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2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(28)

富士ヒルの参加レポは、日々の努力・トレーニングが結実した皆様の、
輝かしいレース結果を拝見する機会が多いですが、
本シリーズは「やっちまったよ初参加」タイプのズタボロ参加雑記です

◆富士チョンボ祭②

(1)ここへ来て最大のチョンボ!

既にスピードセンサーを自宅に忘れてくる
というチョンボをやらかしている私であったが、
気を取り直し、そして気合いを入れ直し、
大会スタート会場である富士北麓公園へ向け、
富士急ハイランドバス停を出発した。
もちろん自走である。

「第5スタート出走開始時間帯まで
あと約40分か。
あんまりのんびりしている時間は無いな。」

途中までは平坦な道だ。
気持ちスピード上げ気味で進む。
左手に昨晩行きそびれたハンバーグ店「BIG BOY」が見える。

Googleストリートビューより。ハンバーグ食べたい



いつか食べたいなー
なんて思いつつ進み、
スタート会場である富士北麓公園に続く
「昭和大学通り」
へと続く交差点「昭和大学入口」へと差し掛かった。

Googleストリートビューより。昭和大学入口 交差点。

ここまでくると、
会場へ向かう富士ヒル参加者さん達を多く見かけるようになった。

交差点を右折すると、
昭和大学通りに入り、そこからはずっと登り基調となる。
半強制のウォーミングアップ区間である。
交差点を二段階右折すべく、
正面の信号が青に変わるのを待っていた。

衝撃のチョンボはその時発覚した。

私の前に一人の富士ヒル参加者さんが停車していた。
信号待ちをしながら、
何気なしにその富士ヒルパイセンを眺めていた。

「ほほう。
 レッグウォーマー無しなんだな。
 今日は晴れだし、意外とそれでも大丈夫なのかぁ。」

「ほぉ~
 計測チップは足首の
 少し高い位置に巻いても良いんだな~」

・・・。

ん!?

うぉう!?

うぉう!!!

計測チップ!!!

そう。
見事に計測チップを忘れました
ホテルを出る時に、
落とさないよう、わざわざ、
リュックのチャックのあるポケットにしまったアレである。
ブロンズの目安ラップタイムなんか、
貼り付けている場合ではなかった。

「取りに帰るのも面倒だし、
 まぁ、、いっか。」


いやややや!
良くない良くない。
このままいくと、
私の出走タイムは記録されず、
正真正銘、ただの記念走行になってしまう。

迷っている時間は無い!
取りに戻るしかない。

登りの手前で気づいたのは不幸中の幸いか

一刻も早く駆け出したい気持ちを押さえつつ、
一旦歩道に退避。
自転車を押して(歩行者となって)
横断歩道を渡る。
そして逆方向を向き、
安全確認したら猛ダッシュ。

行きも帰りも真っ赤っ赤!

もー!
なんなのよー!
勘弁してよー!

自分のミスなのに、
こういう時に口をついて出るのは、
こんな言葉である。

今日一の速度を叩き出し、
ゼーハーいいながら、
コインロッカー前にたどり着く。

確かつい数分ほど前に、
「出しきって笑顔で帰って来よう!」
的なことを誓ったような気がするね。
うん。
そんな私の顔は、見事に半泣き。

だけど 涙がでちゃう。オッサンだもん


「ガチャッ!」

急いでロッカーを開けて
リュックから計測チップを取り出した。
「あった!」
(そりゃぁ、あるわな)

とりあえず、体裁はどうでも良い。
ササっと適当に足首に巻いた。

もう忘れ物はないよな!?

よし!行こう!
たった10分でまた400円か。。。
100円玉まだあったかな!?
なんとか100円硬貨が4枚あったので、
もう一度コインロッカーにリュックをしまう。

気持ち的に、
なんかケチがついてしまった気がしたので、
先ほどとは違う番号のロッカーにした。

今日のラッキーナンバーは65だったんや!

駐車場では、
先ほどからいらっしゃった富士ヒル参加者さんが
まだ準備中であった。
わりと近くに居られたので、

「あの人、もしかして
  計測チップ忘れたんじゃね?」

と思われていそうで、
(いや、事実なんだけど)
無性にこっ恥ずかしくなり
何食わぬ顔をして再出発した。


(2)もう時間が全然ない!

07:12頃バス停を再出発。
リアルに時間が無くなってきたため、
登りにさしかかるまでは、飛ばし気味で移動。

先ほど引き返した交差点を二段階右折し、
昭和大学通りに突入。

もうとっくにアップどころか、
脚をいくらか使ってしまった気がするので、
クルクルと回して登る。

会場までも富士ヒル参加者さんが沢山

昭和大学通りも、会場が近づくにつれ、
富士ヒル参加者さんだらけとなった。
一般道でもあるし、既に登り坂続きなので、
安全のためにも無理に前の人を追い抜くことはしない

追い抜いたところで、
あまり隙間なく参加者さんが続いているので、
割り込むスペースがあまりにないように見えた。
(そりゃ、頼めば入れてくれるとは思うけれど)

そうこうして、チマチマ登り、
なんとか会場に到着出来たのは07:31頃であった。

ふぅ。
ハァハァ。
なんとか間にあった、、、
ふぅ。
ゼェゼェ。。

続々と参加者さん達が会場入りしていた

(3)出走準備に入る

「ヒューっ!
 雰囲気あるねぇ!」

いやややや。
そんな悠長なことを言っている場合ではない。
出走開始時間までもう時間がない。
スタートはどこへ行けば良いのだろう?
会場は人だらけにつき
自転車を押しながら、ひとまず流れに従って移動した。

快晴。富士山がキレイだ

トイレの方に目をやると、
確かに噂通り、沢山の人が列をなしていた。
普段の私であれば
「念のため最後にいっておきたいな・・・」
と思うところなのだが、
もはやそんな時間はないな、と秒で諦めた
ゆっくり、ゆっくりと移動する。

出走を待つ参加者さん達

そして、第5スタートの時間がやってくる。
マイクでずっと放送かけてくれているのを聞いていると、
安田大サーカスの団長が登場。
なんかイベント感が上がって嬉しい。

あるあるかも知れないが、
周りの人を見ると、とにかくみんな速そうに見える。
そして、みんな良さげなロードバイクに乗っている!

2010年モデルのアルミバイク、
10速 触角 105(5600系)でトライする自分が、
あまりにもチャレンジャーすぎる気が急にしてきた。
大丈夫だろうか。
おいら。

第5スタート出走開始!

そうこうしているうちに、
とうとう第5スタート出走開始時間となった。

前の人から次々と出走していく。
そのおかげで、待っている人もじわじわと人が流れていく。
ようやく自分も出走可能な位置まで来た。

ふぅ。
ここで一旦端によけて深呼吸。
みな、出走可能時間帯の中で
自分の思い思いのタイミングで出走していく模様。

よくよく考えれば、おいら、
会場に到着してから10分そこらしか経っていない。
せめてもう少し休憩してからの方が良いのではないだろうか?

そう思い、
2~3分邪魔にならない位置で休んでみたが、
「つっ立って休んでいても
 あんまり変わらねぇな、こりゃ。」

と思い、
腹をくくって、SPDペダルにクリートをはめた。
そして、周りの安全を確認した後、
ゆっくりとペダルをこぎ出した。

「さぁ、2023年富士ヒル!
 行こうぜ!」

既にすったもんだがあり、
興奮と、若干浮足立った状態の中、
他の皆さんと共に、富士北麓公園を後にしたのだった。

ーーー続くーーー


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