石の湯「この土地に銭湯を作って地域を栄えさせたい」
こんにちは、湯どんぶり栄湯のX(旧Twitter)とオンラインコミュニティを運営しているふがしです。
”銭湯と人”は温浴施設で働く人の想い・ストーリーにスポットをあてたい!と思って始めました。そして記事を読んでくれた方が「この銭湯に行ってみたい!」と思ってくれたら本懐の至りです。
今回は千葉県市川市の石の湯さんの店主にお話しを伺ってきました。
お風呂のお湯に対する考え方と常連のお客様を大事にする姿勢がとても素敵でした!最後まで読んでいただいて共感していただいたら”スキ”をおひねり代わりに押していただけると嬉しいです☺
石の湯の紹介
まず今回、インタビューをさせていただいた石の湯の紹介をしたいと思います。石の湯は昭和45年から千葉県市川市にある銭湯です。最寄り駅は市川真間駅から約20分ほどの場所にある昔ながらの銭湯です。(ホームページはこちら)
初代が銭湯をこの地に作ろうと思ったのは「この土地に銭湯を作って地域を栄えさせたい」という想いからです。事実、石の湯が出来てから近隣に建物やバス停などが立ち、初代の想いが実現しました。
銭湯を継ぐキッカケ
ー開店前のお忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます!
いえ、大丈夫ですよ。ところでなんで銭湯が好きなんですか?
ー幼少期に銭湯に通っていた経験があるからです。大人になってから銭湯の魅力に気が付き、そして銭湯に恩返しがしたくて湯どんぶり栄湯で働いています。
素晴らしいですね!こどもの頃に銭湯に入浴した経験があるとは本当に素晴らしいと思います。(すごく嬉しそうな笑顔で仰っていました)
ー早速ですがお話しを伺わせてください。石橋さんは二代目ですがすぐに石の湯を継がれたのですか?
いえ、元々は企業で働いていました。30歳位の頃かな?「銭湯を継ごう!」と思ったのは。
ー不安は無かったんですか?
そりゃありましたよ(笑)銭湯を継ぐ時に儲けられなくても食っていければいっか!くらいな感覚で継ぐ決意をしましたね。あと当時はこの銭湯の2階に住んでいたんですよ。だからいつも銭湯が身近にあったので「いつかは」という想いがずっとあったんですよね。
ー一日のスケジュールを教えてください。
定休日以外はね、こんな感じだよ。
ちなみに薪割りはチェーンソーを使っているので大きな音がするんですよ。なので土日にやったらご近所さんに迷惑がかかるので平日にまとめて行っているんですよ。
薪で沸かし続ける理由
ー薪で沸かし続ける理由がきっとあると思うのですが何故ですか?
父親(初代)の強いこだわりですね。ガスや重油でお湯を沸かすと入った時にピリッとするんです。薪で沸かすとお湯が優しくて身体も温まる。
あとうちは毎日お風呂のお湯を抜いて新しいお湯にしています。
いいお湯でお客さんを喜ばせたいからコスパは悪いけど絶対にお風呂のお湯は毎日交換しています。
ー薪で沸かすことって薪割り以外に大変なことありそうですが具体的にどのような大変さがありますか?
まず出掛けられないことかな(笑)
30分に1度は薪を入れる必要があるので夏は釜の近くの日陰に居て、冬は釜の近くの休憩室で待機しています。
あと薪を燃やすと大量の炭が出ます。実は炭を捨てるのが大変なんです。
ゴミとして出すことが出来ないので特別な業者に廃棄を依頼する必要があるんです。うちは長年依頼している業者があり、いつもそこにお世話になっています。
3.11の地震で煙突の外壁が崩れた
ー銭湯を継がれて良かったことや大変だったことを教えてください
銭湯を継いで良かったことは昔の同級生と銭湯を継いだことをキッカケに再会したことかな。もう何十年も会っていなかった小学校の時の同級生が「銭湯継いだんだって!?」とお店に来てくれた時は驚きと共に感動しましたね。
あとは地元の常連さんが「これ持ってきたよ!」と大量に野菜とか差し入れをくれるんだけどこれはもう初代のお陰ですね。初代がこの土地の人達に慕われているからね。
大変だったことはね・・・うちは基本的に定休日以外は休まないんです。
何故なら常連さんが来た時に「あれ?やってねぇのかよ」とがっかりさせたくないから。がっかりさせたらもう来てくれないかもしれない。だからうちは定休日以外は休まないんだけど・・・
見てください、うちの煙突の先が細いでしょ?3.11の地震で煙突の外装が剥がれてしまったんですよ。初めてお店を数日間休みました・・・。
ー30分のお約束が気づいたら1時間も話していますね(笑)お話しを聞いてお風呂をいただくのがより楽しみになりました!
ごめんなさいね、途中でわたしも質問とかしていたらね(笑)
ゆっくりお風呂入っていってください。
浴室などを紹介
最後に特別に撮影させていただいた写真を紹介します!
尚、浴室内の写真は全て特別に営業時間前に撮影させていただきました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?