あなたが趣味でお金を稼ぐことが社会に豊かな彩りを与てくれる
ある日、私の運営しているランニンググループに所属している若い男性から、突然電話がかかってきました。
彼「僕もあなたがやってるようなランニングサークルを始めたいのですが、どうすればよいのですか?」
私は同士が増えることは大歓迎なので、その場で私の知っている限りの「グループの運営方法」を伝えました。
私「まー、始めてしばらく赤字だろうけど、いずれ参加費が貰えるようになれば取り戻せると思うよー!」
彼「…え?!●●さんお金とる気なんすか?」
その頃、まだ私はイベントを「無料」で運営していました。
立ち上げ当初は月々の運営費や諸経費は自腹で払って、ある程度の人数とクオリティが担保できるようになったら有料化し、いずれそれまで赤字分を取り戻すつもりでした。
彼「えー!お金取っちゃうんですねー。」
私「いやー…。君が無料でやりたいなら全然それでいいと思うよー。」
「無料でできるに越したことはない」旨を伝えてたのですが、彼は私が「有料化」を検討していることが相当なショックだったようです。
その後も電話越しで「えー、お金とるのかー。」というつぶやき続け、その日はちょっと気まずい雰囲気で電話を終えました。
もちろん有料化するしないは個人の自由ですが、私は以下の理由から「お金を稼ぐ」ことは個人と社会、双方にとって「良い影響」を与えると考えています。
自分の人生に「全力投球」する対象ができる
私自身、この副業はじめてからというもの、個人的な余暇の時間はほとんどなくなりました。
ゲストの安全のために「救命技能認定」や「アマチュア無線」の免許を取得したり、グローバル化に対応するために「オンライン英会話」などをしているためです。
勉強のために時間やお金を投資し続けて、その他の余暇の時間は「イベントの調査」や「新しい企画」、「現地の下見」などに費やされます。
人に来てもらう以上はガッカリされるのは嫌だし、まして怪我や命の危険などは、あってはならないからです。
自分の人生をかけて「全力で取り組める対象」が出来たことは、嬉しくもあり、同時に身が引き締まるような想いでもあります。
社会に「唯一のオリジナルな商品」を生み出せる
私の場合は今のところ、「イベントの開催」や「書籍の販売」を商品としています。
しかし、「イベント」であろうと、「出版」であろうと、どの「市場」にも既にビジネスモデルが出来上がったプロフェッショナルな「会社組織」が多数存在しています。
彼らは既に体系化されたノウハウと、弛まぬ企業努力で多くの「既存顧客」を抱え込んでいます。
そのうえ、たくわえている資本力で宣伝広告の運用もしているため「新規顧客」へのアプローチにも余念がありません。
そんな競合がひしめき合う「ビジネスの現場」に、私達のような素人が簡単に太刀打ちできる見込みは極めて薄いのです。
そのため、我々アマチュアが「市場」へ参入する場合は、「オリジナリティ」がある「唯一無二」の商品でアプローチする必要があります。
アマチュアの「副業」が、資本主義の世の中に新たな「彩り」を加える
冒頭の若い男性は、そのあと私の主催するイベントに参加しなくなってしまい、その後は音信がありません。
これは私の勝手な推測ですが、もし彼が「お金を稼ぐこと=不純」と考えていたならば少し残念です。
なぜなら、私達アマチュアは、個人の情熱を「全力投球」することで、たったひとつの「商品」をつくり上げることができます。
そして、もしそれが誰かに気に入ってもらえて「お金」と交換されたとき、「新しい価値観」として流通し、資本主義の世の中に「新しい彩り」を加えることが出来るからです。
現在、noteや各種SNS、YouTubeを始め、あらゆるWebサービスが個人のクリエーターの創作活動を後押ししています。
クリエーターは世界にバリエーション与え、多様性に貢献します。
そして社会には「新しくてユニークな選択肢」が生まれ、人々の生活に潤いと彩りを加えます。
もちろん「ボランティア」でそれが行えるなら本当に素晴らしい行いだと思います。
しかし私のような生活するのがやっとの、吹けば飛ぶようなフリーランサーに正直難しいのが現状です。
もし「対価」が支払われることで、その流れを後押しし、新規参入者が増えるのであれば、私はそれは「素晴らしい循環」だと考えます。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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