Good bye Christmas Tree!｜SENRI OE　大江千里

さあ、2023年のツリーを片す瞬間が来ました。

短い時間だったけれどいっぱいの思い出をくれました。ありがとう。

トイレのドアを開けて眺めながら用を足したり、キッチンでクッキングしながらちらっと見たり、夜中に起きた時に暗闇の中で輝く光に神聖な気持ちになったり。

てくてく歩いてて偶然出会ったツリーでその場で一目惚れしてそのまま宮殿まで休み休み運んだのでした。

樹液の香りがぷうんとして飾りつけてる最中もうっとりしました。

ある日、４日くらいまえのことだったかな、水をやろうと思い水道水じゃなくてミネラルウオーターをあげたんです。そうしたら次の日から香りが増しました。自己主張しているかの如くものすごいいい香り。

さあ、札幌へ旅立つ前の晩にツリーを片す時がやってきました。

寂しさで胸がいっぱいになって顔を近づけるとぷうんものすごくいい香りを僕にくれます。もう時間だ、ごめんなと心で唱えながら一個一個オーナメントを外します。

来年もまた新たな出会いが訪れますように願いを込めて丁寧にイルミネーションをしまいます。

こうしてみるとまだまだ一緒にいたかった。でももう行かなきゃ。

最後にもう一度「ありがとうな」と伝えて家の前の歩道にそっと置きました。誰かの目に留まってもう一度暖かい誰かの部屋で飾られますように。

そのあと何度もゴミ出しをするときにツリーと目があってその度にどうしようかなと迷ったのですがやっぱり近寄ってそっと枝に触れてもう一度「じゃ」と言いました。

最高のツリーでした。

グッドラック！

そしてこれからゲートへ。ミネアポリスへまずは向かいます。