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【創作記録】登場人物の設定を考える-実体験と「なりきり読書」-

 現在執筆中の長篇小説には「研究者」たちが登場します。
 わたしは、プロットの中でも、登場人物の設定を固めることに苦労してしまいます。ですが、この長篇小説は、自分の代名詞となるような作品として世に出したいと思っているので、粘り強く食らいついています。

 しかし「研究者」という役職の登場人物の設定を考えるのは、比較的に難しくない感覚があります。その理由は、わたしが昔、研究をしていた身だったからかもしれません。研究者の方々と身近に接してきた経験が、創作的な想像力を支えてくれているように思います

 この登場人物たちは、どんな研究をしていて、どのような経歴を経ていまに至るのか。そうしたことはもちろん、この登場人物ならこういう論文を書くだろう、こういう風な授業形式を取るだろうと、想像はどんどん膨らんでいきます。

 そして「なりきり読書」もしています。それらの登場人物になりきって、研究書を読んでみるのです。登場人物たちと一体化していく感覚は、感情移入へと繋がります。その結果「研究者」たちが、物語の中で活き活きとふるまってくれるようになりました。


 むかし「こういう小説を書こうとしている」ということを、知り合いの方にお話ししたときに、そのアイデアを気付かないうちに使われてしまい、構想を破棄せざるを得なかったという苦い経験がありました。それ以降(怖くなって)書いている小説のことをなにも言わないようになりました。

 それでも、個性的な「研究者」たちがたくさん登場する小説という謳い文句だけは、ここで掲げておきたいと思います。
 そして完成したら、ばーーっと宣伝していきたいと考えております!

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