胞状奇胎→侵入奇胎→絨毛癌

異常妊娠である胞状奇胎は、子宮内容除去して経過観察で問題なければそれで完治です。

私の場合は、次のステージへうつりました。

臨床的侵入奇胎。

手術で実物を取り出したわけではないので、臨床的(データ上の診断)とつきます。

専門用語が飛び交うのでこれでもかなりアバウトに表現してます。

難しかったら適当に読み飛ばしてください。

胞状奇胎を含めて、妊娠にともなって胎盤由来の異常細胞によっておこる婦人科の病を、絨毛性(じゅうもうせい)疾患といいます。

それには①胞状奇胎、②侵入胞状奇胎(侵入奇胎)、③絨毛がん、の主な3つの病気があります。

いずれも少子化のこの時代、非常にまれな病ですが、胞状奇胎のうちの約10%は侵入奇胎を、約1%は絨毛がんを続発すると言われています。妊娠ホルモン(妊娠反応検査に反応するホルモン)であるhCG値が下がりきらない場合は、これらの病気である可能性があります。
多くの侵入奇胎は、胞状奇胎術後の6ヶ月以内に発生するので、定期的な外来通院と血中hCG(尿中妊娠反応検査に使われるホルモン)測定で発見できます。絨毛がんは胞状奇胎後のみでならず、正常分娩・流産・人工妊娠中絶など様々な妊娠の後にも起こることがあるとか。

そして、侵入奇胎といっても子宮などに転移があるものと、肺にだけあるものとか様々で。

私は、臨床的侵入奇胎を経て、なんとまあマイナーもマイナーな臨床的絨毛癌のステージにたつ機会をいただいたんですね。

癌とつくけれど、自分の細胞が癌化したのではなく、妊娠したときの赤ちゃんの細胞が残っているだけだから、体にとって異物ではないから例え異常細胞でも自分の免疫が消すことはないんだと。だから、いわゆるガンとは違うんだそうです。

ただ、ほっとくと増えて転移するから、悪性腫瘍の部類に入っていて、英語ではGTNというのだけど、うまい日本語訳がなくて、リスク分類上、侵入奇胎と絨毛癌にわかれると。

治療は抗がん剤が90%以上効果があると。

専門的な話ですが、自分なかで、腑におちました。

自分のからだで、なにが起こっているのかが、わかったから。

というのと、あーもうこれは、自分で免疫力高めたり食事がどうこうとか、ではなくて、お手上げだと。

降参に近い心境でした。

それが、自分にとって大きな節目になりました。

詳しくはまた書きます。


一年前の手術をめぐるドラマはまた書きますが、当時を少しだけ。

三回の手術を経て経過順調♪

と思っていた矢先。

HCGが下がりどまった。

? 先生、気のせいじゃ?

個人差あるでしょ?と楽観的な私に言い渡されたCT検査。

結果は、、、肺に転移した細胞がある。

は?

子宮はきれいなのに?!

肺にだけ?これはどういうこと?また事態が飲み込めない。

子宮の筋肉内にあれば、子宮摘出だし。それはいやだから

ある意味救われてるのか。

でも、看護師時代からかなりの抵抗感を抱いてきた抗がん剤を自分が受けることになるとは。。。という葛藤、不安、恐怖。

いろんな思いが巡るなか、治療を進めてきましたが、

何事にもいつも感謝の気持ちは忘れないようにしています。

というわけで、私が治療をしているのは、臨床的絨毛癌です。

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