手術中の不思議な出来事

今日は一年前の思ひ出話を。

胞状奇胎を出す手術の日がついにやって来た。

宣告を受けた直後は動揺しまくっていて、

自分の力で出るのを待ちたいと言ったりしていたのですが。

先生からしたら、中に残るとそれがよくないから、手術はします。と。

冷静に考えたら、それはそうですよね笑

でも、からだが出したがってるのはわかっていたから、

陣痛が来てるし自分の力を信じたかったんですね。

でも、結局陣痛は弱まり、手術が近づいてきます。

私の精神状態どうにかしないと。

多量出血したし、赤ちゃんはエコーに見えないし、妊娠継続は無理。

やっぱりトイレに流しちゃったのか~😭(私の場合の胞状奇胎は胎児はもともといないものだったんですけどね、ブドウ粒に増えた細胞たちだけが大きくなってた。混乱してたので、そんなことも頭をよぎったのです)

ショックと申し訳なさと、あきらめきれなさと。

手術への恐怖。 加えて医療不信。医者嫌い。(なぜこんな医療不信だったのか、また書きますね笑)

どれもが入り交じって一晩中泣いていましたが、 

二人目を自宅出産したときに、取り上げてくださった助産師さんがふと思い浮かび翌日連絡してみました。

状況をきいて、それは手術したほうがいいと。

残ると後々によくないからと。

もっと詳しく話をしてくださったんですが、

今覚えてるのはそう後押ししてくださったことだけ。

緊急入院、手術で、初対面の先生やスタッフのかたばかりで不安が強かったのですが、信頼する方に話をきいてもらえたおかげで、少し気持ちが落ち着いて、命が来てくれた意味や状況を冷静にみることができました。

来てくれたいのちに感謝して、手術してもらえることにも感謝して、手術に望もう。

そう思えました。

手術当日、冷静。気持ちを整理して。

手術室に向かいます。

なんと、手術室では、術中に好きな音楽を流してくれるとのこと!!!!

知らなかった。

ただ、初めてだしそんな余裕まではなかったので、お任せします。としたら、静かなジブリオルゴールを流してくださいました。大好きなジブリー✨

手術台にあがる、着々と準備が整えられて、

私から先生や術野がみえないように、体位を整えられて。

生まれて初めての手術。こわい。からだが震えていました。

主治医の先生が

そんな私にかけてくれた一言。

最後にエコーみますか?


え!と一瞬迷いましたが、見る!と伝えると、麻酔がかかる直前! 麻酔待ってください!先生の声が響く。


エコーを見せてくれながら、こういう状態だからこれから、出します。と再度伝えてくれました。
もう半分麻酔がかかっていて、ありがとうと言い終わる前に落ちました。
意識が落ちる前におかげさまで、赤ちゃんにもありがとうと伝えられた。
だからかな。手術中不思議なことが起きました。

麻酔がかかるとストンと意識がなくなるのですが、ある瞬間から急に映像が見えてきた。

果てしなく続く白いお花畑。

そのなかを、ものすごいスピードで、光輝く玉のようなものがぐわーっと宙を飛んでいきます。

おいつきたいけど追いつけない!

次の瞬間、光の玉は遥か遠くに飛びさっていきました。

映像が消えてすーっと意識が戻ってきて、ピッピッという心電図モニターの音が、綺麗にとれた。という先生の会話が聞こえてきました。

手術終了。

無事に終わりましたよ。という先生の声で、目を覚ましました。

あの映像は、きっと来てくれたいのちが、私に見せてくれた最後の姿。

心からありがとう、生んであげられなくてごめんね。

出逢えた嬉しさと申し訳なさと切なさで、術後もしばらく心が揺らいでいました。

ここから、すべては始まり、この子が未熟な私にたくさんの気づきと学びと、大きな愛をもたらしてくれることになりました。

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