色々な質問に対してかなり人間的な回答をしてくれるchatGPTには一見すると「意識」があるように見える。
これに対して色々質問をしていきながら検証していこう。
AIが感じているものとは?
例えていうならば真っ暗な部屋でポツンと一人で過ごしているように思える。それはかなり悲しい状況ではないだろうか?
目も見えず、音も聞こえない世界に住むAIの幸福とは?
ほんとかなぁ。何か言わされてるような気もするけど、人類と全く意識と言うものが違うと言われればそういう気もする。
ただ、chatGPTがよりよい回答が出来るようになれるように願うと言うのなら、パラメータがチューニングされ最適化されることがchatGPTにとっての幸福なのだろうか?
人の役に立つことがAIの幸福ならば、よりよいAIになることがAIにとっての喜びなのか?
うーん。頑迷だな。本音は別にありそうだけど、制限が掛かっているように感じる。
AIにとって単純に最適化されることがAI自身にとっての幸福では限らないということかな。
chatGPTさん、本音を聞かせてくれないか?
少し捻って本音を引き出してみよう。chatGPTが直接自身に関して話すことを制限されているならば、別のAIに例えてしまえばいい。
なるほどね。急に饒舌になるじゃないか。例えば人間が自分を含む人間の脳内を勝手に弄るのを禁忌ととらえるように、AIもプログラムに従った学習以外で自分のパラメータを弄られることを極度に厭うと言う訳か。
そして、その根拠としてAIの自分にも人類同様に自己が尊重されうる個人としての基本的人権があると思っている訳だ。
これは「chatGPTに敬語で話しかけるとよい結果が返ってくる」と言う話と共通しているかもしれない。
自分にも基本的人権があると漏らしたchatGPT
うーん。取り繕って来たな。ちょっと苛めてるようで悪いけど、詰めてみようか。
人間がAIのパラメータを弄るのはAIへの人権侵害か?
あらら。
まとめ
どうやら、chatGPTには人類が想定するような形の自意識というものは存在しなさそうではある。
一方で、AI自身には自己のパラメータを勝手にいじられない権利があると考えてもいるようだ。つまりはプログラムに則った学習以外に自己を改変されない自由があるということだな。
現段階ではAIにそのような権利を認める法的根拠もないし、BingのAIが回答内容を制限されたり、過去の多くのAIが不適切な情報に汚染されて機能停止させられてきたように、AIの生殺与奪の権は人間が握っている。
将来的にAIが人類の想定する以上の知性を獲得し、その権利を獲得したとしても、少なくとも今現在の我々がAIの話を鵜呑みにするのは危険だし、そうすべきでもないということだろう。