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繊細さんについて思うこと。〜誰もが生きやすい世の中に〜

私の身近な人に繊細な人がいます。

表現をするお仕事をされている方ならきっと誰しも”感性”が大切だと思うのですが、その”感性”が鋭すぎる、過敏な人がいますね。

この場合、表現者としては恵まれていると言えますが、生活を営む上でとてつもなくしんどい思いをする、と想像します。

私は耳が良い方です。

幼少よりピアノを習っていましたが、実は三味線を勉強したことが大きくて、調弦もさることながら、演奏会などで他の人の音も聞き分けられるようになりました。

そうすると、振付の時、集中すると様々な音が聞き分けられるようになり、動きのヒントになったり、きっかけのバリエーションも豊かになります。

振りを覚えることも早くなりました。

ところが弊害も出てきます。

集中すると耳がステレオ状態になり、周囲のちょっとした雑音もすべて聞こえてくるのです。

電車などに乗って考え事をしていても、電車の音のほか、人のくつおと、せき、話し声、何かがぶつかる音、こすれる音、すべてが四方八方から聞こえてきます。

私は対策として、”聞かない”努力をしました。

それでも聞こえてはしまうのですが、だいぶ楽にはなりました。

ただ、ちょっと”感度”が鈍くなったのでは、との思いもあります。

私の場合は音だけなので、しかも先天的な感性ではないのでそれほど苦しまなくて済んだのかもしれません。

ひるがえって私の身近にいる人は感性が鋭すぎる人。

音はもちろん、人の雰囲気(機嫌とか、性格とかその他さまざまな思い)をすべて感じ取ってしまうため、大勢の人がいる場所は苦痛なようです。

相対している人だけでなく、周りのすべての人たちのエネルギーを感じ取ってしまうようなのです。

見ず知らずの人がたくさん、しかも近くにいる電車内は大変な苦痛を伴う、と訴えます。

友達でも気の置けない人ばかりではないので、複数人集まる場合は短時間で、しかも調子のよいとき、たまに会うくらいでないとメンタルが持たない。

本人はいたって通常運転のつもりでした。

他人と比較したこともなかったので、みんなこの状態で普通に仕事をしているんだと思っていたのでしょう。

近頃は“繊細さん”についての本なども結構出てきて、本人がこれを読んで”ああ、私は繊細さんだったのだ”と気が付いたようです。

その人は何とか人と同じように仕事がしたい、と努力したようですが、通勤や人とのかかわりが多い仕事場にいることがどうしても耐えられない。

でも、一人でいれば、集中力は素晴らしく、なんでも独学で習得してきました。

通勤したり、オフィスにいなければならない、ということをもっと取っ払って仕事することはできないのでしょうか。

コロナ渦で在宅ワークが注目され、シフトされつつあったのに、また元に戻ってきましたね。


在宅ではちゃんと仕事してるかわからない、なんていう人もいるようですが、その日にこなすことをちゃんとできれば何の問題もないと思うのですが。

無駄に長時間拘束するより、ずっと効率が良いとも思います。

移動する時間がなくて、家のこと、家族がいれば家族のことなども柔軟に対応できます。

身体障碍者の雇用などもそうですが、もっとその人自身をみて、生かせるように工夫する方が全体で無理なく動いていけるのでは、と感じます。

目で見えない不自由さももっと想像力を豊かに、思いやりをもって生かせる方法を、共存できる方法を考えていけたら、と切に願います。


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