光を求めて。

わたしはいま、とても苦しい。

上手くいかない転職活動、最終面接まで漕ぎつけたのに、無情にも届くお祈り、お祈り、お祈りパラダイス。

一歩前に進み進み、ゴールまであと一マスのところで、またスタート地点に戻る、の無限ループで

心はものすごく疲れてしまったし、

自信はどんどんそぎ落とされて、自分は価値のない人間だって

社会からレッテルを貼られているような、とてもみじめな気分で。

それはそれは苦しくて、出口のないトンネルをもがき続けてる。


この苦しさの原因を、解像度を上げて見つめてみると、

自分が何者にもなれないこと。

形になって、人に与えられるようなものを、生み出したいのに、

あの人はすごいなあ、あの人はいいなあと比較して落ち込んで、

かといって、人一倍の努力をするわけでもなく、

ただ目の前の暮らしを生きるのに必死で、

何も積み上げられていない自分に対する自己否定の塊が、心にでっかくのしかかって

何かをしたい、しよう、という意力を剝いでいた

そんな暗中模索で最低限の暮らしの中で、生きる力をくれるものはいつだって表現物だ。

映画や本、音楽、ドラマにラジオ、人が生み出す表現物に、

支えられ、力をもらっている。


最近、岸田奈美さんの本を2冊読んだ。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」

「もうあかんわ日記」

ユーモアと、愛と、優しさで溢れている。

人生において、わたしが一番大切にしたいこと。

自分に起こる出来事を、いいことも悪いこともない交ぜに、

言葉にして綴り、表現するその力に、

ただただ救われるとともに、うらやましいとも思った。

つらいこと、苦しいことを、吐き出すことが、図らずも人を救うことができるんだ、と。

※もちろんそれは岸田奈美さんのユーモアあふれるセンス抜群な文章力と、その人間性あってのものだけれど。


わたしはとても、勇気づけられたのです。

もともと、文章を書くことが好きだった。

自己満足のための文章であって、誰かのために向けて書いたものではないけれど、

今、自分の中で吐き出したいこと、誰かに伝えたいことが、頭の中でどんどんあふれ出てくる。

封印していたアウトプット欲が、解放されたかのように。

自分の内面世界をもっと表に出していきたい。

吐き出して、生み出したい。

そんな前向きなwant~が、生きる源になり、

心が上を向く。心が軽くなることを実感する。

何者にもなれないわたしが綴る、何にも縛られない表現の場。

とにかく、とりあえず、書き続けていきたい。

良いことは習慣化!が暮らすうえでのモットー。

創作、なんてかっこいいものではなく、

自分の中に混とんと渦巻く負の感情を吐き出すことで、

昇華させたい。

自分のための創作、表現。

それがいつか誰かにとっての心の灯のような、光を与えられたらいい、なんて傲慢だけど、

かっこ悪くても、あかんくても、それでいいんだと、勇気を与えてくださった岸田奈美さん、心から感謝とリスペクトです。


光を求めて。

とりあえず、始めてみます。

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