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川柳諸島がらぱごす2023年夏号、九十九句摘み感想戦!!!

 ……というわけで、こちらは2023年夏号、橋爪志保さんとの九十九句摘みの感想戦です。びっちり振り返っております。九十九句摘みとあわせてどうぞ!

  



西脇 ……で、出揃いました、九十九句……! まずはなにより、おつかれさまでした!!!
城崎 お疲れさまでした〜! わりとテンポよく進んだ気がします、いちごつみって私は初めてだったのですが、終わって見ると、ちょっとストレートに摘みすぎたかも。随所で思いがけない飛躍が面白くて。
橋爪 そうですね、思いがけない飛躍! 次を待たせてはいけないというプレッシャーもありつつ、でもじっくり作りたいという気持ちも負けず、うまい塩梅で進めていくのに結構苦労しました。
西脇 一語に限らず句を摘む、って自由にしてはみたものの、そうするとそうしたで自由のむずかしさを感じることもありました……。あと個人的にどうしても、随所で連句*5を思い返してました。まだ出てない分野なんだ、って探したりとか。
城崎 好きな句のこと喋ってもいいですか? わたし、自分の「漫才に〜」の句からの志保さんの「満月へ揺れるすすきがなんでやねん」がすごい好きで。鉄板といえば鉄板な飛躍の仕方なんですけど、なんでやねんだ……ツッコミだ……ともうウケてしまって。これは一語に限らず摘むというところでの最高の着地だと思いました。
橋爪 わたしは〈眠ルせんとういん〉から次3句まで全部ねむいのがもう面白くて面白くて……。実際ここらへんあまり記憶がなく(おい)本当に眠かったのかもしれません…………てへ
西脇 ぼくもそこ、このやり方だからできたとこだなと思ってました! テンドンやれるんだ、という発見。。。
 それと、城崎さんの「捨印ついて~」からの八句くらい、やってて燃えてました。捨印の句じたいすごくいい句で、そこでシフトがぐん! と上がった感じでした。
城崎 「眠ルせんとういん」からの流れ、結局わたしが起こしちゃいましたけど、あそこは送られてくるたびみんな寝てる笑! とわたしも愉快でした。ちょっときれいに起こし過ぎたかな。
 全体でみても長短、記号、英文、歌ったりさかさまになったり楽しんでる感が盛りだくさんですね。「良薬は口に…ペロ…あれ……ペロ……美味い」の句も大好き。九十九句のなかに真面目に進んでいるフェーズとこれでもかと楽しく遊んでるフェーズがある。
橋爪 ですよね、真面目さと遊びがいいバランスだったと思います。全部バチバチに決めた句というのも面白かったかもしれないけれど、それだとやっぱり息が詰まるし、流れもうまれないので、これでよかったんじゃないかな、と。
西脇 特に合図し合うわけでもないのに、真面目な流れや遊びの流れのきっかけが来た、と思ったら、それにすぐ全振りで入り込んでってましたよね。手前味噌ですが、相性よかったってことかな……と……!
城崎 流れに乗って〜は上手くいった感じがありますね。句のほうに上手いこと乗せてもらったというような感覚があります。フフンそういうことかも!
西脇 せっかくなので、初めから見ていきたいです! 一句目の橋爪さん「こんな世じゃ理論武装の茶摘みかな」。摘み、を読み込んでの挨拶句ということでしたが、いきなり一句としてがっつりできあがってて。三要素のパラメータがばっちり充実してる。どう続けるか悩みすぎて、笑けてきました笑
城崎 初めの一句は挨拶句としていちごつみの摘み、からということでお願いしていましたね。理論武装とかっちりきて、そのかっちりで何を、と構えたら茶摘み。理論武装の茶摘み、茶を茶々入れだったりチャットのチャと無理に読むこともできますけど、「こんな世」と頭にあることで弾ける感じ。ポップですよね! いいなあ……。 
 この句を受けての西脇さんの「緋のあたし」ですからね笑。もうどうしようかと思いました。原子かぐわし、何〜!? になっていましたし、「緋のあたし」。頭に「旅ゆけば」がきたので無理やり旅の慕情で読みました。黄昏時かな。今回、結構西脇さんの句は難しくて、句のなかにわりとよく誰かが出てきましたよね。
橋爪 西脇さんの句、確かにむずかしかった!飛躍もいちばん大きかった気がしますね。
西脇 おお……なんか、すみません……。いま考えるとたしかになんでしょうな、「緋のあたし」。。。一句としてのできあがりと、九十九句の流れに奉仕するのとのバランスを、わりと悩んだような。飛躍は意地でも、ってのがみえるところもあって、はずかしいですね///// 城崎さんにはほんと優雅に受けてもらいました。
城崎 いや全然悪くないです!! これはいつもなんですが、句のなかのひと、どう読んでいいか迷うんですよね〜。作中主体をわたしは書かれたまま受け止めるので、お皿ならお皿、ジャムならジャムが主体だとおもうのですが、一人称になると誰?! になるというだけで……あたしという誰か、という解釈をしています。後ろ姿ぐらいしかわからんアンノウンさん。なので、基本的に情景を手がかりにしています。
橋爪 そして3句目からは旅を受けて、ジャムの句がふたつ続きます。ジャムのなかのはるかなる時間のことが旅とかけあわされているのかな。ゾロリ味のジャムのほうは美味しいのかまずいのかわからなそうですが……。
西脇 ゾロリ味笑 おやつというよりおかず系の味わいがしそう、とか味覚を刺激してくれて、五感での飛躍! と吹き出しましたよ! ゾロリ好きなので、そこからゾロリ分多めに受けて景色を広げての降りそそぐ。としたら城崎さんがこれまた聴覚に飛んでくれましたね。
城崎 そしてハローからよいに飛んでくれた橋爪さんがちょう好きですわたし。この句の「よい」、良いではなく語尾としての勢いのある「よい!」だと思ってるので……よいよい。元気でる〜!
橋爪 さらに、海や海賊のターンが続きますね。きょう、虚無、と「キョ」が3回もでてくる西脇さんの句に、海賊船か幽霊船かわからないような(?)ふしぎな手触りの城崎さんの句。
西脇 『ONE PIECE FILM RED』*6をやってた時期のドキュメントになってます……! 海の近くに住んでもないのに、海出したがってしまうんですよね。景色を広げたいのかな。
 城崎さん句、おばけ、ってゆるいまとめかたが効いてます。大小の感覚がおかしくなっちゃう愉快さ。橋爪さん句はそんな『ONE PIECE FILM RED』とおばけ、どっちも受けてしかも地蔵盆に着地、という。まさに着地、という押さえかたに声出ました。。。
城崎 地蔵盆は地域色も出て、広がる景色の多い楽しいワードでしたね。
地蔵盆からは一見どう跳んだんだろう? な次の西脇さんの句は徹夜明けで見送るかさじぞう、とのことでした。今、句だけを見ていてどう跳んだんだ?! となって見返してきました笑。
西脇 句を出すときにひとことコメントを添えてたんですよね。それがヒントになってたり、かえってぶった切ってたり笑 どこまで汲むかって考えたりもしましたね。
城崎 コメントと句の関係、Q&Aみたい。この後のわたしの句からあたしンちへの飛躍もなるほど〜でした。
橋爪 そのすこしあとの、〈いつもボタンをくれたガンディー〉もいい句だと思いました。ボタンをあげたりもらったりするのって、卒業式の第二ボタンの文化っぽいんだけど、学ラン着てるガンディーが思い浮かぶのって川柳ならではだなあと思って。「いつも」とあるから、ちょっとしたパシリ感もあって。不服従なのに服従(パシられてる)してる学ランのガンディー……。
西脇 ガンディー、地蔵盆と近いな、と本来なるのでしょうが、学ランを着せたおかげで別キャラになって、流れに収まってくれました。そしてそうか、ここが川柳ならでは、なんですね……。
 そんなキャラ化したガンディーから城崎さんが無口を導き出し、橋爪さんがなんと部分ツイート句でレシーブ。句の上部と下部でまったく対照なのに、「接客」で地に足がつく。中華屋にいそうな句、でした……!
城崎 句のなかでキャラクター化されるのは面白い効果でしたね。おまけに、いくらでもキャラ変できるという。橋爪さんの接客の句から西脇さんが機内サービスを持ってきた上に、夢まで。さらにこのあとの(暗転)の西脇さんの句からまたひとつステージが変わる感じがしています。
橋爪 ダンスの流れに変わるとこですね。ここ、「ダンス」→「ダンス」、「ミスチル」→「桜井」を取ってるのに、「春の」→「春樹」→「桜」ともとれる、二重にことが進行していく感じ、面白かったです。ラフないちごつみだからできたことですね。しっかり制約のきいたいちごつみだと、「二語」っぽくなるからダメなところでした。
西脇 うわ、ほんとですね! 気づいてませんでした……。ここの橋爪さんの「春樹、ミスチル」のこぼしてる感あふれる言い方が好きで、どう受けようか、となったのを思い出しました。
城崎 たしかに二重進行みたいになってましたね。なるほど、厳格ないちごつみだとダメなのか……。
西脇 そして城崎さんが出した「漫才」を受けて、ちょっと間漫才めいた時間が流れます。橋爪さんのすすきのなんでやねん、リアルのなんでやねんではありえないまったり速度がいいですよね……。そういう軽めの流れの中での城崎さんの性愛句、いま見ると、流れの中にまさに突き刺さってます!
城崎 吾亦紅は見返すと格好つけすぎた気がしています。なので良薬で遊んでもらってよかった〜! という。このあとのロリポップや羽根のあたりも緩い帯同感というか、一語以上に雰囲気を摘んでる感じがしていますね……根から√はびっくりしました笑。
橋爪 平方根ですね。わたしもびっくりしました。
西脇 羽根の中の句、見事なCMだった*7ので、さらに一気に飛ばしてみました……。
橋爪 そのあとは粛々と詰んでいってるかんじですね。siriやAIも出てきて、なんだかにぎやかな感じです。
西脇 ほんとですね、今見るとここは結構粛々と……あ、肋骨三回出てきてる笑 それもいいかなー、という流れだったら、気にせずこういうことしてましたし、できたのがまた良かったです。くすぐりというか、ガヤというか。
 そして捨印の句。漢字の多いこのカタさがムードを変えて、一気に綺麗ゾーンへ入っていく。橋爪さんの~花見せよ、っていう受け、しびれました。
城崎 たしかに。肋骨3連までの賑やかさをしっかり締めにきたようなかっちりした字面の、真面目な句が続きました。こう、いい具合に波になってますよね……。
 わたしこの波の後の、「よろこびが犬のかたちになり吠える」の句がすごく好きで。直前の「わたしを赤くするな喜び」は怒ってる句なんですけど、犬のかたちにしてもらったことで丸ごと気分を変えてもらったような、連なることで表情を変えてもらったような気がしてすごく嬉しくて。喜び自体感情を表す言葉なのですが、これは次の句に摘んでもらっておかげで素敵な句にしてもらったな……と思いました。
橋爪 でも〈ゆっくり食べる 腹が立つまで〉〈自画像のアクリルキーホルダーを割る〉でまためちゃくちゃ怒りの流れになっていておもしろいですよね。
城崎 たしかにまた怒ってる笑! 感情豊かだ……笑!
西脇 しかも〈腹が立つまで〉って、じぶんから腹立つ方に向いてってますし……。だから、前の〈赤くするな〉の怒りとはまた違う怒りなのかも。
橋爪 割ったかけらに霧雨がやってくる西脇さんの拾い方、いいなと思います。フラットな雰囲気だったものが、詩情あふれる展開になりました。
西脇 霧雨、しめっぽすぎかと思ったのですが、直後に〈揚げたてドーナツ〉で場外に跳ねてもらえたので、アクセントの足しにはなれたかな。この辺、橋爪さんの〈からり〉に表れてるように、前までのぐつぐつがからっとした景で転換されててポップですね。なんせダリまで出てきちゃうし……。
橋爪 「ダリ」と「からり」で心地よく踏んだと思いきや、「星月夜」でゴッホが連想されることをうっかり思い出せていなくて、個人的には改作したい気持ちがあるのですが、そういうモニョモニョもすべて流れてゆくのがいちごつみ。
 ところが、このあたりからだんだん眠くなってくるやつですね。
城崎 この眠いターンもものすごく好きなんですよ……今振り返ってみると「怪人の正体は海岸」は飛躍の具合が格好いい句で、言い切って終わる着地の良さがある。なのに一連の眠い流れで振り返ると、もうなんだか、ヒーリングBGMの波音じゃないですけど、そういう始まりみたいに捉えることもできてしまう。2ターンで起こしちゃったのもったいなかったかな……眠たい句会とかやったら面白そう、眠い句たちが本当にかわいく、せんとういんも蚊柱も除染機も、どちらかといえば寝かしておきたいですもんね。
西脇 すべては海岸から始まった……。しかしよく千疋屋からここに着けたなあと、あらためて。ねむりごなもいいですよね。せんとういんから数えると起きるまで4ターンくらいなんですけど、この所要時間、ねむりごなでねむらされて目が覚めるまでにだいたい合ってる気がして笑 だからたぶん海岸の時点でねむりごなは降ってたんだな、と遡れる面白さがあります。まあねむりごなもねむってるんですけど……。
 そして、城崎さんの長律による揺り起こしから、おおよそ十七音のペースに戻ります。
橋爪 蜻蛉洲という広大な捉え方から、土ならしのトンボに、さらにヤゴと受けて生き物のトンボに変化して、ここらへんの流れはまさにいちごつみの醍醐味という感じがしますね。うきうき。
城崎 ワードの展開の仕方が流暢でしたよね〜! テンポよく流れていった気がします。カレンダーの句から少し重たげな、日々の憂鬱感みたいなものが覗くのですが、西脇さんの逆さま句、面白かったですね……! 直前に「浴槽の水面」と出ていたので浴槽に潜っているようなイメージで読みました。息継ぎができてここからちょっと楽になるような感じ。
西脇 ダウナーな部分が一連の中につくれたのは、バランス取れてて信じられます。こと橋爪さんの「浴槽の水面にOLの鱗」にはそういうキーワードが凝縮されているようで(夜、ひとり、水、裸、疲労感、見下ろす視線、鱗、剝がれる、などなど)、受ける身としてはもう、潜るしかなかった笑 それでどうなるかなと思ったら、城崎さんのリボン。さらに橋爪さんがそこへ紅の色をつけて、リボンのくるくるくる、と回転するように日常のレベルまで戻っていけました。この戻し方まで含めてのまとまりのように思えます!
橋爪 次のあたり、うたえる→ジブリメドレー、馬→馬、みたいに一つ飛ばしでも摘んでいて、なんだかカオスになっています。長丁場のけっこうキツイあたりですが、3人とも全くダレてなくてタフさにウケました。
城崎 この辺りでちょっと終わりを意識する気持ちも出てきて、どう終わるんだろう……のそわそわした気持ちもありました。落ち着いてくるかな? そんななかで出た「ホログラムが産んだホログラムの卵」はすごい句でしたね〜! ホログラム加工って大好きなのですが、ホログラムが産んだホログラムの卵、全然わからなくてそのわからなさのなかでキラキラあの虹色が輝いているのが本当によかった。ここでまただいぶテンションが上がりました。大好きな句です。
西脇 どう終わるんだろう、はあったけど、もう付けられないな、は無かったですね、言われてみれば……。
 ちょっと戻りますけど、うたえる~紐くらいまでの演劇っぽい進み方も面白かったです! 舞台用語みたいのが並ぶことで、句が未知の舞台のようすをなぞっていくようでした。からの、喋る煮卵。これ打ち上げだなと。こういうよくしゃべる奴いるもんな。そんな流れをぶん回したのが、ホログラムの句でしたね……。これも一句で強い。五文字もあるカタカナが二度出てくるのに、すっと立ってます。まさにどう終えてけばいいんだろう、と思わされた瞬間でした……。
橋爪 ここからは絵文字の句もあり、ゲーセンの句も続き、なにやらポップな印象です。個人的にゲームセンター大好き(正確にはUFOキャッチャーが大好き)なので、にこにこしながら見ていました。ここからの勢いも、終盤とは思えないような、弾んだ感じで楽しかったですね。
城崎 ゲーセン辺りからの弾んだ感じ、ありましたね……わたしは推しのプライズを狙ってゲーセンに行くことがあるのですが、どっちかというとポップな苦行の印象があって。金額設定してあってアームに力が入らないやつとか、三本爪の確率機とか、そういうちょっとポップでダークなとこ、あるな〜と思って読んでいました。
西脇 連コインの句でゲーセン感を決定づけた張本人ですが、こんなにおふたりのテンションが上がるとは……。「ポップな苦行」! そういうにがみでこの後が駆動しているかんじ、あります。
橋爪 なるほど、確かに考えようによってはクレーンゲームって苦行かも…笑 
城崎 世界ふしぎ発見〜の句からの大きく広がるかと思いきや池袋に戻って付録まで収束していく感じもよかった〜! 付録が出てきたの、好きなんですよね……手のなかに収まるというか、手でどうにかできる、確かめられるようなところが……。
西脇 あらためて見ると、ここからの橋爪さんの二句(世界ふしぎ発見、醤油)、スイングがめちゃくちゃ大きくて。付ける身としてはええっ!? と思いながら、これだけ振ってもらったらあともうなんでもできるな、とも思いました。こういう腕力、ともすれば方向を失いそうなんですけど、しっかり導いてもらいました!
 そして最後の城崎さん、いいんですよね……。どういうふうに終えましょう、とかぜんぜん打ち合わせてないのに、先に開いて終わっている。しかも伸びてくる「線」で! この加減がまさに川柳、ってにこにこしました 😊
橋爪 池袋の句は、濃口醤油の味がうすくて、薄口醤油の味がからい、という現象が池袋東口にある西武と池袋西口にある東武の関係に似ている、という句なので、とくに飛躍はないはずなんですが(すっとぼけ)
 いやー無事に全部終わってほんとうによかった&楽しかった。100句目がどうなるのか、たのしみです!!!
西脇 ふふふ、すばらしく自然な導入、ありがとうございます……!

 そう、ここから企画はフェーズを変え、がらぱごす初の公募企画『百句目句会』へとなだれこみました!!!!! 投句期間は無事終了。ご投句ありがとうございました!!!!!!!



*注
 
*1 「地上絵」 橋爪志保の第一歌集。2021年に書肆侃侃房さんから出版。317首のおもしろ短歌が君を待っている! 全国の書店、オンラインショップで発売中!
 
 
 *2 「階段歌壇」 WebメディアTANKANESSで、2020年5月から2022年1月までの間連載された投稿欄。橋爪志保が選者をつとめた。階段歌壇第1回総評はこちら
  
 
*3 「千柳」 橋爪志保による川柳ネプリ。千句の川柳を送り出すのを目標に、一回につき百句(!)が一挙掲載される驚異の試み。現在vol.3まで発表済み、週刊「川柳時評」でも先日取り上げられた。
  
 
 *4 「日経WOMAN」 2023年3月号内の書評記事にて『地上絵』が紹介されたのを受け、ここに登場。ちなみに記事はこちら
  
 
*5 「連句」 十七音節(五・七・五)の長句と十四音節(七・七)の短句を、一定の規則に従って交互に付け連ねる様式の詩文芸(以上、コトバンクより)。たくさんの決まり(式目)がある。なかでも前の前の句以前に出たものと同じもの、似たものについては詠まない=戻らず展開し続ける、ということが重要だそうで、西脇はこれを思い出していた。
 なお連句実作については『連句新聞』さんにて、たくさん読めます!
 
 
*6 「ONE PIECE FILM RED」
 2022年公開のONE PIECEの映画。
 世界でもっとも愛される歌姫、ウタ。彼女の初ライブ〜NEW GENESIS〜が開催されるエレジアへやってきた麦わらの一味。海賊嫌いの歌姫と、呪われた楽譜が眠るエレジアの真実とは? 十二年前の別れの真相とは? 圧倒的な歌唱パートは超話題の歌い手、Adoが担当! 君もウタの歌を聴いて一緒に新時代を夢に見よう! ONE PIECE FILM REDは通常版、リミテッド版共に東映オンラインで発売中!
 なんと10月20日〜ONE PIECE FILM RED再上映! 声出し&ペンラ持ち込み可な応援上映有り〼。劇場でウタちゃんと会おう! 公式はこちら!!!
 

*7 「見事なCM」 句が見事に、橋爪志保が所属する短歌同人誌『羽根と根』の宣伝になっている、の意味。『羽根と根』は現在10号まで発行されており、オンラインショップにて購入可能。


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