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プログラミングに苦手意識を持つ方へ

私たちは、
「水を与えるのではなく、井戸の掘り方を伝える」
を目標にしています。

塾に来る目的は、受験に成功することが一番大きいと思います。

そのことを全く否定していませんが、
受験をパスするためのノウハウを教えるだけにとどまれば、それは「水を与える」にしかならないと考えています。

受験が終わった後も、人生はずっと続きます。
80年以上続く人生の中の、生まれて15年目くらいに受ける試験がすべてになってしまってはいけないと思います。

受験は目的ではなく、自分のやりたいことが学べる場へ入るための「手段」です。

私たちは、「目的」である受験後がいかに大事であるか、学生時代に習っている勉強内容はどのように実社会で使われているのか、などをできるだけ伝えたいと思っています。
それが、少しでも「井戸を掘る」に近づけることだと思っています。


前置きが長くなりましたが、当塾では、プログラミング、電子工作の無償支援をしています。
「井戸の掘り方」の最たるものの一つであると考えているためです。

プログラミングは、一つのパターンさえできるようになれば、色々なことに応用がききます。
そのパターンというのは、「もし、こうなったら、こうする」です。

まず、「もし、こうなったら」は「入力」です。
人間でいう五感と思ってもらってよいです。

・もし寒いと感じたら
・もし重いと感じたら
・もし明るいと感じたら
などなどなんでも良いです。

次に、「こうする」を出力といいます。例えば、

・重さを感じたら、ドアを開ける(自動ドア)

センサーという部品で、五感を電気信号として数値に変えることができます。
例えば、重さが変わると数値を変えてくれるセンサーがあります。
それをドアマットなどに仕込んでおき、「いつその数値が変わるか、いつ変わるか、、、」とずっと監視させる命令をプログラミングします。

数値が変化したとしても、自動ドアの場合、ネコがのっただけで開いてしまっても困ります。
「何をもって重いとするか?」
ここで数学が使われます。

「数値が〇〇以上だったら重いとする」
不等号であらわせますので、立派な数学です。
この不等式をプログラミングします。
この電気信号の数値を、質量[kg]に換算する計算式を作っても良いですね。

最後に、この計算式によって「重い」と判断されたらドアを開けます。
開ける方法は、とりあえずモーターを使うとしましょう。

重いと判断されてから、何秒後に開け始めるか。
「何秒後 = 今の時刻 - 重いと判断された時刻」
これだって数学ですね。
この計算式をプログラミングします。

〇秒後、どのくらいの速さでドアを開くか。
「速度 = 閉じた状態からの位置 / 時間」
ここも数学ですね。
例えば速く開けたければ、時間を短く、ゆっくりなら時間を長く、この時間を、〇秒後にモーターを回すという「出力」の命令と一緒にプログラミングします。

本当にこれだけなんです。

例えば、
・雨が降ったら、ドアを閉める
でも同じです。
「どのくらい濡れたか」を数値に変えるセンサーがあります。
「どのくらいの数値になったら雨が降ったとするか」をきめて、開けるときと逆回転でモータを回すプログラムを書くだけです。


もし、未来に行きたいと思ったら・・・

タイムマシンとなるある乗り物の速度と、飛び越えられる時間の関係式、その速度で動かすためのエンジンの回転数の関係式をプログラミングします。

10年後に行きたい(入力)。
10年の時間を飛び越えるための速度は時速〇〇であり、その速度にするためのエンジンの回転数は〇〇である(計算)。
計算された回転数でエンジンを動かす(出力)。

もちろん課題は、こんな乗り物を作ることができるかですし、タイムマシンは極端な例ですが、
・どうやったらそのような乗り物を作れるかに興味・関心を持つ
・そのような能力を持っている人と一緒にチームで発明する
ということが大事だと思います。

「もし、こうなったら、こうする」
この一つのパターンをマスターしてみてください。
そこから道は広がっていきます。


これだけで、十分に井戸を掘る力が身についたといえると思います。

この後は、自分で調べたり、ChatGPTのようなAIに相談しながら進めていくこともできます。
AIは、私たちもプログラミングにおいて大いに活用しています。

知識ゼロの状態で、単に「プログラミングのやり方を教えて、GPT」と聞いてプログラミングに挑戦するのは、今のところ、まだ難しいと思います。

「もし、こうなったら、こうする」をマスターするところくらいまでは、今はまだ、人から習った方が効率が良いと思います。


・プログラミングは場所もとりません。
・ネットや、AIのサポートもありますので、一人でも続けていけます。
・基本のパターンをどんどん応用するだけで、アイデアを形にできます。

アイデアにあふれている人も。
なんか自分はパッとしないと思っている人も。
人をアッと言わせたいと思っている人も。

どんな人にも、道を切り開いてくれるものと思います。
私たちもそうでした。

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