2021年のザ・ベストテン!
2021年のザ・ベストテン!
今年最後の木曜日はこれ!と決めてました。何か?(笑)
今年は「進化」の年でした。音楽は体と心が資本なので健康に気をつけてよく食べてよく笑いゆっくりお風呂に入りメンテを楽しむ心の余裕が増えました。何かに追われながらの日々はむしろ、「ゴールがある喜び」と捉えるようにして一個一個を慈しむように仕上げる中で心の吸う酸素が増えたのを感じるのです。
コロナの2020年の暮れはぴの食欲がなくなり、自然食の出来合いをいくつか買って食べさせるものの最初は喜んでもすぐに食べなくなる心配な日々を迎えていました。チヂミを作ったりひき肉を油なしで痛めたりいろんなチャレンジを前の家のキッチンでしました。でもやっぱりいっときは食べてもすぐにまた食べなくなる。そして緑の迷彩のキャリーバッグに閉じこもる。これは彼女が不安や痛みを抱えている時の行動だというのは長く一緒に暮らして知っているのでなんとか食への欲求が戻るようにできないものかとあれこれやった挙句、全体の量を減らし、汁気を少なくし、無理強いを辞め、自然の彼女の欲求を重んじるようにほったらかして食べたくない時はずっとそのままにさせておいたのです。もちろんドクターリーの診断書で「バクテリア感染による肌の問題」も発見されたので軟膏によるケアをしつつAntibiotics(抗生物質)を飲み薬で摂取させながら、一進一退を見守ったのでした。
年が明けて引っ越しが決まり忙しく、僕がパッキングを開始し始めた頃からぴはどんどんActiveになり食も戻りました。そして季節が流れこの新しい場所での一年が過ぎようとしている秋深まった頃辺りにまた、偏食や肌の問題が始まったのです。冬の乾燥も関係があるのかもしれませんし、もともと小さな頃から肌問題がある娘でしたのですぐに肌に出やすいのだと思います。今回は飲み薬をやらずにパパの根気の肌ケアを一個一個試して、日常の中での当たり前を改良して、毎日様子を見て行ったのです。するとどうでしょう。彼女は今、薬なしで肌が治りつつあります。象のような足も手も尻尾もうっすら毛が生え始めています。
前置きのぴの話が長くてすみません。言いたかったのは、これが正しいと自分で思い込んでやり続けてきたことを少しずつかえりみる日々が、冒頭で言った自分の「進化」にもつながったように思えるのです。腕が痺れるまで練習する代わりに休みをどうやったら楽しめるか、他人に気を遣う時間を減らし自分中心の時軸をのんびりするとか、お皿の洗い方一つとっても、シャワーを浴びる丁寧さなんかも、やっとぴの出来事を通して、コロナの日々をくぐり抜けて、工夫を重ね少しずつ工夫して学んでいったのです。
ピアノの弾き方、自分で音が変わったように感じるのは、理論や整合性でとらえがちだったポストジャズスクールの僕の日々が、人生を楽しむ上で音楽が必要不可欠という認識をコロナの日々で体得したからだと思うのです。
新しい家はいろいろ問題も起こるのですがそれ以上にCreative Vibeを住んでいる僕たちにもたらし、新しい縁やチャンスを紡ぎつつあります。不動産とは動かないもので、僕が動いたことによってその場で出くわした何かと連動し混じり合い生じた新しい化学反応がいっぱいあったのが、この2021年だと思います。
60の手習いから61への殻破り。荷物を降ろし殻を脱ぎ捨て、健康や食を見直し、日々の生業を丹念に行い続けることがぼんやり始まった。62はおそらくすぐそこであっという間に頭の中にあるアイデアを形にすることで瞬足で過ぎていくだろうし、63辺りで僕は更にその先の人生への新たなスタート地点へ昇り詰める予感があります。
それでは2021年のザ・ベストテン!
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