「趣味」で始めたことを「お金」に変えるベストなタイミングとは
ちょうど2年ほど前。
友人のひとりと、私がその頃に始めた「ハイキング・グループ」について話したときのことです。
友人「それって、ただ単に遊んでるだけにしか聞こえないんだけど?早くマネタイズしちゃいなよー。」
と言われました。
私は「マネタイズ」という言葉の響きが嫌いだったので、とっさに何か反論しようとしたのですが言葉に詰まってしまいました。
というのも、その頃ちょうど仮想通過バブルで、彼はとんでもない額のお金を稼いでいたのです。
(今どうなっているのかはちょっと怖くて聞けませんが…。)
一方、私は趣味から始めたグループを半年以上つづけても1円も稼いでいないどころか赤字でした。
私は苦笑いしながら、
私「うーん。まあ、そうなんだけどねー…。」
と曖昧に返答するのが精一杯だったのを覚えています。
有料にするタイミングって難しい
私はMeatupとPeatixというWebサービスで、計6つのグループを運営していて、現在は4,000名以上の方にメンバーとしてご登録いただいています。
今のところ、その6つのうち5つのグループでイベントへの参加を「有料化」をさせて頂き、副業としてお金を稼がせて頂いています。
ありがたいことですが、有料化した後もグループへの登録者は増え続けているので、私が2年前に感じていた懸念は一応杞憂に終わっています。
とはいえ無償で始めたサービスを、有料化するタイミングが難しいのは事実です。
初めはタダでも人は来ない
イベントの開催にはお金がかかります。
ランニングやハイキングなどのスポーツ系のイベントなら、現地までの下見の交通費や食費や施設の利用費。
お料理教室なら材料費、場所代や機材費。
キャンプなど泊り系のイベントなら宿泊費やBBQ代etc...。
一見、タダに始められそうなイベントですが、準備の段階でまあまあな金額が発生してたりします。
当然、ずーっとボランティアでは継続できないので、どこかでお金をいただかなくてはいけなくなります。
しかし、開始当初から有料にしてしまうと誰も来てくれないのは事実です。
実際、初心者のオーガナイザーさんで、いきなり有料イベントを企画して失敗しているケースはたびたび見かけます。
当初の赤字は「学費」だと思ってました
私の場合イベント開始当初、かかる必要経費は「学費」のようなものだと考えていました。
しょせん実績やノウハウがあるわけでもない、ただのアマチュアが開催しているイベントです。
かかったお金は忙しいなか時間を割いて参加してくれた方達への、私からのせめてもの恩返しです。
そのかわり、私は参加者さんから「イベント運営のノウハウ」を実地で教わるというわけです。
もちろんかかったお金をすべて支払う必要はないと思います。
道具のレンタル代や食材費、場所代などは参加者全員でワリカンして、オーガナイザーへの利益は0円か、ちょっとマイナスくらいで丁度よいと思います。
下見のための交通費やお弁当代、そのほか細々した諸経費は自腹になってしまいますが、専門学校やセミナー代と比較すれば破格に安い「学費」です。
ではどのタイミング有料化にするか?
それでは「趣味」のイベントを有料化するのは、いったいどのタイミングで行われるべきなのでしょうか?
私の経験では、イベントを開始して半年~1年くらいする頃になると、
ゲスト1「これって、お金とっていいんじゃない?」
ゲスト2「ちゃんとお金取らなきゃダメですよ。」
ゲスト3「これお金取れるレベルですよ!」
と、なんとゲストさん側から言っていただける機会が増えてきたのです。
それも1度だけではなく、複数の参加者さんから同時多発的に別の場所で言われたりします。
先程、私は複数のグループを運営していると言いましたが、大体どのグループでも開始から半年〜1年くらいで同様の現象が起こるから不思議です。
おそらく、回数を重ねるうちにスムーズな運営が可能になったり、安全性が増したりと、オーガナイザーとしての信頼スキルが増してくるのかと思われます。
実際、その頃になると、企画から集客、イベント当日の運営やアフターフォローといった、一連の流れが把握できて、自分自身でも自信がついてくる頃だと思います。
私はゲストのみなさんから「きちんとお金をとりなさい。」と言って頂けるようになった時期が「有料化」のベストなタイミングだと思います。
まとめ
他の方はわかりませんが、私の場合イベントを開催したからといって、なかなか利益化はできませんでした。
そのかわり現在は、その頃の赤字を埋め合わせるのに十分な利益と、ノウハウや経験、参加者の皆さんから嬉しい感謝の言葉の数々を頂いています。
趣味でお金が稼げて、その上お礼まで言っていただけるなんて、私は本当に幸せ者です。
それらは決してお金だけではない、皆さんで作り上げた大事な「資産」だと思っています。
イベントビジネスは現在大変な局面を迎えています。
しかし、今後もフォロワーの皆さんと一緒に「ひとつの文化」と呼べるまで大切に育てていきたいと考えています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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