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コーヒーもう一杯 #読書

コーヒーもう一杯。ボブディランの曲名とのこと。
作中で主人公の母から明かされるんだっけ。

妻が借りた表紙から面白みがあふれ出ている本。
主人公の何とも言えない表情がいい。これはどの場面なのかな。

おすすめなんて言われても普段は気にも留めず、右からひだりに聞き流しているけど、5日前は違って何気なく本を開いていた。

数行で面白いんじゃないかと期待させるような軽妙な文章。
心を奪われたのかそのまま読み進めていた。

30過ぎ。結婚が遠のいていく主人公。
そんな彼女がたどり着くのがカフェ経営。

なんでカフェ経営を始めたかって?

結婚までカウントダウンの彼氏からの突然の別れ、仕事でのクライアントとの喧嘩、そして退職。なげやり、おごり、もろもろ。

気づけば、まわりもやる気になっちゃって引くに引けない、そうやってカフェ経営が突然始まっていく。そう、突然に。

主人公の前職はインテリアコーディネーター。飲食店を始めたいひとの夢を具現化するひと。かたわらで、お馬鹿な経営者をたくさん見てきた。

自信があった、自分はあんな馬鹿な経営者ではないと、1年でお店を辞める経営者じゃないんだと。

突然訪れた人生の転機。ままならない人生。
結局は1年でお店はやめることになる。後で気づくがお金的にも分岐点。

バタバタな1年。人生のうちの何十分の一かを使って、自分には「接客」スキルことがあることに気づく。そして、お客さんからお金をもらう、よろこび。計り知れない。

そうして、物語は終わる。

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