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【Vol.12】ECサイト・ツアーサイトのSEOの概要をシンプルにまとめました #SEOJapanNewsletter

※この記事は、8/8 12:30に配信したメールマガジンのバックナンバーです。

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■ECサイト・ツアーサイトのSEO改善施策

SEOの内部施策には大きく分けて、コンテンツSEOとテクニカルSEOの2軸のアプローチがあります。

メディア系サイトのSEOは、「ユーザーの検索意図を分析する」「適切な内部リンクを貼る」など、コンテンツSEOが中心となります。SEOについて調べると出てくる情報は、コンテンツSEOに関係するものが多いです。

一方で、ECサイトやツアー系サイトなどのいわゆるデータベースのようなサイトは、テクニカルSEOによって、サイトの構造を最適化することが主なSEO改善施策となります。

しかし、テクニカルSEOの情報を調べても、技術的な情報が多く、施策に落とし込んで実行するのはなかなか難しいです。

そこで今回は「ECサイト・ツアーサイトのSEO改善施策と注意点」の概要を簡単にまとめてみたいと思います。いわゆるデータベース系サイトのSEOを行う上での参考になれば幸いです。

01.ECサイト・ツアーサイトで狙うべきキーワードの特徴

検索キーワードには、大きく分けて2種類あります。

情報系のキーワード(Knowクエリ)
 例:スマホ おすすめ⇒スマートフォンのおすすめを知りたい
行動系のキーワード(Buyクエリ・Goクエリ)
 例:スマホ 中古⇒中古のスマートフォンを買いたい

情報系のキーワードと比べ、行動系のキーワードは購入や申し込みといった成約(コンバージョン)につながりやすい傾向にあります。

また、行動系のキーワードは物を買うページや申し込みページが評価される傾向にあるため、データベース系のサイトでは、主に行動系のキーワードを狙っていくことになります。

行動系のキーワードで評価されるページは機能的であり、読み物系のコンテンツと比べ、情報量が少ないです。

そのため、テキストの質や量の要素が強いコンテンツSEOではなく、個別のページとサイト全体を最適化していくテクニカルSEOが中心のアプローチとなります。

02.テクニカルSEOの内容

テクニカルSEOでは、具体的に以下のような項目をチェックし、課題があれば改善していきます。

・URLの正規化
・重複ページの削除
・MFI(モバイルファーストインデックス)対応
・ページスピードの改善
・パンくずリストの設置 など

テクニカルSEOの主な目的は、「サイトの設計を最適化し、評価されるべきページに内部リンクを集めること」です。

サイトによって課題が異なるため、コンテンツSEOと比べ、全体像と各論を説明しにくいことから出回っている情報量が少ないものと思われます。

実際のSEO施策においても、分析を通じてサイト全体の構造と課題を掘り下げていくことから始まります。そして、課題を洗い出した後、優先順位をつけて順に実行していきます。

コンテンツSEOと比べ、技術的な実装コストがかかってくるのも特徴です。制作会社やエンジニアとの認識のすり合わせが必要になります。

03.データベース系サイトは構築時のSEOチェックが重要

テクニカルSEOは「サイトの設計」に関わる施策であるため、サイトを構築する時にSEOの観点でチェックするのがおすすめです。

WordPressやEC-Cubeのような既存システムを使うにしろ、ゼロからフルスクラッチで構築するにしろ、「サイトの仕様がSEO的にどうか」はよく確認しておきましょう。

特に検索条件やタグによって自動生成されたページは、重複しているページと判断されることもあるので、noindexやcanonical属性の指定といった処理を行う必要があります。

04.総合的な視点からWebマーケティングを考える

「ECサイトやツアーサイトのようなデータベース系サイトで狙うべきは行動系のキーワード」と説明しましたが、コンバージョンに近いキーワードは大手のサイトが抑えていることも多いです。

そのため、中小規模のサイトでは、しっかりと設計された大規模サイトを上回ることが難しいケースも少なくありません。

テクニカルSEOのような改善を行うことは有効ですが、一方でコンテンツやSNS、オフライン施策を組み合わせて、サイトへの直接流入や指名検索を狙うことも重要になってくることでしょう。

「テクニカルSEOを行えばOK」という考え方ではなく、あくまでも施策のひとつとして捉え、総合的な視点で「別の手段はないか」と考えてみることが必要です。

■今週ピックアップした記事4本+本1冊

今週ピックアップした記事4本と、おすすめの本を1冊紹介します。
今回のテーマは「テクニカルSEOとECサイト」です。

01.テクニカルSEOの優先順位。あなたが今取り組むべきは、どの段階か?

テクニカルSEOは技術的なアプローチですが、できることが多く、「結局、何から行えば良いのか」といった優先順位を付けることは難しいです。

この記事では、「テクニカルSEOの優先順位」について、Googleの検索システムに触れつつ、論理的に解説されています。

02.URLを正規化するためにGoogleは複数のシグナルを利用する

URLの正規化とは、「似たようなコンテンツのURLのうち、どのURLをインデックスさせるのか」をGoogleの検索エンジンに伝えるための処理です。

リダイレクト・canonical指定・内部リンクなどの方法がありますが、それぞれの処理で正規化するURLは統一しておく必要があります。

基本のSEOではありますが、重要な処理であるため、URLの正規化について、今一度確認してみてはいかがでしょうか。

03.ECの競争激化とSEO依存の限界への提言

WACUL社によるECサイトのWeb集客による分析レポートです。

SEOは「検索市場でどれだけの面を抑えられるか」という陣取りゲームのような要素を持っています。

当然、大規模サイトほどコンテンツの量が多いため、中小規模サイトのSEOは大規模サイトとは違う戦略を考える必要があり、その上でこのような定量的なレポートは非常に参考になります。

04.利用者数2億人 世界最大の求人サイト、Indeedの日本人CEOが語る「採用進化論」

Indeedの設計は、テクニカルSEOを学ぶ上で非常に参考になります。

たとえば、求人関係のキーワードを検索すると、必ずといっていいほどIndeedのサイトは検索上位に挙がってきます。Indeedは機械学習という技術を使って最適化を日々繰り返しているとのことです。

記事の本筋はSEOとは少し異なりますが、興味深い内容ですので、ぜひ読んでみてください。

05.現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル

こちらはSEOの基本から発展までの内容を網羅的に解説された本です。

急にテクニカルSEO的なトピックから始まるため、SEOに慣れていないと読みにくいかもしれませんが、本格的なSEOを行う上ではとても役に立ちます。

もし、社内でSEOを行うのであれば、1冊辞書代わりに置いておくと良いでしょう。

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SEOJapan編集部(中の人)より

先日、友人と話した時に、「自分と仲の良い人が、他の人と楽しく過ごしているのを見るのが辛い。だから自分も人が大勢いるところでは、人とうまく話せない」という話が出ました。

「自分のしたいようにすれば良いのでは」と思うかもしれませんが、友人には友人のルールというか、優しさがあるのだと思います。

実は私自身も同じような考えを持っており、人の会話に割って入ることができません…。
これは他人のためなのか、もしくは自分のためなのか。なかなか深いテーマだと思いました。

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