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2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(30)

富士ヒルの参加レポは、日々の努力・トレーニングが結実した皆様の、輝かしいレース結果を拝見する機会が多いですが、本シリーズは「やっちまったよ初参加」タイプのズタボロ参加雑記です

◆無念の足つき


(1)ペースを上げる

2023年 富士ヒルクライム
コース全体図より引用(2)

【参考】2023年 富士ヒル クライム コース全体図

開始1.5km~2.0km地点くらいで、サイコンの経過タイムを確認する。
続けて、ステムに張り付けた
5km地点、ブロンズ獲得ペースのラップタイムを確認する。

マスキングテープに手書きした
目安ラップタイム

料金所までは意識的に抑えていたとはいえ、
結構、遅れていた。
たしかに、ブロンズ獲得は先週時点で既に諦めていた。
だけれども、この時点で
「あわよくば」
という気持ちは幾ばくか残っていたのは事実。

2週間前に腰をやってしまい、
仕事もクソ忙しくなって、
結局、室内練習すら出来なくなって当日を迎えたのだが、
駄目でもともと
トライだけはしてみたい!

良く言えば、挑戦することを諦めない精神、
悪く言えば、この期に及んで諦めの悪いヤツ。

後者であっても、
場合によってはポジティブなとらえ方も出来るかも知れないが、
私の場合は「自分を顧みれないヤツ」というのを
多分に含んでいたように思う。(反省!)

Googleストリートビューより。
1合目へ向かう


ペースを上げた。

可能性が少しでもあるうちは、
自分からブロンズ獲得ペースにトライしてみることが、
自分なりのモチベーションとなる

そう考えたからだ。

右側の追い越しラインも使いつつ、踏んだ
踏んでしまった。
結果、一時的にはグイっと進んだ気がするのだがー。

あらためてここで「踏んだ」と書いたが
今思えば、
その前の区間でも、そもそもずっと
「踏んでしまっていた」
ように思う。

====================
私はもともと初心者よろしく
踏むペダリングしか出来ない人で、
踏むにはサドル高が高い方がやり易く、
それに伴ってサドルの高さも
だいぶ高く設定していた。

踏むペダリングは、
大腿四頭筋(太もも上側)と、
ふくらはぎにキマス。
そのせいか、普段のライドでも、
終盤はふくらはぎか、
太もも上側がよくつっていた

「このままじゃイカン!」

と一念発起し(大袈裟)
セッティングを見直し、
サドル高を下げた。
3本ローラーを使って、
ようやく
「回すペダリングというものが
  どういうものなのか」
に触れた気がした。
(その片りんだけだとは思うが)

それから、
その回すペダリングを
なるべく忘れないように、
なるべく身体が覚えてしまうように、
3本ローラーにも意識的に乗るようにしたのだった。
====================

それなのに!
オーマイガッ!

すっかり忘れてしまっていた。
この二週間のバタバタで、すっかりと。
悔やまれる。
悔しい。
何を言っても後の祭りだがー。

そんなこんなで、
しっかりと「更に」踏んでしまい、
一時的には加速していた。


(2)脚に違和感を感じ退避

2023年 富士ヒルクライム コース全体図より引用(3)

そうして、自らペースアップを試み、
結果的に踏んでしまって迎えた
約3km地点くらい。

やや急勾配にさしかかった時にそれは起こった。
ふくらはぎ、太ももの違和感
ただ足が攣(つ)った、
というのとは違う違和感。

何も力がかかっていない時は
そこまで何ともない。
ただ、強く力がかかると一気にピキーンと、
痙攣してしまいそうな、なんか変な感じ。

これはヤバい。
とにかくおかしい。
シンプルに言えば、
立ち漕ぎ、ダンシングが出来ない

勾配が急になってきたので、
ダンシングで何とかしたいが、
踏むと筋肉がこわばり、
あまり強く踏むに踏めない。

やってしまった!
準備不足なのに、序盤早々、
色気を出してしまったがための因果応報か。
非常によろしくない感じだった。

それでもなんとか急勾配を越えると、
左手に駐車場やトイレが見えてきた。

Googleストリートビューより。
(注)富士ヒル当日の画像ではありません。


「どうする?」

「・・・。」

「どうする・・・?」

もともとは、
途中で休憩するなんて選択肢は
考えてもいなかった。
そんなことが必要になるなんて、
想像すらしていなかったからだ。

でも、
身体が言うことをきかない。
そんなタイミングで、
開けた駐車場が視界に飛び込んできた時、
ふと、
地元でお世話になっている
ショップの店長さんに言われた言葉
一瞬脳裏に浮かんだ。

本当にしんどいなと感じたら、
慌てずに、周りを見ながら一度足をついて、
1分でも30秒でも休憩すれば良いんです。
それでまた漕ぎ出せば良いんです。
そうやってちょっとずつ積み重ねれば、
確実にゴールに近づきますから。

初めて富士ヒルにトライしてみることを、
ショップでの雑談で話した時に、
何気なくくれたアドバイスであった。
途中で休憩することは、
決して恥ずかしい事じゃない
んだよと。

背中を押してもらった気がした。

「よし。
 勇気をもって一度休もう。」

私みたいな、エンジョイ勢でも、
まだ一合目にまですら到達していない地点で、
足をついて休むということは、
なんとなく気恥ずかしく、
結構、勇気がいることだった。

あの時、
恥ずかしさのあまり、
強がってそのまま進み続け、
結果、急に脚や身体が動かなくなって
最悪、落車でもしようものなら、
他の参加者さんにも、
多大な迷惑をかけてしまったことと思う。

迷った時の、
ベテラン、諸先輩方の言葉。
感謝、感謝、感謝である。

みんな、オイラの分まで頑張れ~!!



(3)うげ!サイコンがオートストップ

普段、信号待ちなどで減速、停止する際に、
いちいちサイコンの計測停止・再開を手動でやらなくても良いように、
一定の速度以下になったら、
自動的に計測を一時停止する
「オートストップ」(自動ポーズ)機能を有効にしている。

以前、
この機能があることを知らなかった私は、
普段から

漢は黙ってグロスタイム!
漢は黙ってグロスタイム!

と、
臼と杵が必要なくらい、
信号待ちの時も常に計測は止めていなかった。
情弱ゆえに。

そして、
この機能を知ってから、
「なにコレ。めっちゃいいやんけ!
この機能だけで、白飯三杯はいけるわぁ。」
なんつって、喜んだものである。

画像はイメージです

そして、時は富士ヒル。
途中で足をついて止まることなんて
想定していなかった。

「ピコ~ン ♪」

やんちゃなBEEP音が鳴り響く。

「うげっ!
 やってもうた!」

すぐにわかった。
身体が悲鳴をあげているため、
勇気をもって、一時停止・休憩を選択したその時、
このオートストップ(自動ポーズ)機能により、
サイコンのタイムカウントもまた休憩してしまった。

ちょ、待てよ!
ちょちょ、待てよ!

キムタクになっても待ってはくれなかった。
非情にもにもサイコンのタイムカウントは、
私と一緒に停止し、ほげ~~~~っとしている。

スタートから約3.4km地点
既に足をついて休憩している身としては、
この先のモチベーションとなるのは、
「最終的なタイム」
であり、
この時の自分の中では
「せめて、2時間切り」
を小さな目標に設定しようかと思ったところだった。

そうか、、、
そら、計測止まるわな。
そうだわな。。。

実際には、このオートストップするタイム表示とは別で、
経過時間を表示対象項目として選択さえしておけば大丈夫だった、
ということが、
後から調べてわかったのだが、この時は知る由もなかった。

かくして、
この序盤の緊急退避劇は、
この先のモチベーション指針をも同時に
吹っ飛ばしていってしまった
のだった。

はたして、せ に ょ は、
この先どうなって、し ま う の か ?

ドラゴンボールのアニメ風に


ーーー続くーーー


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