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大切な人を大切にできますようにという祈り。


うすら寒い秋、引っ越しでバタバタしていたらいつの間にか10月が終わる。

家族は離れられない他人とは言うけれど、適切な距離感というものはどんな関係にもある。

約3年の一人暮らしを経て転職を機に実家に出戻り8ヶ月が経ち、
少しだけ離れて暮らすことが、家族との一番良い関係を保てる距離感だと気づいた。

一人暮らし時代は、実家に帰るたび居心地の良さに毎回後ろ髪を引かれる思いで一人暮らしのアパートに帰っていた。

家族のありがたみやあたたかさを再認識することが出来たのは、少しの距離感があったから。

家族との関係は、もう同じ屋根の下で居を共にしても埋まらない溝があることを知った。

お互いに折り合いをつけながらも何かが崩れるギリギリのところでなんとか成り立っている実家での暮らしが、居心地が悪くて仕方なかった。

全ては暮らしの上に成り立っていて、自分にとって自分が心地よく暮らすことが一番重要だし、自分の住む場所は自分で決められる自由を得た今、耐えてまで実家にいるという選択肢はもうなくなっていた。

ので、再び実家を出ることに決めた。

今度は、一人暮らしではなく、大切な人と一緒に。

楽しみと、少しの不安を携えて、新しい生活を始める。



暮らしの中で、だいじなことを忘れないように。

近くなるほどに、みえなくなってしまわないように。

決意、覚悟をもって、


大切な人を大切にできますように、という自分への祈り。






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