湯どんぶり栄湯「ひとりのお客様の声から始まった常温の水風呂の新設」
湯どんぶり栄湯のコミュニティマネージャーをしているふがしです。
今回は遂に湯どんぶり栄湯の若旦那の話を書きます。今、X(旧Twitter)で話題の常温の水風呂(スイッチを押すと電気水風呂に切り替わる)の誕生秘話を聞きました。
湯どんぶり栄湯の紹介
湯どんぶり栄湯は三ノ輪駅から徒歩10分の場所にある銭湯です。特徴は銭湯でありながら”天然温泉”であることです。浴槽のお湯だけではなくシャワー、カランから出てくるお湯も全て温泉であることです。
更に湯どんぶり栄湯は業界初の取り組みをいくつも行っており、今ではさほど珍しくなくなったサウナ室のオート熱波も湯どんぶり栄湯が発明したものです。大事にしているのは「お客様が来た時に楽しい」と思ってもらう体験と若旦那は話しています。
「冷たすぎて入れない」と高齢のお客様に言われたのがキッカケ
ー遂に常温の水風呂ができましたね!コミュニティは大分前に構想を伝えていましたがその時のコミュニティ内の反響もすごかったですよね。
そうだね。色々あったけどやっと完成してSNSなどでみんなが感想をあげてくれているのが嬉しくて嬉しくてたまらないよ。
ー顔がニヤけてますね(笑)ところで常温の水風呂はなんで作ったんですか?「既に水風呂があるのになんでもう1つ作るんだろう?」って思っていました。
あー・・・それはね。うちって美泡水風呂を作ったでしょ?水温は16度か17度なんだけど美泡がある効果でそれより冷たく感じるんだよね。
「これは喜ばれるぞ!」と思ったんだけど高齢の女性客から『冷たすぎて入れないよ』と番台で言われたんだよね。
ー高齢の男性客からは言われたことないんですか?
無い。高齢の女性にはキツイんだなってことに気がついたのがキッカケだね。それで『どうしようかな・・・』ってずっと考えてた。
ーそういうキッカケだったんですね。場所は露天風呂のすぐ横にあって違和感がないのが不思議なんですよね。
実はね、露天風呂を作った時は植栽にしていた場所だったんだけど露天風呂を作った時から『いつかこのスペースに新しいものを作ろう』って思っていたんだよね。だから7年くらい前から『なににしよう』って思っていたんだ。
女性のお客さんにも喜んでもらいたい、ただそれだけ!
ーちなみに男性の露天風呂の課題である「外気浴ゾーン」もいずれは着手するって言っていましたけどなんで女性を先に工事を行ったんですか?
レディーファーストだから!!!!
ー顔がまたニヤけてますね(笑)湯どんぶりって女性客のことを考えていますよね。それが嬉しいっていう声も多いですよね。
女性客って集客が難しいんだよね。そういうビジネス的な考えも正直に言うと勿論あるけど女性のお客さんも喜んでもらいたいんだよね、うん。
ー素敵すぎる。ところで常温の水風呂をスイッチ切り替えの電気水風呂にしたアイディアはどこから生まれたんですか?
実は電気の装置が余っていたんだ。『いつか使おう』と思っていたのをここで遂に使ったんだよね。職人さんに伝えたら「まじでやるの?」って言われたけど(笑)
ー電気水風呂ができた日は同業の方もSNSでびっくりしていましたね。
そうだね。小松湯さんは翌日にわざわざ入浴までしてきてくれたね。
工事中と伝えると帰られるお客さんの背中を見るのが辛かった
ー工事は大変でしたか?
工事自体はそんなに大変じゃなかったよ。でも『1週間で終わるかな』と思っていた工事が2週間もかかったのが予想外だったかな。女性のお客さんには我慢させてしまって本当に心苦しかった。番台で『ごめんなさい、今露天風呂が工事中なんですよ』と伝えると帰られる女性の方も何名か居たからね。その後ろ姿を見ながら『申し訳ない・・・でも絶対にいいものを作るから楽しみにしていてください!』って思っていた。
ーそれもあって露天風呂が使えない時に外気浴椅子を露天風呂までの通路に設置したんですか?
そうそう。せめてもの気持ちでね。外気浴椅子とヴィヒタを吊るしてヴィヒタにアロマスプレーを吹きかけてたんだ。
電気水風呂を未体験の方へ
ー電気風呂が苦手な方も居ますがその方に向けてメッセージをお願いできますか?
まずは体験して欲しいです。電気の弱めに設定しているのと電気が流れる時間も1分だけにしています。そしてスイッチを押しても「あ、無理だ!」と思ったら浴槽内に電気が流れていない部分があるので”逃げる”ことができます。だから「苦手」という意識があるかたも挑戦しやすいようにしています。
ーありがとうございました!「新しいものを作ろう!」という発想ではなくて”ひとりのお客様の声”から生まれたということを聞いて感動しました。
本当に?(笑)読んでくれた人も楽しんでくれたら嬉しいけど電気水風呂に入ったら是非感想を教えてください。