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2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(31)

◆一合目〜三合目


(1)一旦脚を休める

序盤3kmそこらで満身創痍。
わかっちゃいたけどやっちまった、
私のような未熟者の陥る罠にどっぷりハマり、
既に心身共にボロボロになりやした。

一合目手前の駐車場でしばらく脚を休める。
その間も、
後から出発した皆さんが、
次から次へと、登って行くのが見える。

よっぽどトイレに行きたい人以外は
ここでは止まらない

「ああ、オイラも早く追いかけねば!」

「いやいや、ここでしっかり脚を休ませないと
 わざわざ退避した意味がないぞ」

分かり易い葛藤であった。
広い駐車場で、座るところもなかったので、
立って休んでいた

今思えば思い切って、
ドカっと地べたに尻もちをついて
休んでしまえば良かった気がする。
この際だしね。
毒を喰らわば皿までーか。(ちょっと違うか)

それでも、
ずっとペダルをこぎ続けるよりはだいぶましだった。
そう、ヒルクライムはペダルを回すのを止めると
当たり前だが、そのまま失速する。

脚を回復させるには、
ペダルを回しながら回復させる他ない。
その点、既にギアが売り切れている身としては、
やはり、脚を休ませるには、
よっぽど、ずっと誰か人の後ろにつかせてもらうか、
一旦止まるしか選択肢が無いのかも知れない。
(素人にはわかりませんでした)

どのくらい居ただろうか。

拾えるデータから逆算して考えると、
おそらく、ここでの滞在時間は5~6分くらいだったように思う。
約5分。
数字で見ると、考えようによっては長丁場のうちのたったの5分

しかし体感では、
とても、とてーも長い時間いた気がする。
それぐらい、ここでの離脱、休憩は
私の心を折るには充分な出来事であった。


(2)再スタート 〜 一合目


2023年 富士ヒルクライム
コース全体図より引用(4)

ようやく再出発する気になり、
一合目下駐車場で、
トボトボと自転車を押し歩き
皆が登ってくる道へと近づく。

今一度SPDペダルにクリートをはめて
(私は歩き易いSPD派デス)
後方確認をし、タイミングを見計らって再スタート
とはいえ、既に登り坂なので
もちろんノロノロ、速度は全然でない。

後続から来る皆さんは、まだまだ脚が元気だ。
とにかく、後方から登ってくる人に迷惑をかけないように、
なるべく人が途切れたタイミングを選んだ。

さぁ。オイラの富士ヒル、再開だ。
ペダルを回してみる。
よかった。
脚は先ほどよりはいくらかマシだ。
思い切って休憩した甲斐があった。

ただただ、クルクルまわす。
クルクルランド。

もう無理をするのはやめだ。
基本、左側のラインを走行していた時間が長かったと思う。
そうこうしていると、

「ピロリーン♪」

サイコン(Garmin Edge 130 Plus)が、
5kmを通過したことをBEEP音で告げてきた。

「ようやく5kmか。。。」

サイコンの5kmラップタイムを見てみて、
その後、無意識に
ステムに貼ったブロンズ目安のラップタイムにも
目をやってみるが、

うわーん!
もう自分には関係のない数字なんだった!

ということを思い知らされ、
またテンションが下がるのだった。

Googleストリートビューより。一合目付近

ほどなくして、一合目通過
とにかく、マイペースで回す。
って最初から、
ずっとそうやっていれば良かった。


(3)二合目


2023年 富士ヒルクライムコース
全体図より引用(5)

急な右カーブにさしかかる。
下山の時なんかは、充分に減速しないといけないくらい、
急なところのようだった。
こういうカーブを登る時、

「オレ、生きてる!」

もとい

「ああ、今、山を登っているんだなー」

という実感が、なんとなくわいてくる。

Googleストリートビューより。急カーブ入口
Googleストリートビューより。
ぐわーん!と右カーブ

変わらずマイペースで走った。
この頃は、まだ
一番左のゆっくり走行ラインを走行していて、
そのまま前走者に追いついてしまったとしても、
「一時的に踏んで速度を上げ、一気にかわす」
ということは、一応出来ていた。
そのくらいの、若干の余裕はまだあったように思う。
チャッラーーーーン!

さて、後続からは、
ガンガン追い抜かれていたので、
今自分は、第何スタートの人たちと一緒に走っているのか
もはや、よくわからない状況であった。
とにかく、周りの皆さんは元気!そして速い!
(お前が遅いんや~!)


たしかこの辺で、
エネルギー補給をしておいた方が良い気がして、
前日に購入しておいたエナジージェル(オレンジ味のやつ)
を走りながら口にしてみた。

前日に購入したエナジージェル(の味違い)

「甘っ!!」

こういったエナジージェル系を、初めて口にした。
うぇ~~!!
こんなに甘いものなのか。。。
これがエネルギーの塊なのか。。

「よし、なんだか凄そうだから、
 後にもとっておこう。」

何を思ったか、
その場で全部食べずに、
半分ほど残して、バックポケットにしまった。

そう。
ワシ、アホやで。

結局その後、他の物を取る時とかゴソゴソやった時に、
見事に中身が出てしまい、
バックポケットは、エナジージェルでベットベト
なったことは言うまでもない。
(帰ってから水洗いしたら、あっさりと落ちたけどね)


(4)三合目でまたもや、ヤバそげ

Googleストリートビューより。二合目付近

二合目10km地点を過ぎ、三合目へ向かう。
基本的にここらへんの景色はあまり面白くなかった気がする。
(自分に余裕がなかったせいか)
淡々と回して、チビチビと進み、
三合目付近で、つづら折り(?)にさしかかった。

2023年 富士ヒルクライムコース
全体図より引用(6)

なんでかな?
急カーブの終わりって、
妙に一息ついてしまうというか、
緊張の糸が切れてしまうというか。
ごまかしごまかし来た、脚へのダメージが
ここへきてまた噴き出してきた感が。若干。

Googleストリートビューより。三合目付近

この三合目付近の急カーブ1つ目をクリアし、
2つ目にさしかかったあたりで
また脚がピキピキと言い出してしまった。

「これ、またヤベーやつだ」

体感でなんとなくわかる。
ちょこっとだけダンシングしたからだろうか?
ピキピキきとるよ!
ピキピキと!

これはまずいな。
もう一度脚をついて休んだ方がいいかも。
もう少しは粘れる気はするが・・・

ただ、いつまでもつかはわからない。
予防措置的に、今、一度休んだ方が良いのでは、、、

そう考え、
大惨事になる前に、手を打つことに決めた。
他の参加者さんに大きなご迷惑をかけることだけは
なんとか避けねばならぬ。

前回は広めの駐車場で休憩出来たので、
コースからもやや離れたところまで行けたし、
なんだかんだであまり目立たずに休憩出来たが、
今はコースの真っ最中。

そして、左側を見ても
石垣があって、なかなか後続の邪魔をせずに
一時退避できそうな場所が出てこない。

イーシガーキクーーーン!
フェーズ5963やよ。

Googleストリートビューより。左側には石垣が続く

もうしばらく進んでいくと、
一応、左側の石垣は途切れたが・・・

Googleストリートビューより。
左側の石垣は途切れたが

うーん。
マンダム。
もう一声進む。

Googleストリートビューより。
側溝が続く。もう!どやさー!?

この先奥に右カーブが見える。
その先また、どうやっても退避できないような、
石垣とかになってたらどうしよう。。。

左側を見ると、側溝が続いている。
側溝のさらに左側には退避できそうなスペースが見える。
この側溝を跨いでしまえば、
後続の邪魔にはならないか、、、

キョロキョロ。
よし、決めた!
ココにしよう!

もはや、まるで、
野◯ソする場所を探しているかのよう。

力を振り絞って、ロードバイクも移動させた

なるべく後続の方たちの邪魔にならないように

との思いからとはいえ、
道から一歩それたこの場所に踏み入ること自体は、
決して褒められた行為ではないように思う。

実に面目ない。
緊急避難的扱いで、どうかどうかご容赦願いたい。

屈伸をしたり、アキレス腱を伸ばしたり
とにかく脚の筋肉のこわばりをほぐしたくて、
あれこれストレッチをした

やはり、気恥ずかしい
落伍者のようで。(事実なんだけど)
でも、きっと他の参加者さんも、
このしんどい状況、わかってくれるのではと思う。
そう思いたい。

そして、ここで私の当日の携行品の中での
虎の子を口にした。

コムレケア ゼリー!

即効性のある漢方(芍薬甘草湯)のエキスが入っている(確か)
コムレケアゼリーを、2包携行していた。
もしもの時に口にしようと思って。

「時はきた!」

エイヤっと一包、丸々口にした。
(次回以降は、2RUNとか飲んでくぞ~)

そうして、ここでも約4~5分ほど脚を休ませ、
少し脚の違和感もおさまってきた頃合いをみて、
再度、戦線復帰。
約13km地点での出来事だった。

さあ、なんとか再開だ!


ーーー続くーーー


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