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「続・Senriと良子のおしゃべり泥棒」1
良子さんがやってくる。
ジャズのアルバム制作、そしてそのリリースに向けて準備を淡々とするRyoko Moriyamaが3回目のNYCへジャズ留学にいらっしゃる。
RyokoもSenriもネズミ年。どっちが上かしたかなんて関係なく、二人の共通点はちょこちょこ歩き回るとこだ。
二人は30年ほど前からの付き合いで、最初の出会いはSenriが代々木上原のスタジオでリハーサルをしていた時に遡る。85年? ある日スタッフから、
「あの森山良子さんがリハstudioに『Say Hi!』にいらっしゃるからご挨拶に時間をとってください」
と伝えられたのだ。なぜ良子さんが? とその時は随分驚いたのだが、実は娘さんのNAHOさんが僕のファンクラブに入ってて「どうしても千里さんにお会いしたい」とたっての希望もあり、ご家族で地元の代々木上原でリハする僕の情報を知って、駆けつけてくださったのだった。
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「赤茶色のプレッピー〜」
良子さんや娘さんがいらっしゃるということで普段より倍増しにすでに汗びっしょり「振りつき」でスタジオ中踊り歌いまくっていた僕である。メンバーのPecoやギターの中野くんが心配そうに、
「千里、あんまり飛ばさないように気をつけて、普段通りの千ちゃんでいいんだからね」
とアドバイスしてくれた。
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でもそんな言葉は僕の耳には入らず、ちょうど大妻女子大学の学園祭のメニューの練習真っ最中、中盤戦の少し落ち着いた曲調が続くコーナーに入り「プールサイド」を歌い始めた時。
出会いが鮮烈な印象だったので今も覚えている。
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