「教師の意図した遊びは面白いのか」①

幼児の主体的な学びには、遊びが重要であると言われている。
たとえば、ままごと遊びでは一緒に遊びたい友達を誘うのにどんな言葉を使ったら良いか考えたり(コミュニテケーション力)、自分の役を理解し、それに合わせた立ち振る舞いをしたり(社会性)、ご飯を食べるのに食器や食べ物がいくつ必要か考えたり(数の概念)パッと思いつくだけでも、育まれるものが沢山ある。

ここで私が以前から気になっていたのが、教師が一斉活動として設定する遊びの意味ということである。

先ほど述べたままごとは、クラスで好きな遊びを行う際の選択肢のひとつであることが多い。しかし、園には各々が好きな遊びを選んで過ごす時間だけではなく、みんなで同じ遊びを楽しむ時間もある。
季節にちなんだものを画用紙などで作る製作活動や、みんなで鬼ごっこやドッヂボールをするというような時間だ。

この時間は、各々が選ぶ遊びを豊かにする。

たとえば、好きな遊びで「画用紙を切って人形を作りたい」といったとき、ハサミやのりの使い方が分からないと、作ることが出来ない。「鬼ごっこをしたい」と思っても、子ども達の中に共通のルールがなければ、楽しく遊ぶことが出来ない。

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