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【Vol.16】Googleコアアルゴリズムアップデートを受けて考えるべきこと #SEOJapanNewsletter
※この記事は、10/3 12:30に配信したメールマガジンのバックナンバーです。
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■Googleコアアルゴリズムアップデートを受けて考えるべきこと
9/24から9/25にかけて、Googleのコアアルゴリズムアップデートがありました。
今回もGoogleから「September 2019 Core Updateがある」との事前告知が行われました。主にYMYL領域を中心に大きな変動があったようです。
Later today, we are releasing a broad core algorithm update, as we do several times per year. It is called the September 2019 Core Update. Our guidance about such updates remains as we’ve covered before. Please see this blog for more about that: https://t.co/e5ZQUAlt0G
— Google SearchLiaison (@searchliaison) September 24, 2019
検索結果を見るに、国や公式サイトといった公共性の高いサイトの順位が上がり、中小規模のサイトは下がる傾向が見受けられました。
積極的にSEOに取り組んでいるサイト運営者から見ると逆風ともいえるような状況ですが、事実は事実として受け止める必要があります。
そこで、今回のコラムでは「Googleコアアルゴリズムアップデートを受けて何をすべきか」について書いてみたいと思います。
01.Googleコアアルゴリズムアップデートの傾向とサイトの外部評価
アップデートの内容は公表されていませんが、傾向としては「社会的評価の高いサイト」の順位が上昇する傾向にありました。例えば、国や大手企業が運営しているサイトなどです。
特にYMYL領域ではその傾向が強く見られます。
理由としては、「コンテンツの正しさが重視される領域」であるためです。
一歩間違えれば、人の健康や人生に大きな影響を与えかねないため、Googleとしてもできる限り正しい情報をユーザーに届けようとしています。
では、検索エンジンは「コンテンツの正しさ」をどのように判断しているのでしょうか。
先日、Web担当者Forumでこんな記事がアップされていました。
「グーグルの検索結果で上位に表示されているのだから、その情報は正しいのだろう」と思っている人も多いことだろう。しかし、実際にはそんなことはない。
「コンテンツの正確性をグーグルはどのように扱っているのか?」という質問に対して、グーグル検索広報担当のダニー・サリヴァン氏が次のように回答した。
機械は正確性を判断しない。その代わりに、トピックとの関連性と権威性にそったシグナルに頼っている。
周知の事実かもしれませんが、検索エンジンにコンテンツの正しさは判断できないのです。
となると、考えられるのは「信頼できるサイトを判断し、どのサイト上のコンテンツは正確であろうとの推測に基づいて判断している」ということです。
もう少しSEO的な言い方をすると、「E-A-Tの高いサイトのコンテンツの評価は高くなる」となるでしょうか。
02.Googleコアアルゴリズムアップデートを受けて何をすべきか
ここまでの話を前提とした上で、Googleコアアルゴリズムアップデートを受けて考えるべきことを3つ挙げてみたいと思います。
(1)ドメインの信頼性を高めること(SEO)
まず、検索エンジンから高い評価を受けるための施策としては、「ドメインの信頼性を高めること」が挙げられるでしょう。
言い換えるなら「サイトの信頼の獲得」となりますが、そのためには社会的に認められているサイトからのリンクを受けること(支持を受けること)が重要です。
「世の中が必要としているコンテンツを作る」「現実での活動をサイトに反映させる」など、名実共に社会的な評価を受けることが必要となります。
なお、当然ながら、お金を払ってリンクを受けることはNGです(広告枠含め)。
(2)サイトのUXを良くする(SEO)
サイトへ訪れたユーザーに良い体験を提供することも重要です。
検索エンジンのアルゴリズムが進化している中、「サイト内のユーザー行動がひとつの指標となっているのではないか」と言われることが増えました(単純な直帰率・離脱率という話ではありません)。
それが正しいかどうかはさておき、ユーザーが使いやすいサイトを作ることは非常に重要です。
情報の充実、UIの構成、内部リンクによる導線設計など、できることは多くあります。
指名検索やダイレクトによる流入につながる可能性もあることから、「検索から来たユーザーの良い認知をいかに獲得するか」は、真剣に考えていく必要があるでしょう。
(3)SEO以外の集客チャネルを活用する(その他)
SNSや広告など、SEO以外の集客チャネルも同様に重要です。
「SNSは不確実性が高い」「広告はランニングコストがかかる」などの懸念はあるかもしれませんが、SEO以外のチャネルを検討することで新たな発見があるはずです。
WebサイトはSEOだけの受け皿ではありません。
SNS・広告も含めた様々な集客チャネルの受け皿です。
Webサイトの可能性を狭めないためにも、「SEOだけ」と決め打ちせずに、広いマーケティング視点を持って施策を考えていく必要があります。
03.目指すべきは「ユーザーに使われるサイト」
SEOは主に新規ユーザーの獲得チャネルになります。
仮に狙ったキーワードで1位を獲得できても、その1位がずっと続くわけではありません。
流入してきたユーザーに対し、いかに次へと繋がるアプローチができるか。
具体的には、「このサイトは便利だな。また機会があれば使ってみよう」という印象をユーザーに抱いてもらえるかどうかが重要です。
結論としては、Googleコアアルゴリズムアップデートを受けて考えるべきは、「どうしたら検索以外でもユーザーは来てくれるだろうか」ということです。
確かに検索(SEO)は大きな集客チャネルですが、それでも集客チャネルの中のひとつです。
SEOの重要性は認識しつつも、ユーザーが流入したその先を考えることがより重要になってきたといえるのではないでしょうか。
今後もSEOの担当者として、より一層の熱意をもってサイト運営に取り組んでいきたいと思います。
■今週ピックアップした記事4本
01.Google のコアアップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと
Google公式によるコアアップデートについての記事です。
主に検索エンジンの仕組みと、より良いコンテンツを作ることに注力すべきといったことが書かれています。
SEOを意識したサイトを運営するのであれば、定期的に読み返したい記事となっています。
ただ、一方でサイトの外部評価(E-A-T)の解説は少ないので、いかにしてサイトの外部評価(社会的評価)を高めるかといったことは、別途よく考える必要があると思います。
02.【図解】グーグルのリンク評価20の原則【2019年版】(前編#1~#10)
MozによるSEOとリンクの関係性の記事です(前編)。
SEOを行っている方は感覚として持っている情報かもしれませんが、改めてまとめられると納得できる部分が多いと思います。
リンクはサイトの外部評価に関する指標のひとつであるため、一度概要を確認しておくのがおすすめです。
03.オウンドメディアを文化にせよ|自社社員だけで作り上げた、月間200万PVを誇る国内最大規模BtoBオウンドメディア『Developers. IO』を運営するクラスメソッドに聞く、成功するコンテンツマーケティング
「クラスメソッド社によるオウンドメディアがなぜ成功しているのか」をインタビューで掘り下げていく記事です。
コンテンツマーケティングがうまくいっていない企業の話を聞くと、よく「これ以上書いちゃダメだ」とか「競合に知られてしまうと困る」とか、会社側が注文を付けすぎてみんな書けなくなってしまうパターンが典型的だと思うのですが、御社の場合はそれがないですね。
私自身、個人のサイトやメディアを運営していて感じますが、コンテンツを作ることに対して制約を感じると、途端に熱意を失ってしまうことがあります。
情報はいつか無料になるものですし、よほどコアな情報でない限り、好きに書いて世の中に情報提供していくのがオウンドメディアの在り方としては理想ではないでしょうか。
04.運用型広告は世の中の役に立っている?広告運用者の私たちが、今こそ考えたいこと
SEOもそうですが、広告活動は消費者に煙たがられることがあります。
それは広告する側の押し付けがましさが見えたり、必要としない広告によって時間が奪われたりといった経験からなるものです。
広告活動をする者としては、広告のあり方や倫理観といったものをその胸に持っておく必要があるなと思います。
「自社の利益を追求するあまりに、消費者の生活や心理を害してはいないか?」という疑問は常に持っておきたいですね。
■SEOJapan編集部(中の人)より
SEOに関する仕事をしていると、「果たしてこの仕事は本当にSEOなのだろうか」と思う機会がよくあります。
それは発信すべきテーマを学習したり、情報設計をしたりといったことなのですが、もはや検索結果を見るだけではSEOができなくなってきました。
SEOは技術の理解も大事ですが、同様にビジネスの仕組みや市場のニーズ、ユーザー心理など、幅広い方面への理解が必要です。
時が進むにつれ、より総合的な能力が求められるようになることを肌で実感しています。
■アイオイクスでは、新たなメンバーを募集しています
アイオイクス株式会社では、一緒にWebコンサルティング事業を担っていただけるメンバーを募集しています。
SEOやCRO(コンバージョン率最適化)を中心としたWebマーケティングについて、深く学べる環境です。
SEOやWebマーケティングに興味のある方はぜひご応募ください!
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(以前は週に1回でしたが、しばらく隔週での配信とさせていただきます)
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