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#11よこはま・たそがれ 裏町銭湯 酔いたいお酒(横浜関内/利世館) /町に出よう 銭湯浸って台湾料理からの地下の楽園酒場  

港町には色街あり

横浜が開港以来150年余り、その間に町では多くの男と女の物語が生まれてきたのであろう。今の横浜スタジアムも開港当時は浜崎遊郭として、多くの外国人が訪れた。その後、火災等もあり、浜崎遊郭としての姿は消すことにはなるが、遊郭は移転を繰り返し、その後の赤線を形成していく。

ちなみに、日本三大ちょんの間と称され、映画『天国と地獄』の舞台ともなった黄金町に関しては、赤線ではなく非合法の青線に分類される地区となる。

赤線・青線地区の跡は今も見るみることが出来るが、遊郭やちょんの間の営業はなく、その地区で春を買う事は出来ない。
ただ、赤線地区にある医院が廃業をきっかけに、それまでは風俗営業ができないとされていた地区で風俗営業が可能となり、現在の横浜における一大色街を形成しているということは、とても興味深い。

裏町にある心地良い銭湯

今回訪れた銭湯は、浜崎遊郭が移転し、吉原遊郭が形成された地区の
外枠沿い。今でも、色街の近くにあり、横浜遊郭の歴史や今の色街の雰囲気を感じることも出来る場にある。
表の入り口と裏の入り口があり、裏の入り口からだと、商店街から直接行くことが出来るので、お兄さんのキャッチに声を掛けられることなく、銭湯にそのまま行くことが出来るので、色街に一切興味がない男性陣はこちらから。遊びに好奇心旺盛な殿方は表からが楽しい時間を過ごせるはじめの一歩になります。

サウナ代込で650円という破格の金額ながら、清潔感のあるフロント・脱衣所で、黒湯の冷泉をを熱く沸かしている熱湯が冷えた身体に心地良く、身体の奥から温まっていくことが実感できる。ジェットバスなども広めの浴槽でしっかりと足が伸ばせるのがこれまた良い。

サウナ室はドライ式で高温熱々でカラカラ系、入り口そばにはサウナハットやタオルを掛けられるフックもあり、道具を持ちながら移動をすることなく愉しめるのは良い。サウナ室直水風呂が出来る導線は、サウナ好きにも申し分ない導線だろう。

黒湯の泉質がとても良いので、是非とも、下茹でをしてからサウナ室へと足を運ぶことを推奨したい銭湯サウナだ。
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湯上がりにチートで一杯

湯上がりにコーヒー牛乳を飲んだ後に、日の出町方面へと足を向ける。こちらは毎週末多くの競馬好きが夢を買いに降りる駅であり、国内で数少なくなったストリップ劇場が残っている町でもある。
そんな町で湯上がりに食べるのは、台湾料理 第一亭 の「チート炒め」

台湾料理 第一亭 の「チート炒め」

まずは瓶ビールで喉を潤す。瓶ビールはキリンラガービールとアサヒスーパードライを選ぶことが出来る。初めて訪れた時にキリンラガービールを選んだこともあり、瓶ビールを頼むとすぐに出してもらえることも、思わず足を運んでしまう理由のひとつとなっている。
ビールを2口ほど飲んでいると「チート炒め」がカウンターに届く。
まずはそのまま。その後はお酢と一味をかけ、少しさっぱりとさせていただく。今回は、はしご酒なので、この1本で終り。
カシラやホルモンも美味しく、レモンサワーに合わせるのも格別なので、第一亭を満喫したい方にはお薦めだ。
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地下に広がる酒呑みの楽園

近年、酒呑みの聖地としも語られることが多くなっている野毛。
最近では、キレイな酒場も増え、昔ながらの造船所のオジサンが
足繫く顔を出していた頃とは、また違う町になっています。
そんな中で、今回、僕が足を運んだ酒場は、野毛ちかみちに直結した
桜木町 ぴおシティ地下2階 飲食店街
なんだか不思議と安心できる空間になっていて、酒呑みにはありがたい
トイレが多く、トイレ待ちの心配が少ないのも良きところ。

立呑みが多くある 飲食店街

今回の最期のお店は、立呑み石松さん。オーダーをした後、飲み物と肴を毎回清算するので、会計の時に合計金額を見てビックリすることがないのも良き。ただ、注意しないと、お財布からお金が思いのほか無いこともあるので、結果として飲み過ぎ注意ではある。

ホッピーとイナダのなめろう

石松でお薦めはホッピー。ホッピーの黄金比とも言える割合は、中々、自分では難しい。ホッピーは奥深い呑み物だ。決して侮ってはいけない。
そして、日替わりの肴も格別で毎回行く度に新しい発見があることもこの酒場に足を運ぶ理由のひとつになっている。
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今回も心地よい、銭湯からの町歩きで一杯呑むことが出来た。銭湯がある町だからこそ見える側面や、町歩きが出来る。
これを読んだ人が少しでも銭湯に興味を持っていただければ嬉しいし、銭湯好きの方には次にいく銭湯の参考になっていたら嬉しい。