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センセーセッション【小坂谷先生】

樟蔭中学校・高等学校の川浪です。
先生方がどんな授業をして、どんなことを思っているのか?先生方の教育観なども含めて知っていくことから始めたいと思います。

今回は体育の小坂谷先生の授業を見学させていただきました。
見学させていただきありがとうございました。
簡単に自己紹介をお願いします

保健体育科の小坂谷です。
専門はダンスで、樟蔭高校の卒業生です!
自分自身はこの樟蔭でたくさん大切なことを学ぶことができました。自分が育った場所に教員として戻ることができ、本当に本当にうれしいです!!
卒業生・教員両面から教えられることがあると思うので、生徒がより良い学校生活を送れるようサポートしていきたいです。

「本当に本当にうれしいです」をいただきました。ありがとうございます。
今回、女子高の保健の授業の見学は少し緊張してしまいました。少し嫌だったのではないかな~と心配しています。今日の単元やねらいを教えてください。

高校2年の保健で『妊娠・出産と健康』という単元でした。この単元の前には思春期の健康、性意識と性行動というものをやっていて、高校2年ごろの思春期の時期に陥る性の問題や心と身体について学びます。
性のあり方や、身体についてなどデリケートな問題と向き合う必要があるので、生徒からすると少し嫌?恥ずかしい?(思春期だし)単元だとは思います。今後自分の意思を持って責任のある行動をするためにとても大切な単元です。

今日の授業形態は、PCでスライドを表示して説明してノートに板書というスタイルでしたが、いつもこんな感じですか?

いつもこのスタイルです。
教科書には載っていない絵や図を使ったほうがわかりやすかったり伝えやすかったりするのでパワーポイントを利用しています。

確かに、教科書に載ってることは読めば自分で学べますもんね。
ちなみに教材提示用のラップトップPC以外にiPadも持っておられましたが、どんな目的でiPadもダブルで持っておられますか?

私は本当に忘れっぽいので、伝えたいことがたくさんあると「どこまで説明したっけ?」「次何いうんやったっけ?」っていうことになるのでiPadをメモに使っています。
スライドに映すほどでもないけど、少し付け加えたいことや他クラスの生徒からあった質問などもメモしています。
今回は他クラスで読み仮名がわからない漢字があると質問があったので補足で言いました。

私、しっかり学習者の気持ちで聞いてみて、受精した後に着床するまでの流れは受精しなかった場合と動きがどう違うのかな~って思いました。受精しておれば着床するかもしれない、未授精の卵子はスルーするのってどんな体内メカニズムなんでしょうね~。


こんな疑問もあるので、このような動きがある部分は動画教材を持ってこれたら良いのでは?と思いました。

こういうのが苦手な生徒もいるのでGoogle Classroomに配信しておいて、プラスα教材にするのも良いと思います。こういうのを授業に少し挟むだけで生徒の食いつきが良くなったりするイメージがあります。

私、一番の後ろの教室の端から見ていたので余計にスライドの字が小さいな~って感じてしまいました。スライドをGoogle Classroomに閲覧シェアして手元で見てもらうというのもありでは?と思いましたが、Google Classroomでの配信は普段はあまり利用していませんか?

スライドは基本的には配信はしません。
後で配信されることがわかっていれば「後でできるし」と授業中の集中力が欠けてしまうと思ったからです。
スライドの文字が小さいのは失敗しました、要改善。

使っているツールによって、シェアの手間が変わってきますね。
今日のスライドはPowerPoint?Googleスライド?
どんなツールで教材を作ることが多いですか?

PowerPointです!
CS(キャリアサポート)クラスの生徒にはスライドを印刷して紙で渡しています。

私はGoogleドキュメントに穴埋めワークシートをを作っておいて、端末から入力させて、提出させてます。事前にカッコを赤字にしておけば、こちらのチェックも格段に楽ちんです。学期終わりにノートを大量に集めてつらい思いをすることがなくなりました。その時間毎のノートチェックならポチポチクリックして10分もかからないので、それを繰り返しています。

そんなオジサン的な気持ちを覆してくれるのが女子高生のICTスキルです。板書タイムになったら、後ろの方の生徒は2秒でiPadをオープンしてスライドを撮影して、iPadで拡大してそれを見ながらノートに書いていました。
そんなiPadの使い方は、生徒からOKか聞かれたり、先生からそうするように話をしたことはありましたか?

後ろや端の席で見えにくい人は良いと伝えています。

上の写真みたいに先生が写りこまないように、板書タイムスタートと同時に離れてあげて先生を移さないように誘導すれば、情報科としては肖像権のことなどを意識させる良い機会になると思いました。
板書タイムの際、前半は前で笑顔で見守っておられましたが後半は2回くらい机間巡視をされていました。眠たそうな生徒の状況を察知したのかな?と思いましたが、何か意図していましたか?

後半になると集中力が欠けたり、iPadを違う用途で使っている人がいたりするので「集中しなさいや~」っていう気持ちで後半机間巡視するようにしています。スライドを配信しないこともあり、ちゃんと授業について来れているか確認の気持ちもあります。

先生の板書タイムの取り方なら、机間巡視するチャンスタイムだと思いました。生徒がどのように取り組んでいるかを知るためにも、歩きながら生徒にどうや~?ついてこれてるか~?とか聞いてあげると色々見えてきて良いのではないかな~と思います。歩き方は今回のような感じで良いと思います。

ラスト5分くらいの授業の綴じ方も大事だな~と感じました。ギリギリまで授業しなくても、今回くらいであれば、授業ふり返りをさせても良いと思いました。もし、この単元で伝えたい内容があれば語れば良いし、意見を聞きたければそんな時間を使って生徒の発言させるのも良さそうですね。
とか、偉そうに言ってますが、私も時間配分ミスって最後にゆったり綴じれないことはよくあります。


今回は保健の授業見学でしたが、次は体育やダンスの授業も見学させてください。ICTツールの使い方など、何かこんなことをしたい!ということがあれば、ぜひ相談してください。私がそれを叶えます。


では最後に、メッセージをお願いします。先生の教育観とかどんな女性を育てたいとか、なんでも結構です。

私自身の人生の?(壮大すぎるかもしれません)普段意識をしているのは『今を生きる』です笑(忘れっぽいからかもしれません)
今、この瞬間をどう感じるかどう考えるかどう行動するかが自分自身を形成すると思っています。
そのひとつひとつに責任を持つために大切だと思っていること
①必要な知識をもつ(保健の分野でしっかり学ぶ)
②知識を持ったうえで自分の意思で選択する
と言っていますが、私自身もまだまだ知らないことや経験不足があるのでPDCAをやっていきたいと思います。
他者との違いを認め、自分自身で考えて行動できる女性を育てたいです。

良いですね~、「今を生きる」
ロング・ラブレター〜漂流教室〜という2002年のドラマで黒板にそんな言葉を書いていたな~って思い出しました。

また、見学させてください。

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