2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(27)
◆富士チョンボ祭①
(1)ホテル前を出発
06:20頃、ようやく出陣。
私は、いわゆる「第5ウェーブ」なので
07:40~08:10に出走開始予定。
まだ時間はある。
ホテルロビーでチェックアウトを済まし、
(カードキーを返しただけだけど)
輪行袋に入れたロードバイクを置かせてもらっている
共有スペースまで行ってみると、
あらま、びっくり。
ガラガラ。
私を含めて残り3人のみ。
みんないつの間に行ってしもたんや!?
おいらのトイレタイムが長すぎたからか?
皆さん、そもそもの出走時間が早いのかも知れないが、
それにしても、こんなにガラーンとしていると、
一応出走時間にはまだ間に合っているのだけれど、
なんとなく「やっちまった!」と感じるのはなぜだろう。
(日本人のサガだろうか)
いそいそと表へ出る。
天気は良い!
06:30頃、輪行袋から取り出して
サクッと組立て完了。
普段から前後輪共に、
ホイールを外して室内保管しているので、
わりとサクサクっと。
空気が著しく抜けていないか、あとはブレーキ等軽くチェック。
一晩お世話になったホテルを後にし、
荷物をコインロッカーに預けるべく、
昨日来た時とは逆の道をたどって
一路、高速バス 富士急ハイランドバス停へと向かった。
(2)スピードセンサーが無い!
私はパワーメーターを持っていないので、
本日の大会ライド中、
せめて、心拍数をライドの目安にしてみようと、
心拍計を腕に装着していた。
(普段のライドではしょっちゅうつけ忘れる)
その動作確認も兼ねて、バス停へ向かう途中、
何気なく早目にサイコンの電源をONにした。
「おお、今日もちゃんと心拍数表示されているね!」
よかよか。
そういえば、ウォーミングアップで、
一度心拍を上げておくとその後のパフォーマンスが良い
なんていう話を聞いたような?
スタート会場までの登りは、クルクル回して心拍あげてみようかな。
うんうん。
なんてことを考えていたその時だ。
なにやら一瞬、サイコンのスピード表示がおかしくなった。
「んんん!?
ここへきて、まさかのスピードセンサーの電池切れか!?
そんなの困るよ!」
でも、たしか、
こんなこともあろうかと、
スペアの電池を持ってきていた気がする。
どれどれ。
センサーのLEDの様子を見ちゃろう。
どれど・・・
後輪ハブにつけているはずの、
スピードセンサーが無い。
何度見ても無い。
一瞬パニックになる。
えっ!?
どういうこと!?
・・・。
まさか、盗まれたのか!?
昨日の大会受付時、ガラすきのサイクルラックで!?
・・・。
いや待て。
いや待て。
ここは一度冷静になるんだ、セニョール。
そもそも、もとからセンサーはついてたのか?
うーん、、、
うーん、、、
・・・。
ん?
「ぎゃー!」
そういえば、5月、
ぎっくり腰になる前、室内で三本ローラーをやる時に、
室内用鉄下駄ホイールに移動させたんだった!
ぎゃー!
この大会参加までに、
いかんともしがたい不運にいくつか見舞われてきた感はあるが、
これは「完全なる自分のチョンボ」であった。
そこ気付こうよ!俺!
自宅出る前にチェックしようよ!俺!
痛い。。
痛すぎる。。。
そして、盗まれたのかもしれないと、
一度でも疑ってしまいまして、地球の皆さんごめんなさい。
明日、故郷の星へ帰ります。
「みんな、貧乏が悪いんや。」
室内ホイール用にスピードセンサーを買い足せない、
全て貧乏が悪いんです。
(いや、自分な。。。)
それにしても、ショック。。。
ショックのパー。
今まで最近はセンサー無しの
GPSだけで速度表示していたってことかぁ。
むむぅ。
いやそれでも充分なのかも知れないけれど、
なにぶん、古い人間なもので
どうしても、
近くにつけているセンサーによる情報を求めてしまう。
まぁいい。
悔やんでいても仕方がない!
そもそも、
今日の私にとって速度はそこまで重要ではない。
私にとって重要なのは時間と距離だ。
それがわかればなんとかなる!
ん?
距離ねぇ。。。
距離は普段どうやって算出しているんだろう。
GPS?
スピードセンサーでホイールの回転数から計算してるのか?
うーむ。
ヤバい。
考えてもわからん。
まぁいい!
前を向いて行こう!(思考放棄)
06:40頃、そんなこんなで
富士急ハイランドの入り口前に到着していたので、
「お!富士急ハイランド前、誰も居ないやんけ!
もうけもうけ!」
と、何が「もうけ」なのかはわからないが、
儲けた気になり、記念にパシャリ。
こうしてまじまじと見ると「Q」の文字アピールが凄い。
そういえば、学生時代に一時、
「メロリンQ」
というメロコアバンドをやってたことがあったな。
まぁ、コピーバンドなんだけど。
ってか、バンド名からしてコピー(パクリ)だという。。。
いやややや!
そんなことはどうでも良い。
さっさとコインロッカーへ荷物を預けるべく、
高速バスのバス停へと、歩を、、、
いや、ペダルを進めるのであった。
(3)荷物をコインロッカーへ
程なく、富士急ハイランドバス停前へと到着。
バス停前は駐車場にもなっていて、
そこには、富士ヒルの出発準備をしているサイクリストさんが
数名、見受けられた。
やっぱ車で来られる人は、
それだけでアドバンテージがある気がするなぁ
なんて心の中で羨ましがりつつ、
乗ってきた愛機を立てかけた。
ここでまず、自販機にてアクエリアスを調達。
ボトルに詰め替える。
そしてこのタイミングで、
先ほどコンビニで購入した油性ペンを取り出す。
使い勝手が良く、妙にお気に入りのマスキングテープを
無造作にステムに貼りつけ、
ネットで検索したブロンズ目安のラップタイムを書いていく。
ん?
ブロンズはとっくに諦めたんじゃなかった?
いやー
ここは、ベタに
スラムダンクの安西先生のあの言葉よ。
ま、
そういうことで、
とりあえずはメモしておくことにした。
06:55頃、コインロッカー前。
なんか、ちょっとゆっくりしすぎたぞ!?
第5スタートは07:40~08:10。
何気に時間無いんじゃね!?
こりゃ、余裕ぶっこいてる場合じゃねぇな。
急がねば!!
試走に来た時は小さい方のロッカー(確か300円)に入った気がしたのだが、
今回はリュックがわりとパンパンだった。
小さい方のロッカーに軽くつっこんでみたが、
ドアが閉まらなさそうだったので、早々にあきらめ。
隣の中型ロッカーへリュックを押し込み、
急いで100円硬貨を4枚放りこむ。
「いざ!」
意を決して鍵を回すと
「ガシャン」
とコインが落ちていく音がした。
鍵はかかった。
もう後戻りは出来ない。
あとは進むだけだ。
次にこのロッカーを開けるときは、
富士ヒルクライムを走りきって、
戻ってきた時であろう。
果たして、笑顔で帰って来れているだろうか?
いや、笑顔で帰ってこよう!
駄目でもともと。
思いっきり出しきって、ボロボロになって、
それで笑顔で帰ってこよう。
そう心に誓い、不安と期待を胸に
一人、
富士急ハイランドバス停を後にしたのだった。
ーーー続くーーー
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