2020年シーズンを終えて。

短くて、でも、長いシーズンが終わった。
新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れ、無観客での開幕。
怒涛の3連戦など過密スケジュールを乗り越えて、2020年シーズンフィニッシュ。
ひとまず、クラブ、チーム、スタッフなど関係者にはありがとうと言いたい。

今思えば、春にこうやって、生活の一部としてスポーツを見れるなんて考えられなかった。

この先何があるか分からない不安。
巷で話題の自粛警察や例のハッシュタグ。
何だか世の中が異様な空気に包まれていた中、とにかく、応援に集中できるロアッソの試合は希望だった。

シーズン開幕当初は無観客試合。
画面の向こうには酔っ払いばかりの馬チャスタ(リモート観戦)。
飯テロしあってる合間に増えていく体重。

7月に地元を襲った豪雨。
無力感に襲われてた自分に、前を向かせてくれたあの日の勝利。

夏になって観客を入れての観戦。
声も出せず、少ないアウェイで音を出そうと修行のごとく飲んだ白岳パック。

声を出せない、飛び跳ねられないもどかしかが残る中、それはそれでの楽しみを見つけられた気がする。

静寂なスタジアムで響き渡る大木監督の指示。
クスッと笑ってしまう藤本コーチのヤジ。
生で見るとふっさふさの石川くんの髪の毛。
ゴール裏を引っ張るコルリと楽隊まじですげぇ。
今シーズンは本当に色んなことに気付かせてくれた。

そして、帰ってこれたよ。熊本。
何度も帰省を試みるも、幾度と立ちはだかったコロナの壁。
ホーム最終戦でようやく実現。

それにしても、ここまで盛り上がるスタグルは熊本だけだよ。
こんな状況でも、普段のようにスタグルを盛り上げてくれたスタグルアンバサダーには感謝。

今年もJ2昇格を逃してしまったけど、選手たちには本当に拍手を送りたい。
開幕前は、シーズン成立要件の75%を消化できるかさえ不安だった。それが全試合開催。
我々以上に体調管理には気をつけてくれていたと思っている。
どんなにストレスが溜まろうとも、従来のような息抜きができない。
食事も行けない。不用意に出かけることもできない。
それに耐えて、2020年シーズン駆け抜けてくれたんだ。

試合に出れなかった選手たちも、熊本のために戦い、SNSを駆使して発信してくれた。

こんなクラブに、選手たちに、関係者たちに
俺はセレモニーで、大きな声でこう叫びたかったよ。
「ありがとう」って。