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「月が綺麗ですね」に係る考察

 どうも皆さんお疲れ様です。仙崎千弥と申します。前回「Yeah!めっちゃホリディに係る考察」でnoteデビューさせていただいたわけですが、実はこの記事の下書きのほうがホリディよりも早い段階で出来上がっていました。しかし仙崎は「これが初投稿ってのはなんか違うなぁ…」と感じたため二本目としてこの記事を使うことにしました。それを踏まえてどうぞ。


今回のテーマ


まずは皆さん、こんな一文をご存じでしょうか?

「月が綺麗ですね」

 かの文豪・夏目漱石が英語教師を務めている際に「I love you」を「我、君を愛す」と訳した生徒に対して「日本人はそんなことを言わない、月が綺麗ですね、とでも訳しておきなさい。」と語ったという逸話があります。このエピソードから、「月がきれいですね」は想い人への好意を伝えるフレーズとして日本では割と広く知られています。

 そしてこの「月が綺麗ですね」にはある程度決まった返し文句があります。ちょっと調べてみたところいわれた側も相手に好意がある場合は「死んでもいいわ」「月はずっと綺麗でしたよ」、逆に「あなたのことはちょっと…」という場合には「私には月がみえないです」「手が届かないから綺麗なんです」あたりで返すのが定番のようです。堪ンねぇなオイ。

 しかしこの仙崎、このことを知って「へぇーそうなんだぁ」で終わらせる男でないことは僕をよく知る方なら周知の事実。

 ほかにもいいアンサーあるんじゃね?

ってなるのが僕です。それが仙崎です。ということで僕がなにかの弾みで好きな女の子に「月は綺麗ですね」を投げかけたとして、言われてみたいアンサーを5つ考えてみました。ではでは参りましょう。


僕のアンサー案


①「月の裏側まで見てみたいと思いませんか?」

 エロい(確信)。エロいよこれは(大盛り上がり)。解説するのも野暮とは思いますが、これは月の裏側が地球にいる私たちには決して見えないことになぞらえて「他では見せない私の一面も見てみませんか」というメッセージを伝えるヤツですね。初っ端から光るものがありますね。さすが僕。


②「15日後にはどうなっているんでしょうか…」

 これは二人で満月を見ているシチュエーションを想定したものです。満ち欠けの周期を考えると満月の15日後は新月にあたります。つまりこれは「いずれあなたの前から姿を消しますよ」ということを暗示するアンサーになっております。これをOKととらえるかNOととらえるかは諸説ありそうですが、その点の曖昧さも含めてよくできたアンサーなのではないでしょうか。これは文学。


③「そんなことなくね?」

 ここまでするかと言わんばかりの拒絶っぷり。最高ですね。仙崎の奥深い所に眠るマゾヒズムをくすぐるアンサーになっております。こちょこちょこちょ。


④「でも月って夜じゃないと綺麗じゃないですよね」

 これも拒否る場合のフレーズになりますね。「あなたは四六時中私を好いてくれている訳じゃないでしょ?」ととらえるのもアリですし、「一緒に夜を過ごしたいだけでしょ?」という解釈も可能ですね。こう言われたらどう返すのがいいんでしょうか?いいのが僕には浮かびませんでした。まだまだケツが青いな僕も。


⑤「そうだねぇ」

 自分はこれが一番いいかもしれない。自分なりに勇気を振り絞って喉の奥から捻りだした「月が綺麗ですね」。だけど相手にその真意は伝わっていない。実にもどかしい。むずがゆい。でもな、そういうもどかしささえ時には他に代えがたい愉悦なんだよ。むしろ物事ってのはうまくいってないときのほうが刺激的。そういう情緒を知ってこそ人は大人になっていくのさ。僕だってきっとそうさ。


まとめ


 とりあえず僕が持てる限りのおセンチな感情を動員して捻りだしたのが上の5つということになります。皆さんはどれが一番お気に入りでしょうか?繰り返しにはなってしまいますが僕は⑤が一番堪ンないですね。

 両想い・片想いを問わず幾つになっても想い人に好意を伝えることは、そしてそれに応えるというのは難しいものですが、そんなときはこんなシャレたフレーズを使ってみるのはいかがでしょうか。そのアンサーがYesならそれは素敵な夜の始まり。たとえ答えがNoでも余裕をもって応えるのがイケてる大人ってもんさ。


仙崎「今夜は…月が綺麗ですね」

女の子「手が届かないから月は綺麗なんです」

仙崎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女の子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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