自分の“好き”や“得意”を書く仕事に生かすには?【Writer's Career Library 02】——ハイライト&アーカイブ動画のご紹介
「書いて、生きていく」ための手段や道のりは千差万別。ライターひとつとっても、学生のころからフリーライターをやっていた人もいれば、まったく違う職種をへてキャリアチェンジした人、副業で書くことを続けている人など。想いもキャリアも人の数だけあります。
「Writer's Career Library」では、いま活躍しているライターさんたちが、どんな道を辿りながら、どんなことを考え、悩み、積み重ねてきたのかをじっくり伺い、そこから皆さんに“生きた学び”を得てもらうための企画です。
書いて生きていきたいと思っている人が、その一歩を小さくでも踏み出せるきっかけに。
書いて生きている人が、その足取りをもっと軽やかに、力強くしていくための後押しに。
仕事人の先輩の経験談から、参加者がそれぞれのキャリアに必要な“気づき”を見出していきます。
小池真幸さんに訊く、「自分の好きや得意をライティングに生かすキャリア形成」とは?
2022年4月18日(月)に開催した第2回のゲストは、フリーランスの編集者・ライターの小池真幸さん。sentenceのコンテンツを一緒に作りあげてくれるパートナーでもあり、「インタビュー(的)読書会」(※)のホストを始め、あらゆるコンテンツやイベントに参加していただいています。
小池さんはビジネス・テクノロジーや人文・社会科学の領域を主戦場としていて、「PLANETS」「WIRED.jp」「designing」などでの企画・取材・執筆に携わりながら、「うにくえ」やMIMIGURIの編集パートナーも務めています。自分の強みや趣向と合った仕事づくりに成功している小池さんに、ぜひ「自分の好きや得意をライティングに生かしていくためのキャリア形成」や、「知の巨人たちと取材で相対するためのリサーチ術」についてお話を聴きました。
イベントのハイライト
1. 小池さんがライターになるまで
「いきものがかり」を輩出した小田急線沿いで生まれ育った
社会学者に憧れた高校時代
新卒で入ったベンチャー企業でメディア運営に携わる
長谷川リョーさんのアシスタントになり、本格的に「書く」道へ
2. がむしゃらに喰らい付いた駆け出し時代
駆け出し時代は、月10本以上のインタビュー記事を執筆
会社員時代よりも倍近く働いていたが、精神的にはキツくなかった
キャリア選択において重要なのは、“その作業が身体に馴染むか否か”
所属チーム解散後、再就職ではなくフリーランスを続けた理由
3. フリーのライター・編集者として食べていくために
小池さん自身、クライアントから評価されていると感じる点は?
ある程度の肌感、土地勘があるテーマを明示する
発注元の企業のビジネスモデルによって原稿料は大きく変わる
4. 自分の「好き」や「興味関心」を仕事につなげるには?
自分の「好き」や「仕事にしたいテーマ」について積極的に発信する
一緒に仕事をした編集者さんに、“企画未満のネタ出し“を地道に行う
5. 参加者からのQ&A
BtoC案件の原稿代、BtoB案件の原稿代に関して。
小池さんは編集・ライティングをずっと続けていく予定ですか?もし続ける予定なら、その理由も教えてください。
アカデミアを取材する時の準備について。
執筆や編集のパフォーマンスを安定させるために意識していること、実践しているルーティーンはありますか?
中長期的に目指している仕事や生活など、将来のイメージはありますか?また日々忙しいなかで、その実現のために積み上げている行動はありますか?
ブログいつも楽しく読んでます!いつ、どこで、どういうプロセスで書いてますか?
主にアカデミックな記事をつくるとき、「知識の精緻さ」と「コンテンツとしての面白さ」のバランスはどのように取ろうと試みていますか?
自分の知識・関心の境界を自覚していますか?もしそうであれば、それはいつでしたか?
知識や知見のつなげかたや、アイデアを生み出すためにやっていることがあれば教えてください。
メディアによる書きやすさ・書きづらさがあれば教えてください。
取材では「決定的な問い」のようなものがあるのでしょうか?あるいはさまざまな角度から問いかけるのが絶対的に必要なのでしょうか?
取材中に「これはあんまり面白くならなそうだな」と思うことはありますか?もしあればどういうふうに立て直していますか。
オウンドメディアが失敗しないためには、何に気をつけるべきだと思いますか?
今回のキャリアインタビューのなかで「これ話せてよかったな」ということがあれば、理由もあわせて教えてください。
ゲストプロフィール
小池真幸さん
<プロフィール>
編集・ライティング業を中心に自営。PLANETSにて企画・編集・運営(モノノメ編集部)、「横断者たち」連載中。MIMIGURI、カオナビ「うにくえ」、designing編集パートナー。その他、WIRED.jpなど各種ウェブメディア、雑誌などで執筆・編集。書籍の編集協力もたまに。直近だと落合陽一『落合陽一 34歳、「老い」と向き合う:超高齢社会における新しい成長』(中央法規出版)
<略歴>
1993年、神奈川県生まれ。川崎北部/小田急沿線で育ち、中高は鎌倉・湘南エリアまで通う。
2017年、東京大学教育学部卒。政治思想・教育思想や、1970〜80年代の障がい当事者運動などを学ぶ。指導教官は、ハンナ・アレントの教育思想やシティズンシップ教育などを研究する小玉重夫。新卒で、大学在籍時よりアルバイトしていたスタートアップにそのまま入社。アルバイト時代からあわせて、約3年間ほど在籍。主にデジタルマーケティング系のBtoB SaaSのマーケティング担当として、広告・SEO・メディア運営・イベント運営・展示会運営などを手がける。また、CV獲得に資するSEOコンテンツの制作を支援・代行する新規事業の立ち上げ・開発も経験。
2018年より、編集者・ライターの長谷川リョーのもとで商業編集にも携わるように。半年ほど副業で従事したのち、長谷川の株式会社モメンタム・ホースの立ち上げと同時期に本格参画、株式会社WACULも退社。2018年から2020年までの約3年間、経営や組織運営もお手伝いしながら、多数の案件でフリー編集者・ライターとしての経験を積み重ねる。
2020年にモメンタム・ホースが解散してからは、独立自営業者としての活動を本格化。さまざまなメディアの企画・編集・運営・執筆を手がけ、現在に至る。
🔘 執筆記事まとめ:https://masakik512.hatenablog.com/entry/portfolio
🔘 Twitterアカウント:https://twitter.com/masakik512
sentenceとは?
「sentence」は、inquire Inc.が運営する「書く」を学び合い、「書く」と共に生きたい人たちのためのコミュニティです。仕事や自己表現、考えの整理など様々な場面で「書く」に向き合う人たちが仲間を見つけ、知識や経験をシェアし、実際に書く機会に触れる環境をデザインしています。
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