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【決算書】僕は銀行にいるとき決算書が読めなかった


こんにちは、弊社戦略財務ネットワークは全国の資金繰り、資金調達などに困る中小企業の方々のため日々全国を飛び回っております。
今回は、元銀行員である自身の経験をもとに財務担当の人間が決算申告書をどれほど理解出来ているかをお話をしたいと思います。



銀行担当者は税務、会計がわかるのか?


私が金融機関にいる頃、会社の決算書を毎日膨大な数見てきました。

お客様から当たり前のようにいただく大切な決算申告書、これを参考にして融資の可否を決定するため(もちろんこれが100%ではないのですが)、
実際のところ私自身が決算申告書のことがわかっていたかといわれると、
わかっているような気持ちでありましたが十分に理解していたとはいえないような気がします。
しかも私が見ていたのは、いわゆるPL、BSのみであり、申告書(別表の部分)はほぼ無視していた。そのくらい決算申告書の理解は難易度が高いものように感じていました。

現在の金融機関の方々は上記のようなことはなくBSも重視はしていると思うのですが、その頃私はPL(損益計算書)の一番下の当期税引き後利益がプラスかマイナスかだけ、つまり黒字か赤字かのところばかりを見ていたように思います。というかそのような時代だったのかと思うのです。

もちろん、銀行ですから決算に関する研修、銀行業務検定だったりその中の法務、会計、税務などなどは一生懸命勉強してはいましたが、それを実務に生かせるほどの余裕もなかったように思います。
私が税金、決算書、そのほかのこれらの書類や決算書を作成する際のテクニックなどを学んだのは金融機関をやめてからの会計事務所であったと言い切ることができます。


銀行員に質問してみてください「預り金」わかりますか?

上記の流れからもわかる通り、銀行員のころの私にはわかりませんでした。
例えば会社の経理をしている人なら当たり前に使うであろう「預り金」という勘定科目ですがそれすら全く分かりませんでした。給与の源泉所得税を会社が納付するのですが、その預かった税金の処理の仕方である預り金の使い方です。

もちろんその仕組みもわかっていませんでした。毎月10日に先月までに預かった源泉所得税を会社が収めるという当たり前の話を、また特別徴収された住民税を会社が納付するということも、社会保険料が翌月末に会社の口座から差し引かれるという流れにしてもなんとなく認識しているだけで細かくは知らなかったのです。むしろ知らなくても銀行の仕事はできたということなのです。

消費税の処理の方法、税抜き経理、税込み経理、法人税の計算の仕方、決算書の利益がどう変換して税務上の利益になるのか、法人税の会計上の処理はどうなるのか、県税、市税、都税の取り扱い、仕組みにしてもすべてにおいて何も知らなかったのです。


金融機関をうならせる決算書の見方とは

あくまでも銀行員は決算書を分析する立場にあるので上記のような税務に関しては熟知する必要はないのかもしれないですが、決算申告書自体が税務上の必要に応じて作成されるということを鑑みると税務上の知識も不可欠だと言わざるを得ないです。
しかし、そんな難しいことを考えず決算申告書のポイントをお話できればと思う場面は多々あります。

資金の融資を受けることは非常にハードルが高いように感じると思いますが銀行の性質上、必要であるポイントを踏まえることが出来ればそこまで敷居の高いことではないと感じます。
他社が無理だと感じるような財務に関する問題解決にお力添えしたいです。

次回以降、決算申告書を分析する際に必要なポイントをお話しできればと思います^. .^ ੭


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