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NEW DAYS ★ プチDAYS★ブルックリン物語

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ブルックリン在住の大江千里が日々の暮らしを綴る6000字前後の読み応えあるエッセイ。「NEW DAYS」も仲間になりました。単行本『ブルックリンでジヤズを耕す 52歳からのひとり…
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2020年8月の記事一覧

ブルックリン物語 #63 "Yes and No"

別れがあれば出会いがある。 昔からあるこの代わり映えのしないセリフを自分が実感を込めて使うとは思ってもみなかった。NYへ移住してから一体どれほどの時間が流れたのか? 時間とは伸縮自在の抽象的イメージであり、実体などそもそも心の在り方によって自在に変わるものなのかもしれない。だからそれは心と皮膚が30年にも匹敵すると感じればそうなのだろうし、瞬間風速で駆け抜けていったと感じればそれもそれでまた真実なのだろうと思う。あっという間でありそれ相応の時間が流れているは同義語なのだ。そ

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