ブルックリン物語 #84 「毎秒感じてる」
NYに住んでいる人たちのほとんどにとって今、仕事というものの定義が変わって来ているのではないか。もうオフィスや通勤はいらない。いらないものがどんどんなくなり仕事のクオリティだけにフォーカスが移りつつある。これは本来、当たり前のように慣れ親しんだ環境を改めて考え直すいいチャンスだと考えていい。コロナにより僕たちは未来の実像を試されていると言っていい。
まず自分の話になるが去年の秋から暮れにかけて再開したライブやフェスなどは、コロナの前にすでに決まっていたものがリスケジュールされたものである。だからつまりコロナ以降に決まったものではない。コロナ以降はどうなのか? と言うと、、、、、、、
以前のようにまたスケジュールをしても、、、、、
1)いつまた感染率が上がってスケジュールが飛んでしまうかわからない。
2)スケジューリングしても、実際に人は知らない人が集まっている場所へはだんだん出かけなくなっている。つまり集客が難しい。
3)コンサートやライブ自体の意味が漠然としすぎていて、本当にリスクを冒してまでやる意味が今後あるのかどうかいまいち見えなくなっている。
などの理由で僕はレーベルオーナーとしてもプロデユーサーとしてもライブを積極的に組むことに慎重にならざるを得なくなっている。また言ってると笑い飛ばしてくれていい。僕は、実はなかなか橋は叩いても渡らないタイプの人間なのだ。
日本への帰国は空港の検疫所が確保する宿泊施設での6日間足止めを食ったのち、その後一週間自宅待機、その間一歩も外へ出てはならない。さらに健康状態のフォローアップ、公共交通機関は使ってはいけないという。外国人の新規入国は全世界的に停止状態だ。出国の時にコロナが陰性であっても日本政府にとって十分ではないらしい。今や日本はそう簡単に入国が許されない「鎖国状態」の国になってしまった。(※3月から段階的に緩和していくらしい)
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