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介護離職ちょっと待って!保険外訪問看護で介護+家事+お看取り、受診同行もお留守番も頼めます

介護離職する人は年間10万人を越えています。ですが離職して精神的・肉体的・経済的に「負担が増した」という人が65%以上です。介護のために離職を考えている人がいらっしゃったら、ぜひご一読ください。

1.離職してもラクにならない

介護は24時間続きます。同じことが来る日も来る日も繰り返され、一体いつ終わりが来るかわからないため、「もう介護に専念した方がいいかもな」「仕事辞めよっかな…」と思うのはごく自然のことだと思います。

しかも、働いても働いても報酬が上がらない、生きづらい人間関係が多い中、親の介護がのしかかって来たら、辞めた方がラクになると思うのが当然でしょう。ただね、辞めた後のことを想像してみてください。

「仕事と介護の両立に関する実態把握のための調査研究」を厚生労働省が行なった結果があります。

●介護離職をして負担が減った人は
精神面19.6%、肉体面22.1%、経済面1.9%です。

●逆に介護離職をすることで負担が増えた人は
精神面64.9%、肉体面56.6%、経済面74.9%です。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」
(平成24年度厚生労働省委託調査)


なぜこういう結果になってしまうのでしょう?
それは介護離職によって生活が”介護一色”になってしまうことが考えられます。

働いていると、職場の同僚などと関わる時間がありますが、離職するとそうした社会的なつながりが大きく減ります。介護していない人と比べてしまうと‟なぜ私だけ…”と悲しい気持ちになりますが、精神的健康のために社会的なつながりはとても重要です。

退職していなければ、ある意味”気分転換”ができたのに、介護離職によって、気分転換の場を確保するのが一気に難しくなります。「介護うつ」という名前があるほど、ずっと介護のことを考えて過ごすのは危険な状態です。

そして当然ながら離職すると収入が減少するため、経済面の負担も大きくなります。



2.介護離職の先で起こること

そしてもう少し先を考えてみましょう。親の介護はいつ終わるかわかりません。ですが、5年後、10年後、15年後…いつか必ず終わるときが来ます。今は想像できないかもしれませんが、親は子供より先に逝きます。そしてその時になって残された子供はハッと気づくのです。

あれ?わたし仕事ない、お金ない、友だちいない、パートナーもいない、やりたいこともない…
この状態は心理学的には『自己価値の喪失』と言って、生きている意味がわからない、自分が存在していることの価値を見失ってしまう状態です。

この状態はとても脆く、人は自己価値を失うと簡単に自死に至ってしまうのです。「8050問題」「7040問題」と名前が付いているほど多く起こっていて、80代の親を50代の子供が介護して最終的にどちらも亡くなってしまう、70代の親を40代の子供が介護して最終的にどちらも亡くなってしまう、ということを意味しています。

実際に長野県で「心から看る介護と認知症」のお話会をしたとき、「親の介護を10年間して、半年前に終わったんですが、何をしたらいいかわからなくなって。僕もう死のうと思ってました。」「このお話会に来てよかったです。なんとか一歩踏み出します。」と話してくれた男性がいました。

そして介護を終えて正規社員として復帰している人は、復帰した人のうちの約25%、75%の人が非正規社員や臨時雇用で生活をしています。社会は予想以上の速さで変化しているので、長らく社会から離脱してしまうと復帰が難しくなります。安易に…ではないと思いますが、今苦しいからと離職してしまわず、介護を終えた後のことを考える必要があります。



3.仕事と介護の両立は難しい

統計局による令和4年就業構造基本調査では、「仕事と介護の両立は困難」と回答した人は96.3%で、2021年に「介護」を理由に離職した人は10万6,000人です。そのうち75.5%は女性で年間8万人が離職しています。

また、比較的安い価格で入居できて24時間介護を受けられる特別養護老人ホームの待機者数は27万人になっています。待機期間は状態にもよりますが1ヶ月~数年に及びます。また、認知症患者は700万人になると言われていて、働きながら介護する子供に重度の介護がのしかかって来るかもしれません。

今は、その時が来たら施設に入ってもらったらいい、訪問介護や訪問看護に来てもらったらいいと思っていても、通常、訪問介護や訪問看護が来るのは1回30分~60分です。介護は毎日来てくれるかもしれませんが、訪問看護は週数回です。もし施設に入れないとなれば、それ以外の時間は家族が介護することになるため、家族の負担は予想以上になります…

厚生労働省が介護支援サービスについて冊子を発行しています。
使えるところは徹底的に使ってください。
「仕事と介護両立のポイント」



4.介護相談で感じたこと

数ヶ月前に介護相談の電話がありました。相当探されたようで、廻り回って当法人に電話がありました。離婚した旦那様が高齢で重度のうつ病があり、食事も排泄もままならない状態で、体重がひと月で8kg落ちてしまっているとのことでした。2人の娘さんが働きながら介護していますが、片時も目を離せないため疲れで限界が来ていて、見かねた元奥様からの相談でした。

かかりつけのドクターが精神科に任意入院の措置をとったそうです。ですが入院先で変更した薬が合わず、担当医との折り合いがつかず強制退院になったとのことでした。また、行政にも再三訴えているようですが、何も対応してくれないとのことでした。

たぶん、誰かが悪いわけではないと思う。医療も出来ることはしているし、行政も精一杯対応していると思います。ただ、どちらもこれ以上手が回らない…という状態に近づいているのだろうと。地方によって差があると思いますが、いずれこうした状況が増えてくるだろうと思います。

今は「地域包括センターに相談に行ってみたら?」「そろそろ介護施設も考えていいんじゃない?」と言えますが、もしかするとこれから先、介護する人は自分で自分を守らねばならなくなる時が来るかもしれません。行政や医療にも限界があります。となったとき、最後の砦になるのは自分の心の持ち様ではないかと思います。


5.魂の成長

ほんと、厳しい・・(´;ω;`)
なぜこんな厳しい想いをするのでしょうか。私たちの魂は、あえてこの時代を選んで生まれて来たと言います。では、それは何のため…?

これだけ多くの人が介護や認知症になり、またこれだけ多くの人が余命を告げられるのは異常事態だと思います。きっとこの状況には意味があり、私たちは介護や認知症や死を通して、何かを学ぶのだろうと思います。
では、何を学ぶべきなのでしょうか?

それはきっと「自立」だと思います。今の介護は親が子に依存し、また子も親に依存している現状が観えます。介護は本来「愛」だったと思うのですが、いつのまにか愛が「依存」になり、介護や認知症や死を「悪」と思い込んで、自然の恩恵を忘れてしまったことにあるような気がします。

人間も自然の一部。自我を離し、自然の仕組に適う生き方を取り戻すべきだと思います。私たち日本人がこれから歩む未来は厳しいかもしれませんが、そうした魂の成長を果たすための道のりです。そうして学び、成長し、次の精神性の時代へと進むのです。

長年生きていれば、だんだんと身体も脳も機能が衰えて悪くなっていくのは自然な流れです。そしていつか死ぬこともみんな一緒。いつか私たちだってその時が来るのだから、無理やり親に言うことを聞かせようとしたり、自分の人生を後回しにして介護をする必要はありません。そうして適度な距離を保ち、自立し、愛を取り戻すために、介護を経験しています。



6.こんなときに利用できます

では、実際の保険外訪問看護で出来ることをお伝えします。普通の保険内の訪問看護や訪問介護を優先して利用してください。保険外は併用していただくのが理想です。

●たとえばこんなとき…
✓ 急に介護になって困った、仕事が休めない
✓ 介護申請に時間がかかる、仕事が休めない
✓ 遠方にいる両親のために使いたい

●自分の時間を確保したいとき
✓ 仕事で出張を言われたので行きたい
✓ 飲み会や交流会にも参加したい
✓ 夜だけは眠りたい
✓ 週末は出かけたい
✓ 趣味や勉強など自分に時間を使いたい
✓ 受診の付き添いを頼みたい
✓ たまには友だちと1泊旅行くらい行きたい
✓ 冠婚葬祭で家族だけ出かけることになった

●お看取りのとき
✓ お看取りするための準備がわからない
✓ 症状が強くなったとき不安…
✓ 一緒にお看取りをしてほしい
✓ 最後は穏やかに過ごしてもらいたい

●こんなときにも…
✓ 今日だけは介護したくない
✓ もう疲れ果ててしまった…
✓ 医療や介護について相談できる人がほしい

保険外訪問看護では、ご家族は訪問中にお昼寝していても、お出かけしても構いません。ご家族の予定に合わせて自由な時間・回数・期間で利用することができます(最低利用時間は3時間~)。訪問看護師との相談が必要ですが、留守宅をお預かりして家族に代わって介護+家事をすることも可能です。

私自身は、大阪市(北区、中央区、東淀川区、淀川区、西淀川区、天王寺区、阿倍野区、西区、都島区、浪速区、住吉区、東住吉区、平野区)に訪問できます。

他の訪問可能な地域は以下の通りです。
  ↓

北海道・東北エリア
札幌市北区・西区・東区・中央区・白石区・豊平区・南区・手稲区・厚別区、小樽市、江別市、石狩市

関東エリア
神奈川県:藤沢市、鎌倉市、横浜市、川崎市
東京:23区全域、日の出町、あきる野市

近畿エリア
滋賀県:全域
京都府:市内全域、八幡市、京田辺市
兵庫県:西宮市、神戸市、芦屋市、尼崎市、伊丹市
大阪府:北摂地域、池田市、箕面市、豊中市、吹田市、枚方市、寝屋川市、交野市

中国エリア
広島県:広島市(中区、西区、南区、東区、安佐南区)、廿日市

手続きはオンラインでできます。
詳細はホームページをご確認ください
看取り対話師協会



7.プラスαの価値

最後までご覧くださりありがとうございます。
看取り対話師協会は経験10年以上の看護師15名で活動しています。登録の看護師は「心のケア」ができる看護師です。認知科学・脳科学・日本文化・コミュニケーション等を学び、ご本人とご家族がより良い状態で最期の時を迎えることができるよう、介護の時期からお手伝いします。心の健康を大切にしている看護師の集まりです。

ただ、訪問看護を利用するだけでなく、医療や介護のお困りごとを気軽に相談できる、お友だち専門家として活用してください。また、家族関係で悩んだり、心身ともに疲れてもう無理…となったときは相談してみてください。看取り対話師は読んで字のごとくお話好きな看護師ですので、対話を通して働く人と共に成長し、伴走者でありたいと思っています。

どこか頭の片隅で覚えておいていただけたら嬉しいです。




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