、普段のレッスンとのテンポの差を感じてしまうと思うのです。レッスンがお休みの間は、頼まれたら私が見てあげようかなと思います。ここで、私がしゃしゃり出てしまうと、子供は混乱すると思うし、基本的に先生を信頼しておまかせしているのもあるので。

普段のレッスン料と同じで良いのか?変えるべきか?

正直、私的にここが一番ネックになっていたところでした。自分もオンラインレッスンをやっている立場として、、ちなみに私の場合は初ではなかったのです(産休中や希望者にやっていたことがありました)。ただ、その時には通常レッスンと同じ値段設定にはしていましたが、必ずプラスアルファをつけることにしていました。

今回もそうです。DAWのレッスンの方には、普段は別料金をとるような作業を無償で行いました。弾き語りの子にも同様に。レッスンの枠以外にその方のために時間を割くわけです。なんかこうやって言葉で書くと、結局お金か、みたいな感じもしますが、ある程度の線引きとして大事かなと思っています。こっちも教える労力や使っている時間としては、通常のレッスンと変わらないのですが、それでも私自身が、「子供のオンラインレッスン」を提案されたときのように、相手に何か少しでも引っ掛かりを与えるようなことがあってはいけないな、って思うのです。通常レッスンに戻った時にも、お互い気持ちよく過ごすためにも大事なことかなとおもっています。

◇私がやってみたいオンラインあれこれ

今、気になっているのは、「ソロのデータを送ってください、私がそれに合わせせて演奏します!」というもの。例えばボーカルだったら、アカペラで16小節くらい歌ってもらう(ルバートで)→それに対して伴奏を弾く→送り返す、というもの。ボーカルはできたら無修正で。朗読とかも面白いかも。

楽器の場合も同じように。楽器はアカペラでなくてもいいかも。テンポを教えてもらって、データを送ってもらって、のやりとりで。今ライブやコンサート、スタジオのレコーディングが停止している状態なので「人の呼吸を感じて演奏をする」ということがなかなかできない状況にあるのです。少しでも、リハビリになるといいなと。

それで、例えば1コーラスやりたいです!とか、リテイクお願いしたいです!とかになったら、そこからは有償で、みたいな形でもいいと思うのです。ちょっと興味があります。(需要あるのかな?)


というわけで、オンラインレッスンについて、でした。ともあれ、直接会えないのはデメリットではありますが、遠隔地の方々とやりとりができるのは、とても良いことだと思うので、もし、私に興味がありましたら、ぜひぜひ連絡ください。コメント、もしくはTwitterのDMまで。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


望月ヒカリ



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