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【CROSS SENSE】LAKIA COMPANY 田中彰氏に聞く|挫折や逆境を追い風に力強く飛躍する強い心

こんにちは! センス・トラスト株式会社です。

私たちは「想像を超える、未来の創造」を理念に掲げ、京阪神間を中心に不動産の買取再販、売買仲介、コンサルティング、リフォーム等の事業を展開しています。

昨年10月からセンス・トラストの公式YouTubeチャンネルでスタートした新企画『CROSS SENSE』。社名に掲げている「センス」という名前に相応しく、論理性や直感力をいかして活躍されているゲストをお招きして対談を行い、そのヒントやエッセンスを探ります。

第4回は、大阪市内を中心に賃貸仲介業を展開するLAKIA不動産の代表取締役・田中彰氏をゲストに迎え、ふたりの出会いから田中氏のこれまでの歩みについて、たっぷりと語っていただきました。


株式会社LAKIA COMPANY
大阪市内を中心に11店舗の賃貸仲介業を展開しているLAKIA不動産。賃貸住宅管理業や売買業も手掛けており、大阪と京都を含む13の拠点で事業を展開し、地域に密着したサービスと幅広い不動産業を通じて、お客様のさまざまなニーズに応えている。
代表取締役 田中 彰
大手賃貸仲介会社で9年間勤務したのち起業。現在9年が経過し、株式会社LAKIA COMPANYを立ち上げてから10期目を迎える。85名超の社員とともにコロナ禍の逆風にも屈することなく、革新的な戦略と堅実な経営で成長を続けている。

おふたりの出会い

今中:僕はもともと田中社長の存在は存じ上げていたのですが、実際にお会いできたのは、大阪桐蔭野球部の先輩である藪本啓太さんにご紹介いただいたことがきっかけです。

田中:初めて会ったのは確か焼き鳥屋ですよね。僕は今中さんのお名前を知っていましたが、あえて事前にリサーチはしなかったんですよ。それで初めて実際にお会いした瞬間に、「めっちゃ物腰がやわらかい人なんだな」と。それが僕の第一印象でした。勝手にもっとオラついてるのかなと思っていたんですけど(笑)

今中:田中社長もめっちゃ腰が低くて、田中さんを存じ上げている弊社社員の井上からは「覇王色の覇気を持っているから気をつけて」「オーラもバンバン出ているから気をつけて」と言われていたので、これは気合を入れていかなければと思っていたんです。でも実際にお会いしたら「あ、田中です」ととても低姿勢で、こちらも「あ、今中です」みたいな(笑)、そんな出会いを覚えていますね。

社内で大切にしている考え方

今中:仕事をしていく上で、御社で大切にされていることなどありましたらお聞きしたいです。

田中:「損得で仕事をせず、善悪で仕事をする」ということは常々口にしています。何年か前にうちのスタッフがミスをして、業者さんにお叱りを受けたことがありました。そのときに私も一緒に謝罪へ伺わせていただいて、その際に先方からいろいろとご教示いただいた中で、「損得で仕事をしているからこういうことになるんだ」「仕事は善悪でしなあかんもんやで」という言葉がずっと胸に響いているんです。今まで自分もそういうことを言ってたつもりでしたけど、自分自身ができていなかったですし、従業員ももちろんそうなっていなかったと思うので、そこから襟を正さないとと猛省し、今すごく大切にしています。

あとは、「人を大切にする」ということですね。結局僕らの仕事というのはサービス業なので、人と人とのつながりや想いを大切にしなさいということは常々言っています。

今中:損得ではなく善悪ということを意識されてから、仕事は右肩上がりという感じですか。

田中:本当にそうなんです。

今中:やっぱり考え方って大事ですよね。

田中:まずお客様。僕らであれば管理会社さんだったり、賃貸仲介であればオーナーさんであったり、お客様にまず喜んでいただくことが大切で、お金お金と言っていても良くないなとやっと気づけたという感じです。身に染みてそのことを知ることができた経験でした。

今中:僕自身も「利他の心」というものを大切にして生きているんですが、田中さんからもそういうところをすごく感じて、とてもかっこいいなと尊敬しています。

田中:「利他の心」ってうちの経営理念にも入っているんですよ。あとは「プロ意識を持つ」ということ。

今中:一緒ですね。うちの社訓にも「プロであれ」という言葉が入ってます(笑)

田中:うちも行動指針に入っています。「プロ意識を持つ仕事に情熱を」という感じで、情熱がいるということは日頃から言っています。

今中:パッション大事ですよね!

これまでの人生の歩み

今中:これまでの人生で苦労されたことや挫折したことなどありますか?田中さんがどういう人生を歩んでこられたのか興味があります。

田中:それを話すには7時間ぐらいかかりますけど、いいですか(笑)

今中:7時間!(笑) 過去の歩みが今の田中さんにどういう影響を与えたのか、とても気になります。

田中:僕はもともと野球をしていて、その部分でも今中さんと共通しているんですけど、その前は水泳をずっとしていたんです。保育園の時から水泳を続けていたんですが、ある時親に連れられて阪神VSヤクルトの試合を甲子園球場に見に行ったことがあったんです。それでめちゃくちゃ阪神ファンになって、野球をやりたい!水泳辞めたい!となって、無事に水泳を辞めて野球一本でいくことになりました。それで中学1年の時に、松坂大輔さんをテレビで見て感動して胸を打たれたんです。僕も高校で野球をやりたい!と。

今中:僕も松坂大輔さんに影響を受けて野球をはじめたんです!

田中:えー!そうなんですか⁉︎ 僕は友だちがたまたまボーイズリーグに入っていて、その子の影響で中学2年で部活をやめてそちらへ行って3年間が終わるんですけど、最後の夏にバッターで終わったんです。一度も手を出せずに見逃し三振で終わってしまって。

今中:それは悔しかったですね。

田中:考えて見ると、幼少期の頃から期待はされるけれど、その期待に応えられないことの方がとても多かったんです。仕事も不動産に出会うまでは何度も変わっていますし、それこそ引っ越し屋さんから足場を組む仕事、トラックの運転手や、エアコンなどの空調関係などいろいろ経験しました。

でもどれも1年と続かなくて、長続きしないことに自分自身にとてもコンプレックスがありました。精神的にもとても弱かったですし、「周りからあれだけできると言われてきたのに、俺は何もできないやん」って。そのときに初めて不動産に出会ったんです。

最初は賃貸の仲介の仕事をしていたんですが、お客様が来店して「部屋を探してください」と頼まれて探したところ、お客様にも喜んでいただけて、家主さんにも感謝され、なおかつインセンティブでお金ももらえる。めちゃくちゃいい仕事だなと思ってハマってしまったんです。訪問販売の仕事をしていた時には7ヶ月働いて1本も契約を取ることができなかった僕が、営業をはじめて初月の1組目で契約がとれたという。それが僕の不動産との出会いです。ところが、僕はもともと不器用でメンタルも弱かったので、その後は全く結果が出ないんですね。でも「1年間は辞めずに続けてみよう」と思っていました。その点では、今中さんとは全然違うタイプだと思います。

今中:いえいえ。若い頃の僕は、ただただがむしゃらにやるタイプだっただけです(笑)

田中:そんな感じで働いていましたが、入社1年後に今度は病気で倒れてしまったんです。十二指腸潰瘍で手術をして、2週間ほど入院しました。でもその間に、会社の上司や今の奥さんなどがお見舞いに来てくれて、自分自身が人に恵まれていることを改めて感じましたね。その時に心のそこから働きたいと思えたんです。

そこから必死で努力をして、自分自身が少しずつ成長していったと思います。3年目くらいからようやく結果が出はじめて、24歳になる頃には1年間の売り上げが全国トップ10に入ることができるほどにまでなりました。ところが、その頃に今弊社で役員をしている柳川が入社してきて、1年目であっという間に抜かれてしまったんです。

今中:柳川さん、すごいですね(笑)

田中:同級生ということでライバル意識はあるんですけど、これ以上は無理だと自分自身の限界に気付きました。そこからマネージメントの方に切り替えようと思い、店長になることを意識しだしました。そして25歳の頃には最年少店長にならせていただいたんです。

ところがいざ店長になると、周りは年上の方が多くて、「君の下では働けない」と言われて誰も会社にこなくなってしまった。そうした挫折を経験していることもあって、今自分の中に「人を大切に」という部分が軸としてあるのだと思います。

壮絶な苦悩の期間を経て

今中:仕事で挫折を経験されたこと以外にも、ご家族のことで大変な経験をされていたと聞きました。

田中:十二指腸潰瘍で手術をして退院後、「よしこれから頑張って働くぞ!」と思っていた頃に、自営業をしていた実家の様子に違和感を感じるようになったんです。なんとなくうまくいっていないのではないかなと感じることがあって、両親に思い切って尋ねて見たところやはり大変な状況だということが判明しました。

それで、少しでも助けになればと僕も家にお金を入れるようにしていたのですが、そこからどんどん状況が悪くなる一方で。最終的には、親の借金の返済に僕が追われるような状態になっていました。自分自身で受け入れ難い思いもあったんですが、今までこんな無茶苦茶なことをしていた自分を黙って見守ってくれていた両親でしたので、力になりたいと思っていましたね。

最終的には返済に4年ほどかかって、最後の方は妹の大学の授業料も僕が払っていたんですよ。

今中:それはすごいですね。

田中:兄と妹がいるんですが、当時は本当に考え方が甘かったんです。ふたりともうちが裕福だと思っていて、特に妹はそういう部分が強かったと思います。当時関大に通っていたんですが、4年生の頃に留年すると言い出して、さすがにそれはどうかと思い、妹を呼び出して大学を辞めさせました。

今中:厳しさを教えたかったということですか?

田中:それが大きかったと思います。親が何もかもしてくれていることに甘えすぎではないかと。本来はそういうことも親が教えるべきことですが、親がやらないから僕がその役割もしていました。借金も僕自身が問題を解決して、本当に大変だったけれどなかなかできない経験だったと今は思えるんです。僕の強みがそこにある。原点というか、ベタベタのところからのスタートだったので。

今中:相当しんどかったですよね。

田中:しんどかったですね。お金のないしんどさ。でもそういう経験をさせてもらって、今となってはありがたいと思っています。

今中:その考え方が素晴らしいです。

コロナ禍の決死の決断

田中:今中社長はいつ頃に独立を決めたんですか?

今中:日本でコロナのパンデミックが始まったのが2020年1月頃で、僕が起業したのは2019年4月。本格的に稼働し、契約が取れはじめた頃にコロナ禍に突入しました。

とはいえ、当時僕は小さな事務所を借りて一人でやっていたので、僕自身はコロナを全く気にせずに仕事をしていたという感じでした。

田中:僕はコロナ禍で起業してはじめての壁にぶつかりましたね。次をどうしていくのかの決断に迫られました。進むべきなのか、撤退すべきなのか。社内も「どうするんだ」とざわざわして。

今中:お客様は来ないし、営業活動も積極的にできないわけですもんね。

田中:幹部を召集して会議をしたんですが、やはり消極的な意見が多かったんです。4店舗あるうちの1店舗だけでやっていこうかと。でも、僕はその当時から逆張りするのが好きなタイプで、ここで勝負をかければ大きく飛躍できると思っていました。それで従業員を説得することに神経を使い、みんなもそれに応えて「それならやろう!」ととても頑張ってくれて、その年に一気に5店舗を出すことができました。

そのタイミングでTikTokでバズって、会社の認知度が上がったんです。「LAKIA不動産って店舗数がめちゃめちゃ増えてるけどどんな会社だろう?」というような注目度が上がり始めたのを感じます。コロナでとても苦労したんですが、そのおかげで成長もできたと思います。

僕の頭の中には常日頃から「格好良く生きたい」という思いがあって、逃げて潰れるというのだけは絶対にいやだったんです。どうせ潰れるなら思いっきり挑戦して潰れようと思っていました。

今中:それで今右肩上がりの成長を遂げているんですよね。

田中:その当時に「一緒になって頑張りましょう」と言ってくれた人たちが今も残って幹部となってくれていますし、他のスタッフもとても頑張ってくれていて、コロナを経てぐっとひとつになれた感覚はありますね。

今後の事業展開について

今中:最後に、今後の事業展開や目指されているビジョンなどについて、お聞かせください。

田中:弊社は賃貸・仲介をメインとして11店舗を展開していますが、そこを15店舗に増やしたいと思っています。店舗数としてはそこで一旦止めつつ、あとは賃貸住宅管理をもっと伸ばしていくことと、本部で少し前から行っている買取再販事業もさらに強化していきたいですね。目標としては、全グループ会社として60億の売り上げを目指したいと思っています。これをやることによってみんなが豊かになると僕らは思っていて、事務方のスタッフから営業まですべての社員にとっての福利厚生や給料を上げていくことを常に念頭に置いて計画しています。

給料や福利厚生の部分も少しずつ変えていっている途中なんです。例えば、今は物価高騰で世の中が大変な状況ですが、。僕らで何かできることはないのだろうかということで、「シングルSP手当て」といって特別な手当てを出しています。LAKIAグループで働いてくれているからには、少しでも豊かになってほしいと思っています。そこも経営理念として掲げている部分で、常々意識しています。

今中:なるほど。素晴らしいですね。ちなみに、60億はあとどのくらいで到達できそうですか。

田中:2025年8月決算なのでそこまでには持っていきます。

今中:ぜひ我々もそのお力になれたらと思います!

【インタビューを終えて】
今中:今日のインタビューはいかがでしたか?
田中:やっぱりカメラが回っていると緊張しますね(笑)
今中:めっちゃ意識しちゃいますよね(笑)
田中:僕ばっかり喋ってないか心配です。
今中:そのためのインタビューなんです。
田中:もっと喋りの勉強をしないといけないなと。あとは、もっと今中社長の苦悩についても聞きたいですね。
今中:また次回、そんなところも話せたらなと思います(笑)


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