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【全曲紹介と回想文】CD aiko「aikoの詩。」Disc.1

1.花火
3rdシングル。名刺がわりのシングルコレクション、一枚目の一曲目を飾る言わずと知れた名曲。中学生の僕が初めて聴いたaikoの曲です。JR天満駅の発車メロディになっていて、大阪へ行った時はそれを聴くためだけに寄り道しました。aikoは歌詞に大阪弁をほとんど使いませんが、この曲の「はな↑び↓」の歌い方は関西のイントネーションだなーと聴くたびに思います。
収録アルバム:「桜の木の下」「まとめⅠ」

2.KissHug
24thシングル。ゆらー、ゆーらー。PVではaikoが線路、海沿い、街路、野原、8車線くらいある道路など、色々なところを歩きます。カメラの方を見る時のaikoの瞳が強くて、特に最後のサビ終わりの視線は直視すると石化します。夏の日暮れの空気を奏でるような曲調なので、ライブDVDにも収録されているサザンビーチちがさきでのライブ「LLA3」や「LLA5」で歌う姿がぴったりはまります。
収録アルバム:「BABY」「まとめⅡ」

3.かばん
15thシングル。学生の頃に初めて聴いた時は「サビっぽくないサビだなー」と思いました。何度も聴くうちに「なーいーんーじゃなーいー?」の少しずつよろけていくようなメロディが癖になり、今は大好きな曲。きーぃいてねー。不毛な議論でネゴシックスさんが「aikoの目が光るパネル」を作ってくれた際に使用した画像は、この「かばん」の初回盤ブックレットの写真。
収録アルバム:「夢の中のまっすぐな道」「まとめⅡ」

4.星のない世界
22ndシングル。「横顔」との両A面。「本当の恋を初めて知った」の「た」の途切れる声が破片のように突き刺さります。PVはラジオ番組風の導入で始まり、パーソナリティのaikoが感動的なハガキを読むのですが、曲が流れはじめるとラジオの音声の方は聞こえなくなってしまうので、ひょっとしたら本当はものすごいド下ネタを言っているのかもしれない。
収録アルバム:「秘密」

5.夢見る隙間
33rdシングル。紫の草原に白い桜とほぼ金髪aikoが舞う鮮やかなジャケット。桜の別名が「夢見草」なのと関係あるのかしら。不毛に来てくださった際、放送後に「このジャケット、秘密があるんです」と謎を残して去ったaikoさん。僕の中では「写真のaikoはクローン」という結論に落ち着いていたのですが、最近のインタビューを聞く限り色の加工のことを指していたらしい。一人で聴いていても手拍子したくなる曲。
収録アルバム:「May Dream」

6.初恋
7thシングル。aikoが好きな、ほんのり体を揺らしたくなる「てれれてれれ」のリズムです。外ハネ頭のaikoが切ない表情でこちらを見ながら歌うPVはもちろん、DVD「ロックとポップ」で見られるLLR4のテイクも好き。ROCKの一曲目に「初恋」なんて最高のツカミでしょう。逆にDVD「有楽町で逢いましょう(LLP6)」では最後の曲としてストリングス隊をバックに、瞳を潤ませながら「初恋」を歌うaikoが見られます。幻の別パターンPVを見るためにDVD「ウタウイヌ2」の暗号を解読した日も今は遠い。初恋のように。
収録アルバム:「夏服」「まとめⅡ」

7.シアワセ
21stシングル。隣で好きな人が眠っていることって、それ以上ないくらいの幸せだと思うんですね。でも当たり前になってしまえば、きっとなんとも感じなくなるのでしょう。そういう日が来たらこの詩を思い出したい。みんなもそうしなさい。LLP17.5の横浜アリーナでは、サビのところで会場中がザイロバンドの白い光に包まれて揺れる様子にいたく感動しました。つい最近も、忘れられない場面でこの曲が流れましたね。
収録アルバム:「秘密」「まとめⅡ」

8.花風
16thシングル。日テレのプロ野球中継のテーマ曲。そんなに野球知らないのにチャンネルをあわせたりしました。ラジオで芸人さんが曲紹介する時に「鼻風邪」のイントネーションで言っていた記憶があります。二十歳の頃に初めて行ったaikoのライブ(LLP9)の一曲目は「花風」でした。一緒に行った友達はこの曲がお気に入りだったらしく、十年ほど経って久しぶりにライブへ誘った時も「花風やるかなあ」とつぶやいていました。
収録アルバム:「夢の中のまっすぐな道」

9.ずっと
29thシングル。息を吸い込む音のあとにいきなりタイトルが登場する曲。人を愛する覚悟のような言葉をゼロ距離で歌う、強い意志のバラードです。「味」という表現がすごくaiko。aikoっぽい髪型はボブ、aikoっぽい服装はパーカー、と思っている僕としては、ボブにパーカーという「ずっと」のジャケット(及びPV)のaikoは、もっともaikoっぽいaiko。
収録アルバム:「時のシルエット」

10.あした
デビューシングル。高校二年の秋頃に「夏服」のCDを中古で買ってからaikoにハマりだした僕は、姉から「桜の木の下」が録音されたMDを借り、それから近所のCDショップで新品の「小さな丸い好日」を買いました。そして、アルバムの最後に他の曲とまったくテイストの違う「あした」のイントロが流れてきて面食らったのです。ライブで歌われる時はギターのアレンジが格好良い。あーうー。
収録アルバム:「小さな丸い好日」

11.雲は白リンゴは赤
20thシングル。大学生の頃、同じ専攻の友達とカラオケに行って歌った時に「大丈夫になりたい」のところの譜割りが難しくてうまく歌えず悔しかった曲。「だぁ~~いじょおぶ~になぁりぃたあい~」って感じ。しかし「大丈夫になりたい」って言葉は、そのまま口に出すとなかなか重い。曲の印象は弾けるような明るさなのに。歌とホーンの力は偉大です。
収録アルバム:「彼女」

12.プラマイ
34thシングル。大阪城ホールで、この曲のイントロとともに晴れ着姿のaikoが現れた瞬間は今でも鮮明です。発売日の一週間前に「ニコ生で本人が出ないaikoの特番をやるんですが出演してもらえませんか?」と人生初オファーを受け、人生初MCを務めることになった思い出の曲でもあります。「さすがに一人は無理!」と思い山里さんに相談したら「(GAGの)宮戸に頼めば?」と推薦して頂き、結果めっちゃ助かりました。その名司会ぶりはあの結婚会見で国民が知ることに。
収録アルバム:「May Dream」

13.戻れない明日
26thシングル。矛盾しているようなタイトルが秀逸。好きな人が本当はどのくらい悲しかったり嬉しかったりするのか、まったく同じように感じることはできないから、だからこそ一緒にいたい、という思いは「私はあなたのこと なんでも解るのよ」(「悪口」)と言われるよりずっと素直で嘘が無くて信じられますよね。PVは氷で出来た部屋にaikoがいてエルサ状態。
収録アルバム:「BABY」

14.ストロー
38thシングル。きみにいいことがあるように〜。(テンテーン!)今日は赤いストローさしてぁげるー。きみにいいことがあるように〜。あるように〜。あるように〜。きみにいいことがあるように〜。今日は赤いストローさしてぁげるー。きみにいいことがあるように〜。あ↑るように〜。あ↑るように〜。(テーテレテーテレテーレッテッテ~)。好きです。
収録アルバム:「湿った夏の始まり」