01独り時間を満喫したいときに__2_

+01 偶然のかさなり

■ノートのことば

偶然のかさなり

*憧れのカフェでのひととき*

数ヶ月前に古本市で、偶然出会った一冊の本。

この本を今日読もうと思ったのも、気まぐれの偶然。

そもそも今日このカフェに行こうと思ったのも、偶然。

そして、この本はなんとも美しい本でした。感動。

いまの自分に染み入る文章ばかり。

早くページをめくりたいと焦る気持ちと、

ちょっと待って、そのペースじゃ、せっかくの美しい言葉たちが

こぼれてしまうと抑える気持ちが

心の中にいて、

勝手に押し問答が始まったから

思わず本を閉じて、一呼吸。

苦いコーヒーが静けさを呼び戻してくれる。

一分一秒が、愛おしく感じられる私と本との時間。

心満ちる土曜日の午後。

(2015.9.12  月と六ペンスにて)

本との出会い方、本を読むタイミング、本を読む空間…

それぞれが偶然重なって、至福の時となった嬉しさを書きました。

偶然の重なりだからこそ、もう二度とこの時間はこないんじゃないかと、

時間が経つのがもったいなく、かけがえのないものに思えました。

独りだからこそ、独りでにまにましながら、楽しむ時間は良いものです。

本を買ってすぐ読むのではなく、しばらく寝かせて、

ここぞというタイミングを待ってみる面白さも実感したのも、

この日が初体験でした。

▼憧れのカフェ

京都「月と六ペンス」

隠れ家ブックカフェ。カウンター席しかなく、お客は各々自分の読書の時間に没頭している。コーヒーはもちろん、トーストが絶品。

店長さんの優しさが店内ににじみ出て、居心地の良い空間です。

〒604-0831 京都市中京区松屋町 高倉西入ル松屋町62 杉野ビル2F 二条通

▼なんとも美しいと思った本

「小さな生活」津田晴美・著



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