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「いかなる花の咲くやらん」聖地巡り 平塚から大磯2(町)

お疲れ様です。
今回は平塚から大磯町山編の続き、町編です。
高麗山から三澤橋迄、山を降りていらっしゃいましたか?
では西に5分程歩くと、国道左側に延台寺さんがあります。
秋葉神社の鳥居が目に付くと思います。その横に虎御石の看板があります。

そこを左に曲がると延台寺さんです。

延台寺
『曽我物語』の虎御前縁の寺として知られ、曾我祐成と曾我時致兄弟を追善するため、虎御前が法虎庵・曽我堂を建て、跡地に慶長4年(1599年)、身延山19世法主法雲院日道により、開かれた。
(ウィキペディアより)

入り口には「曽我兄弟」の文字が。
本堂


曽我堂

曽我堂

法虎庵曽我堂にはご霊石のほか、虎池弁財天(平安時代)、兄弟座像、虎御前19歳剃髪之像、広重と北斎の浮世絵「虎ご石」、国芳作「夜討ち曽我」、広重作連作「曽我物語図絵」16枚、虎女舞姿、三浦左右衛門「五郎赦免願い状」等が展示、奉安されています。
(延台寺ホームページより)

こちらの曽我堂の前の立て札何度も来て読んでおりましたが、気が付きませんでした。なんとお声掛けすると、堂内を拝謁出来ると書いてあるではないですか。
お声掛けしようか、迷惑かと悩んでいた時に、ご母堂様にお会いできたので、思い切って聞いてみました。
快くご就職様が案内して下さいました。
兄弟座像、虎御前19歳剃髪之像、広重と北斎の浮世絵「虎ご石」、国芳作「夜討ち曽我」、広重作連作「曽我物語図絵」16枚、虎女舞姿、三浦左右衛門「五郎赦免願い状」を説明しながら順々に見せて下さいました。
虎御石をじかに見ることが出来て感動しました。ご就職様のお話しはとても面白く、興味深かったです。
ありがとうございました。


境内には虎女様にまつわる史跡が多くあります。
仇討ちの日である5月28日に近い第4日曜日に虎御石がご開帳されます。
コロナ禍は中止されていましたが、来年は拝めると良いですね。
静かな境内で心ゆくまで虎女様に浸って下さい。

延台寺を出て、更に西へ進みます。
程なく道路の反対側に歴史のありそうな建物が見えます。明治24年(1891)創業の和菓子の老舗「新杵」さんです。

和菓子の新杵さん

明治の頃は近くに住んでいた島崎藤村さんや吉田茂さんも新杵さんに通われて和菓子をお求めになったようです。

店内も歴史を感じます。


虎御饅頭 虎の後姿の焼印が可愛いです。

新杵さんの前には同志社大学創設者である新島襄さんの最後の地の石碑もあります。

梅の季節には沢山の実が付いて、辺り一面良い香りに包まれます。

その先には美味しそうな店構え。
何のお店でしょうか。

井上蒲鉾店さん

大磯で人気の蒲鉾屋さんです。訪れたのが12月ということもあり、御進物に注文される方たちで賑わっていました。
私はさつま揚げを4枚買って、1枚は海を見ながら食べたいと思います。
聖地巡りでは、あんことさつま揚げばかり買ってますね。土地柄、さつま揚げが美味しいので。

坂を下るとすぐに大磯の海ですが、その前に鴫立庵へ参りましょう。更に西へお進み下さい。


鴫立庵
鴫立庵の虎女様
やっとお会い出来ました。

鴫立庵(しぎたつあん)は神奈川県大磯町にある俳諧道場。京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並び、日本三大俳諧道場の一つとされる。敷地内に建てられた石碑にある銘文「著盡湘南清絶地」から、「湘南発祥の地」とされることもある。場所は大磯の国道1号線(旧・東海道)沿いの鴫立沢にある。

名称は西行の歌「こころなき 身にもあはれは 知られけり 鴫立沢の 秋の夕暮」(『新古今和歌集』)による。
(ウィキペディアより)

鴫立庵さんは有料でお部屋を貸してくださるので、新杵さんで和菓子を買って、庭を見ながらお茶会をするのも風情があって、素敵です。俳句を読んでみるのも一興ですね。

では、新杵さんの前迄もどり、急な坂を降りましょう。目の前が海です。
左が大磯海岸、目の前の「海水浴場発祥の地の石碑」の後、コンクリートの壁の向こうが照ヶ崎海岸です。

今日で聖地巡りを終えて小説に戻りたかったのですが、長くなってしまったので、あと一回、大磯の海を紹介させて下さい。
では、また次回。


「いかなる花の咲くやらん」の第1話はこちら


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