世界中古童話堂41話 鍵
マリンが青髭としたのがこの約束なのだ。
城の地下にある部屋に向かいながら、マリンはジンに聞いた。
「青髭がなんで私に協力してると思う?」ジンが答えを言えないとマリンはまたすぐに質問した、「今年で何歳になった?」
ジンはすぐ、「410歳になりました!」
マリンは、「違う…青髭が何歳か、、」
ジンはスマホを出して調べ、「え〜と、325歳、えっ、マリン様より年下だったんですか?」マリンは、「ジン!普通のマスカは100歳から老化が始まり、平均寿命は400前後、勿論老化は見た目だけじゃなくて魔法力も落ちていく。
どれだけ強いマスカでも平等に歳をとる…私以外は、笑、、
その平等を彼は耐えられ切れず、貧乏で若い女マスカを嫁にし…この地下の部屋で色んな実験をしてきた、、いまだに血の匂いが消えないここでね。」
ジンは久しぶりかく匂いに吐き気がした…
「なるほど、誰かにとってゴミが誰かには宝物って言うことですか?」
マリンは振り向き、「正解! そう、いまは弱々しい生気だけ送って私の夢に出たり、井戸と約束の力を借りって私たちを呼ぶので背いっぱいな訳… 。
まぁ、話をして損する事はないから安心して!」と言い…
マリンは、大昔ジンと力を合わせて青髭を監禁するのに成功した(苦労した)、血の鍵じゃないと開かない部屋のドアを軽く、ノックした…
反動がないまま静か。
マリンはもう一回ノックをした、途端…
部屋のドアの隙間からはヘドロが滲み出てる…だけど匂いがない、、、マリンは、
「大丈夫だよ」と言ってしゃがんで、ヘドロを触った。手には何もつかない、
「怒るなよ!きたからいいじゃん」マリンの声を聞いたのか… 青髭は、
「お前は、約束を破った。
瓶を手に入れたら俺を自由にさせる。
忘れたとは言えないはず!」青髭の話を聞いたマリンは答えた、
「約束は破って無い。
私にいるのは空瓶、私にとって今の瓶は無価値!
人魚姫が来てから貴方を自由にするのが私の約束だった。」多少無理がある考えを述べたマリンに、青髭は
「 ほう、まずひとつ確認をしようか!
人魚姫が声を取り戻し、瓶が空になったらお前は自分の能力として不老不死を瓶の中に入れ込む、その後のやること言ってみろ!」マリンは、笑顔で口を開いた、
「勿論、約束通りに私の不老不死の能力が入った瓶を貴方にあげます」ジンはそれを聞いて目を大きくしドア向いているマリンの背中を軽く叩いてみた。青髭は…
「 マリン、オレがまだ怖いのか?
もう、こんなに弱まったオレが? 最初の約束通りに、いまオレを自由にしたら、わざわざまた来なくて済むんだ…
自分の部屋で絵の中の井戸に瓶を投げ出したら、お前の役目は終わり。
オレは城の井戸を通して瓶もらう、私とお前は2度と会わなくていい! その為にあの絵を送ったことを忘れては無いだろう?」はなしを聞いたマリン様は、
「 たしかに 」
そして、後ろのジンに近づき、ジンのスプーンから、ホチキスの芯みたいな小さい物を取り出した…取れた物は大きくなって、
マリンは手に赤黒い血痕がついた鍵を握っていた。驚いたジンは、
「 嘘!
いったい、いつからくっつけたんですか⁈」
マリンは淡々と、
「昨日」と言い、鍵を持ってドアの前に立った。ジンが声を上げた、
「 イカれてますか? だめです!!」マリンは、
「 大丈夫、私を信じてよ」と言い、血の鍵を鍵穴に入れて回した…ゆっくり、そして…
ごく普通にドアは開き、部屋の中からはより濃厚な血の匂いがジンとマリンにかかって来た。
一歩、向こうには真っ直ぐな姿勢で立っている男が見えた、
マリンは彼と目が合い、そらずに直視した。
彼の見た目は最初に会った時より遥かに老人になっていた。 大きい体格は変わってないが髪とひけは真っ白になり、もう青髭とは呼べない気がした。
「おーおーマリンか…!
素晴らしい! 若い時のままなのか!
自然に逆らう変わり者で生まれ変わらないって はっはははー!」青髭はマリンから目を離さず口だけ笑っていて、マリンはとっても気にさわり、
「 お前に鍵は渡さない。
ジン!」ジンは素早くスプーンからグラブを出してマリンの手にはめた、
マリンの拳は見事に青髭のみぞうちに入った…しばらくは息さえできないだろう。
マリンは格好をつけてる自分が半分ダサくて半分人間みたいで良かったと思いながら、
「ジン、行こう」
また格好つけた声でシンの前を歩き出した。
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