ブルックリン物語が離陸する。3
物語はいよいよ日本へ向かって離陸を迎える。
日曜日に体のメンテの先生とのセッションを終え、「くれぐれも手を休めるように」と言う忠告を頂き、そうだなと素直に認める。
久しぶりにポップ全開の曲も多く、普段使わない筋肉も使ってる。指、手首、肘、肩、背中、腰、全てがつながって作用している体をゆっくりほぐしながらリラックスして飛行機に乗ろう。
PCR検査の証明書も無事にクリニックにて頂く。
「あ、手書きじゃ汚いからもう一回きちんとプリントアウトするわ。そこに座ってリラックスしてて」
係のヒスパニックの女の子、アリシアキーズの「No One」を口ずさみながらチャチャっと仕上げてくれる。
「いい歌詞だね」
「いいわよねえ」
「助かったよ、ありがと」
「とんでもない、いい旅をね」
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大江千里の未発表のエッセイ、動画、詩、サウンドを発表していく実験ラボであり、みなさんと作り上げていくコミニュティスペースです。購読者限定の「ぴの裏耳情報」ではライブの先行予約やプレゼントが行われます。
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