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“逆神の見えざる手”(ルーザーズゲーム)

HUNTER×HUNTERが連載再開して嬉しすぎる……!
まーじで、そのおかけでちょっとだけ人生が明るくなっている。

とか書くと、はいはいいつもの大げさなヤーツね、尊すぎて死ぬとか最新刊一億回読んだとか、オタクくん誇張表現しとけば面白いとか思ってる。
と思われてしまいそうだな。
確かにその指摘は正しくて、私もすぐ死ぬーとか100兆円欲しいとか言いがちなのだが、人生がちょっとだけ明るくなっているのはほんとのことだ。
なぜなら普段の人生が灰色すぎるから。

少し前から会社でね、会社の人たちの結婚しましたーとか妊娠しましたーとか子供が生まれましたーとか、吉報のラッシュがあったわけ。
フランクリンの“俺の両手は機関銃”(ダブルマシンガン)くらいの勢いでバババババババってみんなが幸せになっていったわけ。
めでたい話じゃないですか。
もちろん私も「おめでとう!!」って祝福を贈らせてもらった。
いいなーうらやましいなー、つってね。
よかったよかった。
で、それで終わればいいんだけれど、もちろんそうはいかない。
次に来るのが「産休取ります!」「育休とります!」ってみんな長期休暇を取っていくのだ。
こっちもやっぱダブルマシンガンくらいの勢いでバババババババってみんなが休んでいく。
そりゃそうだ。
子供を産むのも育てるのも、すごーく大変な一大事業なんだから、休んで当たり前だし、それが権利でもある。
日本の将来を担う子供たちが産まれたのだから、それに協力するのもまた、当然の話だ。

でも、じゃあその抜けた穴を誰が埋めるのかっていうと、私みたいな独身社員なわけ。
ヒソカが「妊娠は喜劇と悲劇の両方の性質を併せ持つ」って言っていたように(言ってない)、よかったよかっただけでは終わらないのだ。
「山田くんこれやっといてくれる?」
って上司に仕事を渡されて、notシゴデキ人間の私は普段の自分の仕事すらこなせなくてヒーヒー言ってるのに、それ以上の仕事が積まれたら、もちろん消化しきれなくて、残業したり休日出勤するしかなくなった。
「私も結婚して父親になってみたかったなー」とか思いながら、休日も電車に乗って自宅と会社の往復することになったのだ。
誰も悪くない。
誰も悪くないんだけど、こんな毎日を送っていたら、ジャンプの漫画の連載開始が、マジで暗闇に灯る明かりの一つになったりするのもわかるでしょ?
「感謝するぜこれまでの全てに!!」つって胸の前でハートマーク作る勢いで、冨樫センセに感謝してる。
もし私が大天使の息吹を手に入れたら、冨樫センセの腰を治すために使うぞ。

まーもちろん私だって、そんな人生を是としているわけではない。
人生の逆転を狙って、株式投資に費やす資産の割合を少しずつ増やしている。
だが成績はあいかわらずよくない。
マジでTwitter(現X)では何度も嘆いているのだが、本当に不思議なくらい、私が買った瞬間にその銘柄の株価が下がるのだ。

cisさんって知ってる?
投資で稼いだ金が230億とされる、有名な伝説のトレーダーだ。
そのcisさんは投資では順張りを基本としていると言っていて、それはなぜかというと「ずっと下がり続けている株価が、自分が買ったタイミングで反転するとは考えにくいから(逆張りではなく順張りをする)」だという。
シンプルながら、そのとおりだなーと思わされる。
確かに、ある一定の株のトレンドが、株を買ったタイミングで反転するのは、確率的に低いだろう。正論だ。

な・の・に!
なぜか私の場合、買った瞬間に下がる。
今まで何年もずーっと右肩上がりだったのに、私が買った瞬間に下がり始めるということが、一度や二度ではなく、何回も起こる。
どうしてだ……。

直近の例でいえば、9432NTT。
たとえば5年のチャートを見てみると、これこのとおり右肩上がりだというのに、私が182円で買った瞬間に下がりはじめて、現在は148円になってしまった。クソがよ。
なんで5年上がり続けたチャートが、私が買った瞬間下がるのよ?
不思議な力が働いているとしか思えない。

赤い○のところで買いました

こうなったらいよいよ、自分が知らず知らずのうちに念能力を発動しているとしか思えない。
特質系のその能力の名は“逆神の見えざる手”(ルーザーズゲーム)。
株を買ったときにその株価を下げる能力だ。
しかもこの念は、条件がそろえば能力者の意思とは無関係に発動するので、自分ではどうすることもできないのだ。
ハルケンブルクの念獣がハルケンブルクの自殺を止めたのと同じ。
この能力何の役に立つねん!

この現実にどう立ち向かえばいいのだろうか。
買った瞬間に株価が落ちるのが、仮に念能力の効果ではないとするのならば、私の買うタイミングが悪すぎるのだろう。
つまり、私が「買おう」と思ったとき、それは買い時ではないのだ。
むしろ「買いたくない」と思ったときに買えばいい。
なんだ簡単じゃん!
これで買ったら下がる呪いを回避できる! われ天才か?

……って思うじゃん?
だが話はそう簡単ではなかった。
いまは株を買いたくないなーと思ったので、ほな株を買おかと思ったのだが、そのとき気がついたのだ。
ん? いま私、株を買おうと思った?
私が株を買おうと思ったとき、それは買い時ではないので、つまり今は買い時ではないことになる。
と思ったので、買わずにいたら、その買おうと思った銘柄は下がったのだった。

あっ……ぶねー!!
買ったらまた含み損抱えるところだった。
あれ? でもこれってもしかして、私が株を買えるときってないんじゃね?
って気がついていま頭抱えてる。
もうクロロにルーザーズゲームを盗んでもらうしかない。

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